「希望の党、失速… とはいえ…」

こさいたろうの視点・論点 0021

2017/10/16

 

「希望の党、失速… とはいえ…」

 

希望の党失速、むべなるかな。小池さんが単騎出陣、旗を掲げて走るべきだった。明確な公約を出す前に、民進党を受け入れるべきでなかった。順番が違った。国民に対する公約を明確にした上で、「この指とまれ」をやれば大きく展開が変わったのではないか。

 

そもそも民進党の面々が、これまでの活動との整合性を問われかねないような誓約書にサインし、当選第一で合流に走ったことが、希望の党の信頼を大きく損ねたと思う。新しい政党が立ち上がるという期待が崩れ去り、政権交代が目的の民主党・民進党の焼き直しになってしまった感がある。

 

逆に、自らの信条に従い、戦況の不利を覚悟して結成された立憲民主党に支持が集まっているのは、政治家としての信頼が感じられるからだと思う。僕は、理念・政策的に積極応援はできないが、安倍自公政権を終わらせる必要があるという本気度は、立憲民主党からより強く感じる。

 

さらには、元日本のこころの中山夫妻に代表される「右過ぎる面々」を引っ張り込んだことも、僕が思想的に相容れないということは横においても、政党としての「幅」を極端に狭めてしまったように思う。しかも、この方々はまさに、バッジをつけるために駆けつけていると見透かされている。

 

いずれにしても希望の党は、結局は過去の新党同様に失速を始めてしまっている。しかも、あっという間に。自民党の受け皿を目指す姿勢、そのための数優先の拡大志向、急速拡大を目指すゆえの候補者の粗製乱造。この数十年の間で、国民も十分に学習済みなのだ。

 

小池さんが公約づくりまで一人でやり、一人で発表し、その上で「この指とまれ」をやり、賛同し集まったメンバーで走り出せば、相当の支持が得られたはずだ。今回政権が取れずとも、影響力を行使できる数を得て、安倍自公政権からの転換が図れたはずだ。残念至極。

 

とはいえ、新党・野党の動きがふがいないからと言って安倍自公政権継続の国民意志が示されれば、これまでの政権運営を是認することとなる。何かおかしいな、と多くの国民が感じていた政治が続くこととなる。本当にそれでいいのか。僕は、自らの心に改めて問い直したい。

 

選挙の構図は、自公 対 希望 対 左派勢力の三すくみとなっている。これは、どの勢力にも絶対的な信頼を寄せられない中、国民にとってはむしろ好都合ではないか。小選挙区制度ゆえ難しい選択を迫られるが、いずれの勢力をも圧勝させないことで新しい政治状況を生み出せるのではないか。

 

安倍自公政権にこれまでの政権運営を大いに反省してもらいつつ、左派による急転回も望まない。それぞれの勢力に自らを見つめなおしてもらい、主義主張の異なる勢力にも耳を傾け、選挙を通じて明らかになる国民の声を踏まえ、独善を排した抑制的な熟議の政治をしてもらう。

 

例えば、モリカケ問題への国民の疑念は相当大きいのでしっかり真相究明を国会の場で進める。これは二野党連携できるはず。配分のためには成長が必要、財政再建のためには行革による歳出削減が急務。これは希望グループが自公を引っ張れるはず。一勢力に圧勝を与えてはならない所以。

 

小池さんが一人で記者会見をした時、新しい政党の結成を大いに期待した者の一人だが、様相は急激に変化を続けた。まさに一寸先は闇。「希望が失望に変わる」というような辛辣な声も聞こえるが、僕は一貫して「安倍首相信任か不信任か」を国民が決める選挙であるという考えに変わりはない。

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

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「安倍首相信任か、不信任かを意志表示する選挙」

 

 

こさいたろうの視点・論点 0020

2017/10/09

 

「自公 vs 希望 政権選択選挙なのか?」

 

新党・希望の党の小池代表は、自ら衆院選に出馬しないという。明日の公示日まで何が起こるかわからないが、この間の発言を見る限り電撃出馬はなさそうだ。一方で、選挙後の首班指名の態度は明らかにしていない。煙に巻いているような状態だ。

 

自民党が分裂し、日本新党が大躍進した24年前の衆院選を思い出す。自民党が与党であり続ける腐敗極まった日本政治を変えねばならないと、志ある政治家が動き、国民が自民党過半数割れという選挙結果を導き出した。この時多くの国民には、政権選択選挙という認識はなかったように思う。

 

とにかく、自民党に権力を与え続けたままではマズいという、多くの国民の率直な思いが選挙結果に表れ、その国民の意志表示を厳粛に受け止めて誕生したのが細川連立政権だった。国民は大歓迎した。つまり、選挙中に宮沢と細川、どちらが政権を担うかと争われたわけではない。

 

この時は中選挙区制度で行われた選挙で、その後小選挙区制度となり、衆院選は政権選択との固定概念がついたが、乱世においてはこの固定概念を外してもいいのではないかと、僕は考えている。

 

たしかに、自公対民進(野党共闘)の構図のままであれば、安倍か前原か、政権選択選挙でよかったかもしれない。しかし、小池新党の誕生と野党第一党実質消滅で環境は激変した。政官癒着の選挙互助会、与党であることがレゾンデートルともいえる自民党をも巻き込む再編の芽も出てきたのではないか。

 

そもそも、自民党対○○党という、自民党の存在を所与のものとして政治を考えることに、常々疑問を抱いてきた。小選挙区制度がそれを助長させてしまった側面もある。二大政党の一翼にいれば、いつかは敵失で政権が回ってくる。そこには、政治の筋と言うか芯がなくなっていく。

 

安倍自民党の消費税の政策がわかりやすい。民主党政権時、社会保障の持続を理由として10%増税を民自公三党合意。安倍政権で8%まで上げるも経済環境を理由に10%は延期。この信を問うと、衆議院解散まで行った。

 

そして今回は、増税は予定通りやるが、増収分は教育無償化に充てると政策の大転換。財政健全化は先送りで工程表はこれから。増税に先立ってやるべき歳出抑制・行政改革はその言葉も聞こえなくなり、アベノミクス第三の矢、規制改革・成長戦略もいつの間にかトーンダウン。

 

選挙後には、緊急経済対策の名の下に公共事業バラマキ、古典的なケインズ政策は実施予定。一つの政権で、ここまで好き勝手に政策転換させていいのだろうか。筋なき政治といえるのではないだろうか。権力の維持・継続が目的化しているように国民から見える時、政権を交代させる時期なのだと思う。

 

「安倍首相信任か、不信任かを意志表示する選挙」

 

先にも論じたことがあるが、権力の長期化は否応なく腐敗とおごりを招く。森友・加計問題の根っこはまさにそこにある。北朝鮮への対応も、今は対話よりも圧力重視という方向性は賛同するが、発信する姿勢にはおごりが見えるように僕は思う。抑制的でない。

 

再び24年前のこと。細川さんを首相にしようと初めから国民が考えていたわけではなかった。ご本人も同様だったはずだ。あの頃、非自民側の選挙の周辺に身を置いていたが、とにかく政治の流れを変えねば、歯車を回す時と多くの人が真剣に考えていた。

 

選挙後、細川さんが首班指名を得るまでには、さまざまなドラマが語られる。長くなるのでここでは取り上げないが、要は、国民による選挙の結果が細川首相を生み出したことには間違いない。細川さん本人の決断もさることながら、細川政権誕生に至るすべての動きに国民の意志のタガがはめられたと言っていい。

 

今回の衆院選、その時と同じように捉えればいいのではないかと僕は考えている。長期政権の弊害が顕著になってきた安倍政権に退場を願い、政治の歯車を回すための選挙にすべきではないか。国民は、歯車を回す結果を政治に与えるべきではないか。

 

ここから、少し乱暴なことを述べてみたい。選挙後、安倍首相が退陣するならば、次期総理大臣は石破茂氏でも、野田聖子氏でもよいのではないか。そもそも安倍首相の政権運営をよしとしなかった人物。選挙公約に基づく政策協定を結び、連立政権でもよいのではないか。それで自民党が割れればなおよし。

 

希望の党から小池代表が出馬しないとなると、仮に希望の党が第一党となった場合、首班候補は細野氏?若狭氏?それとも前原氏?僕は、今回の流れで小池氏以外はありえないと思う。小池氏頼みで選挙前に移ってきたような人を、いきなり総理大臣にできるはずはない。

 

マスコミは希望の党に対して「誰を首班指名候補とするか」を執拗に探ってくる。思いはわからなくはない。でも、選挙による国民の意志表示に委ねることがあってもいいのではないか。希望の党も、ある意味のリスクを背負っている。首班候補を明らかにしない希望の党への国民の評価を待ってもいいのだと思う。

 

希望の党ができず、民進党と野党共闘が相手であれば、安倍自公政権はかなりの確率で継続したものと思う。それが、先の党首討論で安倍氏は「自公で過半数」でも政権継続と言い出した。予防線を張らねばならないほど厳しさを増しているのだろう。

 

希望の党の出現により、その評価はさておいても、自公過半数割れの結果で安倍政権が退場する可能性が出てきたといえる。従来敷かれているレールはそのままに、走らせる列車を変えたり、停車駅やスピードを変えて対応できるほど今の日本は生易しい状況ではないはずだ。

 

僕は、小池氏の登場で政治の歯車が回る、新しいレールが敷かれる可能性が出てきたことを率直に歓迎したい。確かに、受け入れがたい右翼思想の持ち主が参加するなど危ういところも多い。ただ、それは一方の側に左に行き過ぎている人がいるのと同様。公約を見る限り、行き過ぎることはないのではないか。

 

国民が選挙結果に責任を持ち、選挙後も政治をしっかりと監視する、許せぬ事態が招来すれば厳しく退場を促す、その覚悟さえ持てばよいのだと思う。「全部ダメだから安倍自公政権継続」、これが日本政治にとって最も避けるべき選択肢であり、避けられる可能性が出てきたものと僕は思っている。

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

 

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「僕の生活と総選挙」

こさいたろうの視点・論点 0019

2017/10/09

 

「僕の生活と総選挙」

 

ついこの間衆議院が解散されたと思っていたら、早いもので明日が公示日。小池劇場の目まぐるしい展開が時の経過を短く感じさせているところもありますが、自分自身が生きていくことに追われているということの方が大きいです。たった一反の畑を耕す農夫ですが、一人で手作業は時間がかかります。

 

ちょうど大豆の収穫期にあたり、刈って、運んで、干して…。明後日は脱穀して、藁を畑に播き耕耘。大豆の後には小麦を播きます。無農薬無肥料栽培を目指し、まず土の改善をしています。加えて、越冬させるにんにくとほうれん草も試験栽培を準備中。

 

子どもは元気に学校へ、野球へ出かけています。嬉しい限りなのですが、送り迎えも楽ではありません。さらに、小学5年にもなるとだんだんと自我が芽生え、家の手伝いもしなくなり、勝手気ままに過ごしている様子を見ると、親子バトル勃発。子育てに悩む日々。

 

すべて自分で選んで歩む道。言い訳や愚痴を言ってはなりませんが、それでもふと、ブチ切れてすべて投げ出したくなることもあります。それをこらえて朝が来て、また今日の暮らしが始まります。そんな毎日なので、時の経つのはあっという間ということになります。

 

明日から、全国でたくさんの人たちが国会議員の椅子をかけて選挙を戦われます。僕もかつては選挙に出ていた人間なので偉そうなことは言えませんが、地べたを這って暮らしている人たちに真に思いを馳せる政治をしてほしいと、山梨に移って4年、今痛切に感じます。

 

安倍さんの政治は統計の数字のみを取り上げ、民主党政権の時より良くなっていると胸を張る。生活実感とはかけ離れています。民進党の人たちも、結局は自らの当選のために右往左往する姿をさらけ出してしまい、信念はどこにあるのかと疑わざるを得ない。

 

左翼系の人たちも弱者に寄りそう的なことは言うけれど、特権階級になっていませんか。どの社会主義国も支配層と被支配層の格差が極大化し破綻している歴史を見ると、手放しで支持するわけにはいきません。じゃあ、どの政党に、誰に期待すればいいのか。悩みます。

 

悩みますが、今手を挙げている人たちの中から、未来の日本を託す人を選ばなければなりません。投票を放棄すれば、暗黙の現状追認になってしまいます。それぞれお考えがあるかと思いますが、僕が今考えている判断基準を列挙してみます。

 

モリカケ問題に代表される口利きなどの権力濫用。疑われるようなことも慎まなければならない。権力者に近しければオイシイ思いができるという不公正な社会を許してはならない。真面目に頑張って生きている人がバカを見る社会ではいけない。このことがわからない安倍さんはまずNG。

 

憲法上疑義のある集団的自衛権の行使容認を閣議決定で決めてしまい、その後の安保法制へと繋げてしまう政治のありようもマズイ。日本の基本姿勢を変更するわけだから、堂々と憲法改正を目指すべきだった。権力者の意向で法律を飛び越え政治の重大事項が決められかねない安倍体制はNG。

 

東日本大震災で、全国民を震撼とさせた原発事故を受けても、再稼働をもくろみ、ベースロード電源としての位置づけを変えようとしない安倍自公政権も到底容認できず。多大な犠牲のもとに得た貴重な教訓を生かし、エネルギー政策の大転換を目指すべきだ。

 

一方で、この期に及んでも北朝鮮への圧力に異議を唱える人たちもNG。よく勉強してほしい。金一族崇拝の異常な国家であることは明白で、拉致・テロ当たり前。北朝鮮の国民に人権なし。そういう国が国際社会との約束を無視して核・ミサイル開発。放置していい訳がない。

 

異議を唱えるのは、左翼の人たち。この方々は、行政改革にも消極的。社会保障や教育・子育て政策の維持・発展を財政再建と両立させて行うには、革命的な行政改革による歳出抑制が必須。税金で生きる人たちに涙をのんでもらう政策ができるかどうかが、今政権を担う勢力の必須条件。

 

役人の労働組合に応援されている人たちには、残念ながらこれはできない。配ることだけに熱心で、稼ぐことに目が向かない人たちは、その存在の必要性は認めるものの、政権を担ってはならないと思う。誰かが稼がなければ、配るものは生み出されないのだから。

 

最後に、素晴らしい作物が育つ豊かな大地を守り引き継いでいくこと、贅沢など望まないが人生うまくいかなくても野垂れ死にしない程度の社会が維持されること、経済力にかかわらず望む教育を受けられる社会に変えていくこと、軍隊を海外に出さず平和を追求する姿勢を明確にすること、山里でこんなことを望んでいます。

 

10月22日の日曜日、投票日は稲刈りの予定です。ただ、今回の選挙は、選挙期間中の各党、各候補者の言動を最後まで見極める必要があると考えており、期日前投票はしないつもりです。少しでも思いの近い政党・候補者を見極めようと思っています。

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

 

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「一寸先は闇:小池新党をどう捉えるか」

こさいたろうの視点・論点 0018

2017/09/30

 

「一寸先は闇:小池新党をどう捉えるか」

 

小池さんが新党を立ち上げた、と思ったら、あれよという間に野党第一党が脆くも崩れ去りました。しかも、自分たちで壊しました。かつて「自民党をぶっ壊す」と小泉さんが言っていましたが、前原さんはそれを自分の党でやりました。前原さん、「みんなで移って丸ごと乗っ取る」とようなことを話していましたが、できるはずないです。嘘ついているなら人として信用おけないし、本気で思っているなら政治家として無能です。いずれにしても、前原さんは表舞台から退場せざるを得ないということになると思います。

 

そして、注目は小池新党に移ります。小池さんが新党結成を決断したことで、さらに民進党が実質的に舞台を去ることで選挙の構図は激変しました。安倍対小池の一騎打ち、どちらを選ぶのか。ただ、問題は、小池新党の政策も、候補者の陣容も、民進党からの合流がどうなるかも、ほとんどわからないところ。それでも、今朝の世論調査(読売新聞社)によると、比例投票先、自民党34%に対して、希望の党19%。安倍自民党政権に対する厳しい評価が数字に表れています。なにせ、実態がほとんど見えないできたばかりの政党に投票するという人がこんなに多いわけですから。

 

そんなさなか、旧知の人から電話がありました。この人は政界周辺にいて、小池百合子さんにかなり近しい人です。でも、通話ボタンを押せずにスルーしてしまいました。二度も。翌朝(昨朝ですが)、お詫びとともに、こんなメールを送りました。

 

〈こさい発信メール〉

おはようございます。ご無沙汰しています。昨日はお電話いただきました。出られずに申し訳ございませんでした。おそらく小池新党のことかと思います。

 

山の中にいて、消化しきれずにいます。民進党、前原氏も、大決断をして、驚いています。前原さんは丸ごと合流を言い、小池さんは選別するという。おそらく、また前原さんが、甘い見通しで語っているのだと思います。選別の小池劇場が、公示まで続き、ワイドショーを独占するのではないかとみています。朝のニュースでは、まず細野氏を通じて、三権の長はご遠慮いただく、と第一弾を発している様子。メディアを使い、劇場を作り上げる戦術、その力量は、誰にもまねできませんね。

 

ただ、僕は中身のことを懸念しています。単に安倍自民党を倒し、受け皿を作るだけでは、何も変わらないし、変えられない。また、小池さんが引っ張り込んだ偏狭な右翼勢力の問題、北朝鮮問題がある中での安保政策の基本姿勢など、政策もはっきりしません。

 

もう少し見極めなければと思っています。

〈こさいメール終わり〉

 

僕が望むことは、前回の視点・論点に記したとおりです。

「明確な旗を掲げてほしい …#衆議院解散総選挙」(こさいたろうの視点・論点 0017)

http://wp.me/s8PEo8-ronten17

 

記した通りなのですが、小池新党がそれに対してどう答えてくれるのか、現時点では不明確と言わざるを得ません。しかも、民進党から大挙して人が加わるわけで、先が全く見通せません。だから、昨朝のメールの返信には「もう少し見極めなければと思っています」と書きました。

 

そして、一日考えてみました。

その結果、やはり今、安倍自公政権はご退場頂くことが必要だという結論に至っています。

 

権力の長期化は腐敗とおごりを招きます。森友問題も加計問題も、根っこにはそれがあると思います。北朝鮮への対応も、今は対話でなく圧力、という方向には賛同しますが、発信する姿勢を見るとおごりのようなものを感ぜずにはいられません。抑制的でないというか。さらに言えば、消費税増税分の使い道、財政再建に充てるのではなく教育の無償化に充てるという政策変更をするという点。解散の理由の第一に挙げていましたが、これは基本姿勢が全く変わるということ。同じ人が総理大臣のままでこれだけの変更ができると思ってしまっているのも、おごりではないでしょうか。

 

とはいえ、小池新党を手放しで応援するわけにはいきません。選挙直前に当選目当てで動き出す民進党の人たちもすごく嫌な感じで信用が置けません。それでもどちらかを選ばねばならない苦渋の選択です。これから選挙まで、小池新党が政権を預けられる勢力なのか、厳しく見極める必要があります。もしも、どうしても政権を預けるに値しないようならば、今回の場合、自公政権継続でもやむを得ないとも思います。僕は、掲げる政策とあわせ次のような点に特に注目して、自らの投票行動につなげようと考えています。

 

・ 安倍政権の批判のみに終始し、政権をとって具体的に何をするかを国民に伝えないようならNG。

・ 外交・安全保障政策で少なくとも安倍さんより右に触れるようならばNG。

・ 小池新党が排除するであろう左派勢力の役割をも一定評価する寛容さがないようならNG。

 

今回の選挙では国民の厳しい判断が、特に特に求められているのだと感じています。

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

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「明確な旗を掲げてほしい」

こさいたろうの視点・論点 0017

2017/09/24

 

「明確な旗を掲げてほしい …#衆議院解散総選挙」

 

安倍首相が衆議院解散総選挙を決断したようだ。明日、記者会見で発表するという。憲法7条を根拠にした解散の是非がにわかに論じられているが、今どうこうできるものでなく、不毛だ。野党は好機到来と全面対決の姿勢を示すのが筋。安倍政権に代わる新政権構想と政策を高らかに掲げるべきだ。

 

もちろん、臨時国会において安倍首相の所信表明もされず、喫緊の課題についての質疑や議論もなされず、いきなり解散してしまうのはおかしい。おかしいが、それが安倍政権の体質なのだからやむを得ない。受けて立つしかないではないか。その是非も含め、国民の信を問えばよい。

 

目下、野党最大の課題は小選挙区で自民党に対抗する候補者を、どうやって一人に絞るかにあるようだ。しかし、有権者が最も知りたいのは、仮に自公勢力が過半数割れした時、どんな政権ができるのか、だれが内閣総理大臣になるのか、ということではないだろうか。

 

つまり、どんな政権が何をやるのか。中身の問題だ。いくら安倍首相の政権運営に疑問を持っている有権者でも、安倍さんを退陣させた後に何が始まるのか、はっきりしていなければ簡単には投票できない。無理やり候補者を一本化すれば受け皿になる、なんていうのは有権者を馬鹿にした安易な発想だ。

 

僕は、安倍政権は終わってほしいと思っている。常に右翼的思想が見え隠れし、日本の戦争責任を受け入れないかのような歴史認識も相容れない。行政改革に不熱心で、バラマキ政治は改まらない。情報公開にも後ろ向きで、行政執行に情実が絡んでいる疑いも拭えない。

 

だから、旗印の明確な新しい政権への交代を強く期待しているのだが、今のままでは票を投じる先がない。山の中で一人、悶々と悩んでいる。かつて「票を入れたいと思える人が見つからない」と相談された時、「そういう時はよりましな人を見つけて投票はすべき」と答えていたことを恥じている。

 

そんな中、自民党を離れた若狭氏と民進党を離れた細野氏が新しい政党を作るという。小池東京都知事が積極参画するかが注目されている。それはひとえに、小池氏が参画しない場合、若狭・細野両氏だけでは何をする政党か全く見えない、ということに他ならない。旗印がないのだ。

 

現に、細野氏が出演したテレビ番組を見たが、「民進党では自民党の受け皿にならないので、新しい受け皿政党を作る」という主旨の発言を強調していた。政策的な方向性もいくらか述べてはいたが、安倍自民党政権とここが違う、という確固たる信念は、残念ながら伝わってこなかった。

 

新党は数よりも中身が大事だと思う。あるべき国家像、世界の中での立ち位置、目指すべき目標を明確に掲げ、真に志を同じくする人たちの輪を広げていく。一回の選挙で結果を出すなんて考えない。少しずつ、一歩ずつ、広げていけばよい。

 

「受け皿」などと言って大風呂敷を広げるから、覚悟なき者が混じり、目指すべき方向があやふやになる。自民党に代わる「受け皿」を作ることを捨て、自民党とは違う「明確な国家目標」を掲げ、国民に信を問うてほしい。時代の要請するものであれば、無理に数を揃えずとも、燎原の火のごとく広がるはずだ。

 

最後に、僕が望む新たな政治勢力の姿を記してみたい。・現行憲法の基本原則を堅持する(国民主権・基本的人権尊重・平和主義) ・過去の戦争について加害者としての責任を認識し、非戦・非核の姿勢を明確に示す ・先祖より引き継いできた美しい国土を守り、次世代に継承する →続く

 

・多様な民意を尊重する観点から、衆院小選挙区制度を改め、議席比例配分型の選挙制度を導入する ・多様で魅力あふれる社会を実現するために、地方分権型社会を作る ・消費税増税は凍結し、まず徹底した行政改革により簡素な政府を実現させ、財源の捻出を図る →続く

 

・人口減少を許容し、生産性を高める産業構造に転換させる ・原発事故を教訓とし、原子力発電を放棄し、自然エネルギー等の拡大を進める ・自由貿易を原則としつつ、最小限の国内産業保護を行う ・国土保全・食糧安全保障の観点から、農業振興を推進する →続く

 

・徹底した情報公開を進め、政治家等の口利きや情実を許さない社会を作る ・あらゆる人に自己実現の機会を与えるため、富の再分配機能を強める ・生活保護や年金制度を見直し、ベーシックインカム的な簡素な制度を目指す →続く

 

思うところを勝手に列挙させて頂いた。皆さんはどのようにお考えになられるだろうか。すべてが一致する人と出会うことは難しいとは思うが、少なくとも歴史認識や、あるべき政治・行政の形や進むべき社会の方向性を同じくする人たちで構成される政党の出現を心から願っている。

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

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「最近の政治へのこさい雑感」

 

こさいたろうの視点・論点 0016

2017/09/16

「最近の政治へのこさい雑感」

 

今回は、最近の政治を取り巻く出来事について、僕なりの受け止め方や考え方を、なるべく簡潔に記してみたいと思います。これから日本が何を目指して進んでいくべきなのか、本質的な議論が急務だと思うのですが、政治の現場にいる人たちの危機感は薄すぎると指摘せざるを得ません。

 

#山尾志桜里 氏… 嘘ついてるでしょ、って疑われても仕方ない。仮に、本当に男女関係がなかったとしても、状況証拠的には限りなくクロ。本当に何もないなら、なぜ離党なのか。法的対応も辞さず、徹底的に戦うべきではないか。

 

#山尾志桜里 氏… 本当のことを全部さらけ出せばよかったのに、と僕は思う。政治家としての理性よりも人としての欲望が勝ったんでしょ、と僕は見ている。人間、そういうことってあると思う。すべてをさらけ出して、主権者の判断を待つ。それが政治家。

 

#前原誠司 氏… 失礼な言い方だが、やっぱりダメ。まず、人事が決定前に表に出ること自体ダメ。結果論だけど、山尾氏登用の人事構想が表面化していなければ、山尾ダブル不倫騒動はなかった可能性が高い。

 

#前原誠司 氏… 挙党一致を目指すところもダメ。老舗自民党を真似るような状態ではない、ってことがまるで分かっていない。基本姿勢が大きく異なる人たちが集まっていることで遠心力が働いて解党の危機なのに、大政党気取りのところがダメダメ。

 

#前原誠司 氏… だから、離党者続出必至。代表選で言ってたことと違う、って言われて。前原氏は、共産党との選挙協力はおかしい、って言ってたんだから、貫かなきゃ。枝野氏を引っ張って挙党一致なんてあり得ない。嫌なら出て行け、位やらなきゃ次の展開はない。

 

#都民ファースト … 野田って言う人、ようやく辞めた。この人がかつて都議だった時の言動、超右翼的な思想、僕は全く相容れなかった。小池さん、本当にこんな人が代表でいいの、って正直思っていた。

 

#都民ファースト … ただ、野田氏がいたことによるいくつかの疑念は、彼が辞めても拭えてはいない。歴史修正主義的立場に立つのか、日本の戦争責任をどう考えるか、それを踏まえて日本国憲法への評価は… 政党としての基本的認識が明瞭でない。

 

#都民ファースト … 代表後任には荒木千陽都議。小池さんが代議士時代の筆頭秘書だった人。小池さんの意向をダイレクトに反映させるには必要な登用なのかもしれないが、開かれた政治を目指す政党としてはいかがか。密室での決定と異を唱えた音喜多駿都議が正論。

 

#都民ファースト … 代表交代、小池国政新党もいいけれど、東京都政で目に見える成果を矢継ぎ早に見せてほしい。選挙で圧倒的な支持で過半数を超える議席を与えた都民の期待はそこにある。慣例・慣習打破。それができる数がある。雲行きは怪しい。

 

#若狭勝 氏 #細野豪志 氏 #小池新党 … 小池さん後援で若狭さんが主導し、細野さんが加わり、民進党離党組が合流していく。渡辺喜美氏、松沢氏、など昔の名前も輪に入る。そんな構図が見えてきたような気がする。

 

#若狭勝 氏 #細野豪志 氏 #小池新党 … 重要なのは、何のために集まるか、ということ。自民党がダメだからその受け皿、じゃあ民進党と変わらない。さらに言えば、安倍自民党と改憲を争うような、自民党の二番煎じにならないか、厳しく注目している。この点は改めて論じたい。

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

※ 今の社会や政治に対して思うことを書き、発信する活動「こさいたろうの視点・論点」を始めています。

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北朝鮮・金王朝そのものを終わらせるべき時ではないか

 

こさいたろうの視点・論点 0015

2017/09/09

 

「北朝鮮・金王朝そのものを終わらせるべき時ではないか」

 

この文章を書いている今日、9月9日は、北朝鮮の建国記念日だそうだ。今年になって弾道ミサイルの発射を繰り返し、果ては6回目の核実験を強行した北朝鮮の動向は不気味で、今日も何か行動を起こすのではないかという懸念が拭えない。

 

北朝鮮の唯我独尊は深まるばかりだ。社会主義国を標榜はしているが、実態は金王朝の独裁国家。金日成、金正日、金正恩、三代続く世襲国家だ。この独裁権力体制を維持・継続するという目的が、理解し難いあらゆる行動の根底にあることは間違いない。

 

弾道ミサイル開発も、核開発も、拉致事件も、四の五の理由付けはしているが、要は金王朝体制を続けたいということでしかない。イラクやリビアの独裁者の末路を見て、自分たちだけはそんな目に遭いたくないとの思いが、核開発に駆り立てているのだと思う。

 

体制を批判する者、不平不満を言う者は粛正する。つまり、殺す。あるいは、終生隔離施設に送り、強制労働させる。権力に近い者だけでなく、一般の国民でさえ容赦なく。恐怖を背景に金一族への崇拝を強要する。ベールに包まれた暗黒国家の実態はすでに明らかではないのか。

 

第二次世界大戦後、朝鮮半島は解放されるが、時の冷戦に翻弄される。朝鮮半島は、ヤルタ協定に基づき、南北に分断される。1948年、南には米国の意向を受けて李承晩が大韓民国を樹立するのを受け、北には旧ソ連が金日成を首班に朝鮮民主主義人民共和国を作った。

 

南北ともに独裁政治が続いたが、南は数度のクーデターを経て、その後民主化の道を歩む。一方で北は、金日成がスターリン型の政治手法で政治的ライバルを次々と粛清、独裁体制を確固たるものとし、その恐怖政治を背景に個人崇拝国家を作り上げ、今に至っている。

 

僕は若い頃、ほとんど情報のない北朝鮮の実情に興味を抱き、さまざまな本を読んだ。親族が帰国した在日朝鮮人の人や脱北者などの証言からは、北朝鮮という国の実態は到底信じがたいものだった。今では沢山の情報がもたらされるようになったが、変わりがないと思う。

 

一般の民衆に自由というものは全くなく、常に行動が監視されている社会。満足に食べることもできないにも関わらず、軍事費に国家の財産が湯水のように使われる社会。すべては独裁者の権力維持が目的化している社会。

 

今、北朝鮮の核開発が確実に進んでいることを受けて、体制維持と引き換えに核開発を辞めさせるというような論調を目にする。しかし、僕は、人権意識のかけらもないこの体制そのものを国際社会は問題にしなければならないと思う。

 

恐怖から批判の声も上げられない人々がいるということ、この信じがたい現実こそ直視すべきだと思う。もちろん戦争を望むものではない。だが、こんな体制が維持され続けることを国際社会は許してもいいのか。

 

今、北朝鮮は核開発の成功を喧伝することで、ほとんどすべての国々を敵に回したと言ってよい。常識的に考えれば対話、外交がまず必要だということは論を待たないが、この国にもはや「対話」や「外交」は通用するのだろうか。

 

極めて特異で恐ろしいこの北朝鮮という国にいる人々を救い出すために、独裁体制を終わらせる手だてを国際社会は考えるべきではないだろうか。米国任せにせず、国際社会全体で。隣国であり、脅威をもろに受ける日本にできることはないのだろうか。

 

僕は、平和主義者を自認している。憲法9条も尊重する立場だ。日本は核武装すべきではないと考えている。だからこそ、北朝鮮の脅威の根源を除去するために国際社会に積極的に、まさに真剣に働きかける必要があると思っている。

 

北朝鮮国民の人としての尊厳を、長期にわたりことごとく踏みにじっている世襲独裁国家には、いや、その権力を我がものにしている金正恩には、国際社会の常識は全く通用しない。極めて特異な国家に対して、今こそ常識を超えた対応が必要だ。

 

誤解を恐れず、端的に言えば、巷間言われるところの斬首作戦の検討が必要な時期に来ている、と僕は思う。

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

※ 今回は全文掲載させて頂きました

 

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政務活動費は廃止すべきだと思う

こさいたろうの視点・論点 0014

2017/09/02

 

政務活動費は廃止すべきだと思う

 

今井絵理子参議院議員との不倫疑惑で夜を騒がせた橋本健氏、神戸市議会議員を辞めました。その原因は不倫疑惑ではなく、「政務活動費」。印刷物を架空発注し、不正な交付を受けた疑惑。辞めても、説明はなし。本当ならば、開いた口が塞がりません。

 

神戸市議会では、橋本氏以外の元市議3名も政務活動費の不正受給で在宅起訴されているそうです。そして、神戸だけでなく全国で、地方議員による政務活動費の使い道が問題視される事例が後を絶ちません。これは、僕が地方議員になった20年以上前からことあるごとに出てきます。

 

また、地方議員にとどまらず、国会議員にも似たような問題があります。文書通信交通滞在費という名の使途報告不要でもらい切りの交付金。原資は税金。何に使ってもわかりません。議員一人あたり月額100万円。これも、少なくとも20年以上前から問題視されるも、未だ改革なし。

 

いずれにしても、地方議員だけでなく国会議員まで、使い道のチェックが必要ない、あるいは甘い、国民がチェックしにくいお金を税金から受け取っているということです。そして、疑惑が後を絶ちません。僕の知る限り、20年以上。マスコミに報道され、忘れられたころに、また別の場所で。

 

正直、うんざりです。現職議員は「もらうことを前提」にした改革しか行わないので、ルールを厳しくすれば納得が得られると思い、ルールはどんどん細かくなりますが、チェックが追い付かなくなります。なので、たまに、チェックの目の届かない神戸のようなことが発覚し大ニュースになるのです。

 

細かいルールを定めた政務活動費の使い道を厳しくチェックするには、膨大なエネルギーがかかります。時間も金も。普通の人がちょっとおかしいな、と思っても事実上困難です。だから、架空に印刷を発注しても「よもやバレないだろう」と思ってしまうのだと、僕は思います。

 

「政務活動費」、きっぱりやめればいいと思います。長い間議論しても使い道の公開も実現できない、逆に、使い道に細かく制限をつけ続けなければならない、そんな税金の交付は主権者の納得を得られるはずがありません。議員自らが「もらう前提」の改革議論はもう無駄です。

 

地方議員は任期中、報酬を受け取ります。政務にはこの一部を充てるべき。不足なら何に必要か明示し、自ら集めるべき。寄付を募るということ。事業なら当たり前のことですよね。そして、その結果を、主権者が次の選挙で判断すればよいのです。

 

僕は地方議員の時、報酬を多少上乗せしても政務活動費は廃止すべきと主張してきました。これが見事に誰も賛成してくれない。当時、共産党まで難色を示してました。まさに孤立無援。主張するだけに終わり、実現させる糸口も見出すことができませんでした。

 

余談になりますが、共産党や公明党の地方議員は、議員報酬から定率で上部組織等に上納しなければならないから、議員報酬以外の活動費を必要としていると、当時聞いたことがあります。真偽を確かめる術はありませんが、そんなことも影響していたかもしれません。

 

ちなみに、僕が港区議の時には、月額15万円の政務活動費が交付されていました。僕は熟慮の末、その大半を広報費に充てていました。議会での活動や区政の問題点をできるだけ詳細に区民に報告し、ご意見等を頂き、区政に反映させる。これならば納得頂けるのではと考えて。

 

今でも、政務調査費を会議の弁当代に充てる、新年会などの会費に充てる議員たちが後を絶たないようです。僕の頃から変わっていないんです。というか、本質的に悪いと思っていないから変われないのだと思います。だから十年一日、同じことが繰り返されるのです。

 

大きな期待を受けて東京都議会第一党になった都民ファーストの会。先の報道では都議会で、議会改革の議論を始めるとのこと。でも、もう20年以上議論はしているんです。いろいろやってもよくならない。だから、大きく変えろと意志表示が都民ファーストの会圧勝だったはず。

 

もう議論は煮詰まっています。早く結論を出してほしい。飲食への支出禁止なんてルールも生ぬるい。つい数か月前まで一般の生活者だった新人議員にはわかるはず。多くの主権者がどう思っているのかを。政務活動費は制度をやめるしかない。皆さん、いかがでしょうか。

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

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「金をかけすぎる政治を厳しく監視する」

 

こさいたろうの視点・論点 0013

2017/08/28

 

 

「金をかけすぎる政治を厳しく監視する」

 

 

この夏の山梨県発の全国ニュース。残念ながら、山梨市長の職員不正採用事件を挙げざるを得ません。職員採用試験で市長自らが情実を働かせ、その見返りに金銭を受け取るという極めて古典的な汚職事件。権力を濫用し、一部の者だけが利益を享受する。許されるものではありません。

 

逮捕された市長の自宅からは複数の受験者の名前が記されたメモが見つかっているとのことで、口利きが常態化していた可能性が高いと言わざるを得ません。職員採用にとどまらず、入札、補助金交付など、山梨市政全般にわたり厳しくチェックする必要があります。

 

さらに、市長への贈賄容疑で逮捕されたのは、なんと山梨県内の中学校長とのこと。自らの息子の不正採用を働きかけたのだそうです。教職員も含めた役人と政治の癒着を感じさせます。狭い世界で持ちつ持たれつ。山梨市にとどまらず、山梨県全体のチェックが必要です。

 

それにしても、学校の先生がこんなことをして、子どもたちにどう説明すればいいのでしょうか。子どもたちにとって学校の先生は、特別な大人なはず。口ではきれいごとを言っていても、しょせん大人なんてこんなもの。そんな風に思わせ大人にさせることは、社会の大きな損失。責任は重大です。

 

市長の元妻(偽装離婚も疑われているが)による巨額詐欺容疑による逮捕が、市長自身の不正採用・贈収賄容疑逮捕のきっかけとなりました。詳細は捜査の進展を注視しなければなりませんが、背景には多額の借金を抱えていたことがあるようです。

 

もともとの家業である石材販売業の不振によるところもあるようですが、市長の経歴を見ると、その選挙遍歴が深くかかわっているような気がしてなりません。地方政治に長く関わらせてもらった者として感じる今回の事件の背景を、報道とは違った視点で論考してみたいと思います。

 

逮捕された望月清賢前市長(逮捕後辞職)の政治経歴。1983年、山梨市議に36歳で当選、以降3期。1995年、山梨県議選に出馬、69票差で落選。7年後の2002年、県議補選に当選。2003年、109票差で再選。2007年、87票差で再選。2014年、山梨市長選挙、389票差で当選。

 

望月氏は県議選挑戦以降、壮絶な選挙をしてきたことがわかります。常に僅差で当落が決しています。数十票、数百票。選挙をやっている者からすると、顔が見える票数。あの時あの人たちにもっと強くお願いしていれば当選できたはず、と具体的に省みることのできる数です。

 

初めての県議選に惜敗後、あるいはその挑戦の時から、金がかかる選挙をしてきたのではないかと僕は推察します。報道によると、補欠選挙に出る前くらいから周辺への借金の要請が増えたようです。僅差での落選経験を経て、今一歩金を投入していればという心境に至ったのではないでしょうか。

 

選挙は、金をかけようと思えばいくらでもかけられます。推薦の獲得や票の取りまとめを求めて、違法承知で金を使えば、それは膨れ上がるはずです。家業の不振もあったでしょうが、議員の立場を保持せんがために歯止めが利かなくなった可能性が高いとみています。

 

そして、当選後、権力を使った金の回収をしてきたのではないでしょうか。県議時代もそれなりにできたでしょうが、市長になった直後から、職員採用試験のルールを変更し、恣意的裁量が及ぶ範囲を大幅に拡大したところを見ると、かなり計画的だったと疑わざるを得ません。

 

いずれにしても、今後の捜査の内容や、その後の裁判等において全容が明らかになると思います。まずは、このような犯罪に手を染めた者たちが厳しく問われなければならないのは当然ですが、僕は政治と主権者のあり方についても、課題を投げかけられていると思うのです。

 

「政治に金がかかりすぎる」とよく言われます。ただ、それ以上に「政治に金をかけすぎている」とは言えないでしょうか。自らの当選のために、金をかける。選挙にはかけられる費用の上限はありますが、平時の政治活動にはありません。いくらでもかけられる。青天井です。

 

普段の身なりから事務所の立地、チラシの雰囲気やスタッフの数、政治活動に金をかけているかどうかは結構わかるはず。さらには、違法またはぎりぎりで、金や物を配るような政治家がいれば、それは自分たちだけでなく、あらゆる場所でやっているとみていいと思います。

 

そういう便宜供与を求める有権者がごく一部いるということになりますが、普通に暮らすほとんどの人には無関係です。金をかけすぎる政治家は、権力の座を利用してかけた金を回収しようとする可能性が極めて高い。僕もそんな一反を垣間見てきました。

 

主権者は、金をかけすぎている政治家を、候補者を、厳しく見極める必要があります。そういう人を議員や市長にさせないということです。主権者たる僕たちには、その権利があると同時に、民主主義国家に生きる国民の義務ともいえると思います。

 

逮捕された望月氏を「とんでもない市長だ」と糾弾するのは簡単です。ただ、それにとどまらず、自らの代表者を選ぶにあたって、これまで以上に厳しく見極めることを教えてくれているのではないでしょうか。望月氏は30年近く、山梨市民に選ばれて議員や市長を務めていたのです。

 

情実が蔓延り、金と引き換えに権力が濫用され、一部の者のみが潤う。正直者が馬鹿を見る。そんな社会を子どもたちに譲り渡していってよいのでしょうか。よい訳がありません。今回の事件を通じて、僕たちは改めて大人の責任を深く見つめなおさなければならないと思います。

※ 今号は、全文掲載させて頂きました

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

 

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「さきがけの志と民進党代表選」

こさいたろうの視点・論点 0012

2017/08/21

 

「さきがけの志と民進党代表選」

 

全く盛り上がらない、全く注目もされない民進党代表選挙。

 

でも、僕にとっては、手を挙げている人がとても気になります。前原誠司さん、枝野幸男さん、そして井出庸生さん。三人とも、新党さきがけと因縁があります。新党さきがけは、僕が政治家を目指す決意をするきっかけとなった政党です。

 

前原さんと枝野さんは1993年、日本新党から衆議院議員に初当選しましたが、約一年後、日本新党内の路線対立があり、新党さきがけに移籍してきました。そして、その後、次の選挙での生き残りをかけて新党さきがけを去り、旧民主党結成に参画。以降、一度も落選することなく今に至っています。

 

井出さんは、僕がみんなの党で戦っている時の、同志でした。僕が落選した2012年12月の衆院選で初当選され、その後は江田憲司氏についていく形で、民進党所属となっています。実は、この井出さんの叔父上は井出正一さん。1993年、自民党を離れて新党さきがけを作ったオリジナルメンバーの一人なのです。

 

1993年夏、僕は永田町の衆議院議員会館に通い始めました。新党さきがけ所属の新人代議士の公設秘書に勧誘され、社会を学ぶ意味で始めることにしました。新党さきがけのこと、正直よく知りませんでしたが、働き始めて次第に、強く惹かれるようになりました。

 

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「求めているのは受け皿ではない」

こさいたろうの視点・論点 0011

2017/08/11

 

「求めているのは受け皿ではない」

 

民進党代表選、枝野氏と前原氏。民進党を離党した細野氏。日本ファーストの会を立ち上げた若狭氏。一強・自由民主党の外側での動きが慌ただしくなってきた。二大政党の一翼だった民進党の凋落、東京都知事となった小池百合子氏の躍進。これらの渦中の政治家からは同じ言葉が聞こえる。「受け皿」。

 

「受け皿」とは、自民党がダメだなぁと思われる時に国民に選んでもらうための徒党を組んでおこうということ。つまり、受け皿とは第二自民党。特に前原氏の政策などは、自民党でも立派に通用するのではないか。それなら、自民党に入って、派閥を作った方がいいのではないか。

 

そもそも、自らを「受け皿」なんて言う政治家に、国民は本当の期待をかけると思っているのか。ちょっと国民を馬鹿にしているようにも感じる。日本の将来像を語り、今やらねばならないことを訴え、そのために実現させなきゃならない具体的政策を示す。国民はそれを求めている。

 

それには、一時的に多くの政党が乱立してもいいではないか。政権交代可能な二大政党という呪縛から離れられず、異論を無理に一つの箱に押し込めようとするから、訳が分からなくなる。具体例を言えば、民進党の枝野氏と前原氏は、その主義主張にしたがって、即座に分裂すべきだ。

 

本当は自民党だって同じようなものだが、与党であることの共通利益があるから別れない。逆に言えば、野党に転落し時間が経てば、異論が噴出し、一枚岩は崩れるに違いない。過去二回のチャンスは、非自民勢力のオウンゴールにより自民党が生き残ったにすぎない。

 

主義主張に即してできる多数の政党は、共有できる政策を実現させるために手を結び、自民党に対峙すればよい。連立政権を作り、選挙で公約した政策の実現を図り、実現したらば改めて次の旗を掲げ、賛同者を募るそして、国民の信を問う。「特命政権」づくり。

 

今は小選挙区制度なのでかなりシビアな調整が必要だが、選挙制度を比例代表または中選挙区的な制度に変え、民意を反映させるということを公約にして実現すれば、次の選挙からは分かりやすい戦いとなる。自民党と民進党の一部の議員以外は、同調できるのではないだろうか。

 

いずれにしても、自由民主党に対抗する受け皿=第二自民党を作って政権交代さえさせれば日本の未来はバラ色です、という思考停止から抜け出さなきゃ、日本の未来は拓けない。国民が望むのは、政権交代という結果ではなく、どんな日本を作るために何をするか、という決意、実行、そしてその結果だ。

 

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内閣改造を見て思ったこと

こさいたろうの視点・論点 0010

2017/08/07

 

安倍改造内閣について

 

先日の内閣改造をもって、「もりそば、かけそばは売り切れです」ということにはならない。大臣の交代で幕引きを図ろうという姿勢は許されない。今後の注目は世論の動向。目先を変えられてこの問題が風化するようなら、日本社会の劣化そのものを問題視せざるを得ない。

 

防衛省の問題も同様。自民党の国対委員長は「大臣を辞めて責任を取った」などと言っているようだが、辞めて済む類いの話ではない。なぜ、存在する文書を隠すようなことになったのか、大臣はその時どうしたか、大臣が変わっても明らかにする責務が政治にはある。

 

その上で、今回の内閣改造は、これまで強引な政権運営を続けてきた安倍首相の姿勢の明らかな変化が見られる。東京都議選の結果をはじめ、世論の厳しい視線が安倍首相の態度を変えさせたものだ。内閣が改造されても、首相は安倍氏で変わらず。国民の厳しい監視を続けねばならない。

 

今後は、お友達優遇と疑われる政治姿勢や防衛省問題に象徴される不都合な情報隠蔽などにとどまらず、安倍首相の政治思想や、それに基づく政策展開まで厳しく監視する必要がある。どんな日本の未来を目指すのか、国民自身が考え、政治を見極めることが必要だ。

 

その意味で、自民党の原発政策に異を唱え、情報公開に積極的な河野太郎氏、議論なき自民党に異を唱え、郵政民営化にも反対していた野田聖子氏の入閣に注目している。政権内部の意見の違いやその議論がどの位、明らかになるだろうか。少しでも見えるようになれば、今よりはまし。

 

 

「受け皿政党」論でいいのか…

 

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「情報公開は民主主義の根幹」

こさいたろうの視点・論点 0009

2017/07/31

 

 

「情報公開は民主主義の根幹」

 

 

森友の問題も加計の問題も、土地取得や特区認定に至る資料がすべて残っていて、どんな質問にも納得できる説明がなされれば、何の問題も起きません。

 

例えば、森友問題で言えば、8億円も値引きして国有地を売却するという案件なのですから、なぜそんなにディスカウントされるのか、疑問の声が上がることは容易に想像がつきます。だからこそ、その交渉過程、決定過程の記録はすべて残しておいて、いつでも堂々と説明できるようにしておくべきです。やましいところがなければ、言われなくても役人はそうするはずだと、僕は経験上思います。

 

加計問題でも、今治市役所の職員が首相官邸を訪れていることが、今治市側の資料から明らかになっています。しかし、政府側は確認ができないと言っています。こちらも、やましいところがないのであれば、今治市の職員が官邸を訪れたのか否か、訪れたなら何を話したのか、記録を残し、いつでも堂々と説明できるようにしておくべきです。というか、やましいところがないならば、役人は必ずそうしているはずだと思います。

 

資料がない。説明ができない。このことは、疑惑が永遠に晴れないことを意味します。

 

だからこそ、役所の情報は、原則全面公開であるべきです。主権者たる国民から税金を預かり、主権者になり代わって仕事をしているのですから、その仕事の情報は主権者のもの。水面下でやらなきゃならない仕事もある、という大人の意見もあるかもしれませんが、おおかたの国民は政治や行政に、そんな仕事をしてほしいなんて思ってはいません。公正で透明に、誰にでも堂々と説明できる、そんな仕事を求めているのではないでしょうか。そうでないのは、オレだけ、オレたちだけ特別扱いしてくれというごくごく一部の人たちで、そういう類いのヤカラは、たいがい政治家のまわりにたかっています。森友や加計の問題からは、そんなにおいがプンプンします。安倍氏が政権を取って以降、このような意味で時計の針が逆に回ってしまい始めているような気がしてなりません。

 

これらの事件を山里から眺めているうちに、昔のことを思い出しました。

 

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「最初が肝心、都政改革」

こさいたろうの視点・論点 0008

2017/07/25

 

「最初が肝心、都政改革」

 

都民ファーストの会の躍進により、古い慣例などで阻まれていた様々な改革を実現させる環境はできました。あとはやるか、やらないか、のみ。果敢に挑む中での多少の失敗は、変化を期待して投票した多くの有権者も納得してくれるはず。何もやらない、今までと同じ、が最も大きな失望を招くことになります。

 

最初が肝心です。今回の選挙結果から読み取れる東京都民の意思は、大改革です。そうでなければこんな結果になるはずがありません。したがって、冒頭から慣例を打ち破る覚悟と、都民に見えるような動きが絶対に必要です。僕の期待をいくつか記しておきたいと思います。

 

  • 正副議長や委員長ポストなどの選挙「見える化」を

 

よくあるパターンは、第一会派から議長、第二会派から副議長、これで思考停止しちゃうわけです。あとは、当該の会派の中で適任者を決めてね、となります。だから、新人議員などは何だかわからないうちに、本会議場で「異議ナーシ」という声とともに、議会のトップが決まることになります。また、水面下での調整が失敗すると「投票だー」ということになり、これまたよくわからないうちに紙が回ってきて、「この名前を書け」「字を間違えるな」と。僕はいつも、これじゃあダメだなぁ、と思ってきました。時に、議長に相応しくない人材であっても会派の都合で選ばれてしまうことがありますし、何より主権者である住民には全く見えないんですよね、選出の過程が。

 

だから、きちんと正副議長選挙を行う。選挙の前には、候補者はその意志を公表して、本会議場で堂々と所信を語ってもらう。議長として何ができるか、何をしたいか、明らかにするということです。それを確認した上で、全議員が投票して議長を選出する。民主主義社会では、当たり前のことではないでしょうか。

 

「水面下」「裏取引」、そういったものを取り除いていくことが、今回の選挙結果に応えることのはず。言うだけでなく、やってほしいです。開かれた議会の実現を。

 

  • 議員特権の返上を

 

だいたい、議会改革は全会一致が原則、とか言って、選挙が終わっても協議する検討会のようなものを作り、亀のような歩みで議論を進め、次の選挙が近づく頃に、申し訳程度の成果を見せる。都議会だけということでなく、多くの議会の改革実態ってこんな感じだと思います。だから、いつまでたっても、議員報酬を多すぎないか、政務活動費って第二報酬じゃないのか、費用弁償ってさらにお金もらうのか、といった住民からの不信感が払拭できないわけです。僕もその昔、地元の若い人と飲みに行くと「政務活動費でおごってよ」なんて冗談をよく言われました。

 

検討委員会を設置し議論、なんていう今までと同じ甘っちょろいことは、都民は求めていません。選挙結果からも明白。議会の構成を見ても、万が一反対しそうなのは自民党くらいです。反対するようなら、世論に問いかければいいだけです。

 

・ 公用車使用の完全自粛(のちに廃止制度化へ)

・ 登庁時の費用弁償支払い一時停止(のちに原則廃止制度化へ)

・ 報酬削減の継続

・ 政務活動費・使途を全面自主的公開(毎月1円単位で)

 

これくらいは、都民ファーストから各会派に呼び掛けてすぐにでもできるはず。反対する会派や議員があれば、公表して差し上げればよいと思いますよ。「条例を作ってから」なんて言い訳は、この選挙結果を受けてもう通用しませんよ~。

 

  • 知事附属機関等への議会選出の凍結

 

実は、改選後の議会冒頭で手掛ける、最も重要なテーマだと思っています。

 

知事や市長などの執行機関は、その事務について審査や調査などのために審議会や検討委員会といった組織を設けています。これらを附属機関と呼びます。附属機関等は、執行機関の諮問的な性格を有し、政策立案の一翼を担っています。

 

一方で、議会は条例制定権を有していて、独自に政策を具現化することができます。議会は行政事務の検査及び調査権を有していて、執行機関のチェック機能を果たすことが求められています。

 

知事や市長の政策立案過程に議員が参加するということは、議会の形骸化を招き、チェック機能の低下にもつながりかねません。議会は、議会の場で活動すべきで、そのための大きな権能も有しているわけです。

 

行政に取り込まれる議会からの脱却を図ることは、議会改革の大きな柱だと思います。附属機関の委員になって、好きに発言し、仕事をした気になっている。また、その立場を利用して影響力を行使する。そんな議員のあり方を変えるチャンスだと思うのです。「凍結」、ぜひ実現させてほしいです。

 

  • のり弁廃止や利権一掃に向けて

 

都民ファーストの会では、条例制定を公約にしていますが、すぐにできることがあると思っています。

 

のり弁とは、情報公開時の黒塗りのことですが、これを原則やめようというのは、知事も同じ方向を向いています。したがって、議会意思として知事に対して、都政情報の原則公開の徹底を公式に申し入れるパフォーマンスくらいすべきです。本会議場で、議事録に残る形で行うべきだと思います。

 

また、利権一掃に向けては、まずは議員と職員のやり取りをすべて記録に残し、公開するくらいのことはすぐにできるはず。これも、知事は同じ方向を向いていると思いますので、実施を知事に申し入れる。さまざまな相談や、打ち合わせ、すべて記録に残し、頼まれなくても公開する。これをするだけで、かなりの効果があると思います。その上で、じっくり条例づくりをすればいいと思います。

 

いかがでしょうか。

改選後初の臨時議会、秋の定例議会で真価が問われると思います。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

※ 今の社会や政治に対して思うことを書き、発信する活動「こさいたろうの視点・論点」を始めています。

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「急進改革の派閥を作れ」

 

こさいたろうの視点・論点 0007

2017/07/16

 

 

「急進改革の派閥を作れ」

…かつての同志に期待している

 

 

都議選で大勝利した小池さんの「都民ファーストの会」。

 

選挙が終わったら小池さんが代表辞めて、また野田という人が代表に戻りました。そして、幹事長には元民主、政調会長には元自民、総務会長は自分の秘書、みたいな人事になりました。議会側から本気の改革ができるのか、ちょっと不安を覚える人事だと僕は見ています。側近重用、選挙の論功行賞、的にも見えなくはないので。小池さん自身が、グリップをきかせられるかがカギですね。

 

僕は、議長などの役職を決める「臨時議会」が行われるまでのお膳立てが、これからの都議会改革・都政改革の試金石だと思っています。そして、その後の「定例議会」で、都民ファーストの会の公約を具現化させる条例案をいくつかでも提案できるか、が次の勝負になると思います。秋の議会で、「小池さんの演説、鳴りやまぬ拍手」的な絵面が出てきて、議会としての動きゼロみたいに終わったら、アウトだと見ています。

 

民主党政権発足時、安倍政権発足時、最近の日本、実はこのパターンなんですよね。はっきり言って、どこかの全体主義国家のようで本当に気持ちが悪い。小池さんを礼賛するんじゃなくて、小池さん、改革のスピード遅いよ、って引っ張っていくくらいじゃなきゃ、今回の勝利の意味がない。僕はそう思います。

 

そこで、重要な役割を果たせる、いや、果たしてもらわなきゃならないのが、ファーストペンギンの皆さんですよ。また改めて荒海に飛び込んでもらわねばなりません。彼らが三役人事から漏れたのには、運命的な意味があるのではないかと思います。三役になって寄り合い所帯的組織のまとめ役として徒労するよりも、自由にどんどん動けっていうこと。「誰がやるか」じゃなくて「何をやるか」という原点を重視しろっていうこと。

 

はっきり言って、新三役の顔触れ、政治家としての経歴を見ても、大胆な改革を志向するタイプじゃないように見えます。周辺との協調重視、できれば全会一致的な考え方を持っているように見えます。全く知らない人たちなので間違っていたら謝りますが、少なくともファーストペンギンの皆さんとは違う気がするのです。

 

本稿の最後に、僕の拙い経験に基づく私案を載せたいと思いますが、改選後議会のスタートをどう切るかが本当に重要です。そのために、ファーストペンギンの皆さんに期待したい。

 

・ 初当選議員の中から、志を共有できる人を仲間に引き入れて、いい意味での派閥を作る

・ 派閥っていうと古臭いが、党内に行政改革研究会のような勉強会組織を作るでいいと思う

・ そこを根城にして、条例案などを矢継ぎ早に作って、新三役を突き上げる

・ 新三役が四の五の言ったら、小池さんをけしかける(必ず同じ方向を向いていると思う)

 

もうすでに動いているかもしれませんが、今すぐにでも動いた方がいいと思います。党の組織に合わせて、とか、政調会の下に、とか、そんなこと言ってる場合じゃないし、そんな立派な組織でもないでしょう。都民の圧倒的な期待を受けている今やらなくて、いつできるのか。

 

絶大なる期待をしているファーストペンギンは、上田令子さん(江戸川区)、両角穣さん(八王子市)、音喜多駿君(北区)。かつての僕の同志。議会改革、行政改革の旗を党内に立てて暴れてほしい。というか、この三人が暴れられないような組織は、早晩既成勢力に絡めとられるものと僕は思っています。

 

ちなみに、新人議員も、地元まわりなんてしている場合じゃないですよ。臨時議会が終わったら、たっぷり時間がありますから。今、向こう4年間の議会運営のために何が行われているのか、しっかり見るべきです。一部の幹部に任せて、呼ばれたときに行くのじゃダメです。毎日何をしているのか、党内全議員への情報共有を求めるべきだと思います。敵のみならず、身内ほど「新人議員は何もわかっていないから蚊帳の外で大丈夫」と高を括っています。毎日議会に登庁すべき。愚者の経験に基づく助言まで。

 

最後に、これは臨時議会までにやらなきゃ、ということを具体的に列挙したいと思います。各項目の具体的な私見は次回に載せたいと思います。

 

・ 正副議長選挙の見える化 …正副議長候補者の所信を確認する場を公式に設ける

・ 常任委員会正副委員長の選任も本当の互選で …ポストを会派の人数に比例して配分し、およそ適材とは言えない議員が役に就くというやり方を変える

・ 知事付属機関等委員の議会選出の凍結 …議員は議会で政策の具現化を図り、都政をチェックすべきであり、知事に取り込まれるような仕組みは不要

・ 議員特権の廃止について …例えば、公用車使用の完全自粛なんて、すぐにでもできる

・ 「のり弁」廃止に向けた知事への申し入れ …新議長が議会の意志として公式に

・ 「利権一掃」に向けた知事への申し入れ …新議長が議会の意志として公式に

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

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「責任を取らない政治は信頼を得られず」 …〈こさいたろうの視点・論点 0006〉

こさいたろうの視点・論点 0006

2017/07/07

 

 

「責任を取らない政治は信頼を得られず」

 

 

嵐のような東京都議選の結果が出ました。

 

小選挙区制であれば、これほどもオセロゲームもあり得ますが、中選挙区が主体の都議選でこれほどの結果は、ある種革命的といっても過言ではありません。ほとんどの選挙区で都民ファーストの候補者がトップを占め、複数擁立区でも複数当選、追加公認も含めて56人中55人当選という驚異的結果に。逆に自民党は、下位当選もできない候補者が続出し、過去最低を大きく更新し23人当選にとどまり、国政第二党の民進党は候補者すら揃わず、当選者は5人と激減しました。さまざまな論評はありますが、僕は、民意を鏡のように映し出して劇的に表れた結果と確信します。そのまま受け容れるべきだと思います。

 

あまりにも独善的で聞く耳を持たず、説明も尽くさず、驕ってしまった安倍自民党政権への強烈な批判の結果であることは論を待ちませんが、それだけでしょうか。僕は、既存の政治家、政党全体に対する失望の意味も多分に込められていると受け取っています。自民党はもとより民進党なども含めて、既存の議員や政党の特権的ありようへの批判、そのくせ、社会に横たわるさまざまな問題の解決や将来の不安の払拭への本気度が見えないことへの憤り、これが爆発したのだと思います。

 

何しろ、数多くの東京都民は、政治的実績をほとんど持たない「新しい人々」を議会に送り込む決断をしたのですから。この流れは、米国大統領選挙やフランス大統領選挙やその後の国民議会選挙などと同じ世界的なうねりのようにも感じます。新しく当選させる議員たちが4年間のうちに結果を出せるかどうかは全くの未知数だが、少なくとも今までの政治家たちに継続させるよりも新しい人々に期待するしかない、と多くの都民は考えたに違いありません。それほどに既成政治への信頼は地に落ちているということです。安倍自民党のみならず民進党をはじめとした野党も一括りなのです。

 

僕は東京で約23年間、政治の世界に身を置いていました。1993年の都議選は、渋谷区選挙区の日本新党候補者の選対事務局長をしていました。公認候補22人中20人当選、当時の選挙を振り返ると「既成政党には期待できない」と、大応援の渦が幾重にも生じていたことを今でも鮮明に思い出します。

 

酷暑の中、街頭演説をすれば、無名の候補でも聴衆が囲みました。「冷たいものを飲んで頑張って」と、僕の手に福沢諭吉の札を握らせるご婦人まで現れました。また、候補者とは一面識もない人が「日本新党の党員になった」と電話してきて、ボランティアとして次々と戦列に加わっていきました。私の住んでいた港区では、告示日直前に手を挙げた候補者が、拡声器も持たずに、2-3人で自転車に乗って走り回るだけで当選に至りました。

 

今回の都民ファーストの選挙も、あの時と同じような景色だったのではないかと想像していました。否、結果を見ると、それをはるかに超える都民の期待があったに違いありません。残念ながら、24年前と較べてもさらに、政治は停滞し、そして劣化していると言わざるを得ないのだと思います。

 

小池百合子さんの政治家としてのスタートは、この日本新党でした。僕は一候補者の事務方であり、参議院議員となった小池さんとは全く立場は違いましたが、同じような空気を肌で感じていたはずです。ただ、今回の選挙結果とこれまでの結果の間には、大きな違いがあると僕は思っています。

 

1993年の都議選では、1989年に36人を当選させた社会党議員が14人に激減し、さらに4年後の1997年にはなんと1人になりました。8年で、36人→1人です。

 

その後、時を経て、2009年の都議選では、民主党が54人の議員を擁するに至りますが、2013年には15人に激減し、さらに4年後、今回5人になりました。8年で、54人→5人です。

 

政治の大刷新を期待されるものの、既成の政治から脱却を図ることができず、逆に既成の政治にどっぷり漬かってしまい、有権者に見捨てられた結果です。特に民主党の顛末は、僕も政治の最前線にいたので、裏切りを肌で感じていました。

 

一方、自民党はこの間、時々の浮き沈みはあるものの、一定の支持を受け、安定的な評価を保ってきたといえます。日本新党躍進の1993都議選では2議席増の44議席、民主党54人当選の2009年選挙でも10議席落とすものの38議席は得ていました。しかし、今回とうとう、過去の既成政党が歩んできた道に足を踏み入れてしまったように思います。これまで「お灸をすえられる」ことはあっても、「やはり日本政治に自民党は欠かせない」という長年積み重ねた安心感や信頼感のようなものが、今回崩壊したように僕には見えてなりません。

 

都議選を前にさまざまな疑惑が表面化し、説明と議論を尽くさない強権的姿勢が鮮明となり、さらには「人としてどうか」というような所属議員の言動も次々と明らかになる。政治の劣化を眼前にした東京都民の判断は、当然の結果なのだと思います。

 

そして、選挙を終えて、安心感や信頼感の崩壊の根本原因が露呈していると断ぜざるを得ません。痛烈に批判しなければなりません。それは、「都民の意志表示を直視せず、何ら責任を取ろうとしない政治のありよう」です。これは、自民党のみならず、民進党も同罪です。国民からは「一括り」に見える「既成政治」の姿です。党首の安倍氏も蓮舫氏も、幹事長の二階氏も野田氏も、同じ穴の狢。一地方選挙なのだから中央は責任を取らないなど有り得ない。都議選の最大の争点の一つは、既成政党か新しい勢力かだったのは誰が見ても明らかで、自民も民進も有権者から鉄槌を受けたのですから、この敗北の責任を党首や党執行部がとらずして誰がとるのか。反省は言葉だけだと厳しく糾弾せざるを得ません。これでは信頼される政治が実現するべくもなく、子どもたちにも全く説明がつきません。自らの行動の結果に責任を持つ、なんて教えられないじゃないですか。

 

これから、全く新しい人材が都政の中心に座り、都政を担うことになります。先述したとおり、24年前の日本新党、8年前の民主党も同じような結果の後、当選議員の多くは「せんせい」と呼ばれることに象徴される特異な政治の世界に染まってしまい、結局ほとんど成果を上げられず、都民の期待に背き、消滅していきました。しかし、これも先述のとおり、今回の選挙結果は「もう自民党にも戻らない」という、東京都民の不退転の意志表示のように思います。同じ轍を踏んでしまっては、もはや行き場がありません。

 

僕は、都民ファーストで当選した議員の中に、徹底的な情報公開に本気で取り組める、議員の特権的待遇をすすんで返上できる、天下りをはじめとした役人天国に容赦なくメスを入れられる、政官業の癒着があれば身を挺して対決できる、そんな昔の仲間が何人かいます。

 

逆に、これらに本気で取り組むか疑問の、もっと言えば、役人に取り込まれてしまう恐れのある、さらには役人を懐柔して利益誘導を図る、あるいは特権的待遇にあぐらをかいてしまう、そんな当選者も紛れてしまっているようにも、正直に言って感じています。心配しています。

 

昔の仲間には、改革を牽引する圧倒的な力を発揮してほしいと思っています。そして、東京都民の、ひいては国民の期待に応えてほしいと思います。それだけの力を、選挙を通じて得ています。自信をもって進んでほしいと思います。今回の選挙結果の意味を忘れてしまったような議員は、容赦なく切り捨てて前進してほしいと願っています。

 

僕は、1991年自民党都議の秘書となり、1992年日本新党第一号都議の選挙を手伝い、1993年日本新党都議候補の選対事務局長を務め、同年新党さきがけの最年少代議士の秘書になりました。ここまでは、借金を抱え、4年で大学を卒業できず、就職もできない、ダメ大学生の社会勉強でした。しかし、新党さきがけと出会い、武村正義さんや田中秀征さんと出会い、自民党を出てきた意味とその情熱に触れ、共鳴し、このさきがけの一員として政治に参画したいと初めて思いました。そして、1995年港区議会議員選挙に挑戦し、当選させて頂きました。以来、社会主義者ではない、保守政治の末端に自ら身を置き、本当の保守政治が目指すべき改革を志向し、地方政治に取り組んできました。さきがけなき後は、無所属で地方議員を続け、2004年には自民・民主相乗りの役人出身候補と区長選挙を争いました。この時、自民党と簡単に相乗りし改革を拒む民主党の本質を目の当たりにし、民主党では改革はできないと見切りました。しかし、2009年の衆議院総選挙、かつてのさきがけ同志が民主党執行部に就き、徹底的な行政改革を成し遂げると公約したことを信じ応援。政権交代がなされたものの直後に挫折。国民の圧倒的支持がありながら役人の軍門に下る姿に、愕然としました。そんな時、改革の志を曲げないみんな党に共鳴して入党。この党ならば、地方議会で行政改革に取り組んできた自らの経験を生かせると確信し、今しかないと最初で最後の挑戦と心に決め、区議会議員を辞して国政を目指しました。しかし、衆参ともに落選。23年身を置いた政治の一線から離れました。私が所属した政党は、ともに徹底した行政改革なくして日本の未来なしと旗を掲げてきた新党さきがけとみんなの党。ともに国民の大きな期待を受けながら、我慢できない党内事情により自ら崩壊していきました。

 

繰り返しになりますが、今回の結果は、これまでの有権者の期待とは異質の、いわば最後の期待のような気がしてなりません。これでダメだと絶望につながってしまうような、崖っぷちの期待といいましょうか。だからこそ、そつなくこなしてきた自民党議員を退場させ、政治的な実績はないが新しい人材を多数議会に送り込む選択をされたのではないかと思うのです。当選した都民ファーストの新議員の責任は極めて重大です。

 

過去のしがらみや慣習に全くとらわれず、内部にいるかもしれない守旧的政治家をも振り切って、次々と新機軸を打ち出して下さい。都民ファーストのみならず、国民ファーストな政治の幕を開く役割と責任を担っていることを常に自覚して、ひるまず、恐れず改革して下さい。都民の意志表示である今回の選挙結果とこれだけの議席数があれば、直近の議会から、条例提案をはじめとしたさまざまな制度改革の着手・実現が可能なはずです。一期4年で仕上げる決意で、誤解を恐れず言えば、選挙区の地盤固めを捨ててでも、目に見える改革を切れ目なく続けてほしいと願っています。都知事の顔色をうかがう必要はありません。向いている方向は同じなはず。逆に、都知事を引きずり込むような大きな嵐を起こしてほしいと願っています。

 

心より期待しています。七夕の短冊に願いを込めて。

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

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「稲田防衛相発言の本質」

こさいたろうの視点・論点 0005

2017/07/01

 

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「稲田防衛相発言の本質」

 

 

稲田防衛大臣、単なる失言で済ませていいのでしょうか。言い間違えとか、誤解を招く表現とか、本当にそういうことなのか。僕は、深く疑いの目をもって稲田氏を見ています。

 

弁護士であり、何期も国会議員を務め、自民党の政調会長も務め、大臣も二回。こんな華麗なキャリアを持つ人が、日本国憲法下において大臣の立場で投票依頼することがいかに重大なルール違反か、知らない訳がないと思うのです。知ってはいるけれども、心の中がつい表面に出てしまったのではないか、そう疑っています。本音は、一党独裁あるいは官僚独裁的な社会が望ましいと思っているのではないかと。

 

例の、右翼的思想を理念とする森友学園ともかなり親しい関係にあったようですし、要職に就く前の稲田氏の言動からは、東京裁判を否定し、教育勅語復活を念願する戦前回帰、明治礼賛を感じます。

 

戦前、明治維新以降の国家体制は、天皇の下の官僚政治であり、議会は協賛機関に過ぎない位置づけでした。国民が主権者であり、国会が国権の最高機関であり、国会議員は主権者である国民による選挙で選ばれ、多数を形成した勢力が政権を担う、という現体制とは真逆ともいえる時代への憧憬・礼賛の思いが稲田氏の心の奥底にはあるのではないかと疑わずにはいられません。

 

そう考えると、今回の稲田防衛大臣の発言は、稲田氏の本心に基づくものと思えてなりません。自らは、一強多弱の環境にある自民党政権の重要閣僚、防衛大臣。その任命権者である安倍首相から最も目をかけられている部下の一人であり、そんな自分が「防衛大臣として」「防衛省・自衛隊を代表して」、自民党候補者の応援をすることに何の問題があるのか。稲田氏の、問題発覚後の態度、上から言われたから発言撤回はするが謝罪はしないという姿勢、これらを見るにつけ、そのように思わざるを得ません。さらには、この発言を受けて菅官房長官も「撤回したのだから、全く問題ない」という主旨の驚くべき発言をしています。

 

僕は、日本国憲法を支持しています。国民主権、戦争放棄、基本的人権尊重という憲法理念は、普遍的な価値と捉えています。国民が主権者としてその代表者を選挙で選ぶ議会制民主主義システムも、現段階では最善と思っています。主権が天皇にあった明治憲法に戻ってはならないと思っています。その立場の者として、今回の稲田防衛相発言は一大臣の問題にとどまらず、安倍政権そのものの基本姿勢の危うさを強く感じています。

 

安倍首相は自身の政治信条を巧みに隠しながら政権運営を行っているように思えてなりません。僕は、常々そう思っていました。

 

・ 本当は、長州が成し遂げた討幕クーデターを経て成立した天皇親政を装った官僚国家を理想としているのではないか

 

・ 本当は、満州・朝鮮をはじめとした過去のアジア諸国への進出(侵略)を反省することはなく、むしろ現代においても積極的に進出できる国を目指しているのではないか。

 

・ 本当は、森友学園よろしく、すべての子どもが教育勅語を暗唱するような、上意下達の統制社会を作りたいのではないか。

 

・ 本当は、ある程度の「パンとサーカス」で国民を懐柔し、権力者の意のままになるような国を作りたいのではないか。

 

少々、想像がたくましすぎるかもしれませんが、第一次安倍政権以降、安倍氏やそれを取り巻く人々の言動を見てきて、率直に感ずるところを述べました。特定秘密保護法も、新安保諸法も、テロ等準備罪処罰法という名の共謀罪の強化も、そして、今回の稲田氏発言も含めて、国民の自由が奪われ、一部特権階級による独裁的政治につながる危うさをどうしても感じてしまいます。真綿で首を絞められるがごとく、気が付いたらこんなはずじゃなかった、ということだけはどうしても避けなければなりません。だから、必要以上に疑いの目をもって権力者を見つめる必要があると思っています。

 

時、折りしも東京都議会議員選挙。東京都民しか投票できない選挙ではありますが、全国が注目する準国政選挙の側面も少なからずあります。選挙結果は、東京都の政治の行方を左右しますが、この先の日本の行く末にも大きな影響を与えます。

 

幸い今の日本では、政治の行く末について、自らの意志表示が可能です。国民の意志が明確に示されず、現状是認の空気が社会を支配してしまうことを、僕は今、最も恐れています。

 

少なくとも、大臣の立場を利用し選挙運動を行い、謝罪もなく、発言撤回でお茶を濁し、内閣としても全く問題なし、と言い切る危うい政権には、「それは到底受け入れられない」という意思表示をすべきだと僕は思っています。さらには、安倍首相や取り巻く人々の心の奥に潜んでいる本音についてもぜひ考えてみてほしいと思っています。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

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「持ちつ持たれつ、が改革を拒む」

こさいたろうの視点・論点 0004

2017/06/25

 

※ 今の社会や政治に対して思うことを書き、発信する活動「こさいたろうの視点・論点」を始めています。

※ 現在、数十人の皆様にご購読料(発行協力費)を頂いております関係から、公式サイトには冒頭部分のみ掲載させて頂きます。誠に恐縮に存じますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

※ ご購読下さる方は、こさい宛てご連絡ください。月額500円(一口)をお願いしております。電子メールにて全文お送り致します。

※ 政治の現場を離れて4年、内容的に皆様にご納得頂けるものが書けるか、いささか不安ではありますが、これまでの自らの政治活動を思い返しながら、頑張ります。また、いずれ、ご購読者の皆様に見える形の双方向のやり取りができるようなオンラインサロンのようなものの立ち上げも考えています。

 

 

「持ちつ持たれつ、が改革を拒む」

 

 

これまで、数度にわたって「政治家の関与」、行ってみれば「口利き」に関する僕の思い出話を綴ってきました。政治家が、お友達や支援者だけに対して特別な扱いを役所に求めること、またそのような疑いをかけられることだけでも、公正な社会を著しく歪めます。さらには、「行政に対する厳しい監視」という、議員に課せられた重大な使命を果たせなくなってしまいます。なぜなら、役所に「借り」ができてしまうから。

 

これまで政治家側の問題を語ってきましたが、役所にだって指摘しなければならないことがたくさんあります。政治家の関与があろうがなかろうが、公権力と税金を使って、自分たちに都合のよい仕組みを作ることができますし、一部の人だけに有利に働くような仕掛けも巧妙に構築することもできてしまいます。

 

おりしも、東京都議会議員選挙が始まりました。

 

山梨に移る前までの25年近く、僕は一般の方々よりも比較的近いところから東京都政を見てきました。僕のフィールドは港区で、区議会の議員ではありましたが、区政と都政は切り離せない関係であり、行政の様々な問題点を探っていくと、都政と深く関係することも少なからずあったわけです。そして、いわゆる役所の組織益のために形づくられる組織や仕組み、その中で民間との癒着を疑わせる事例、お目にかかっていました。例えば…

(以下、ご購読の上、読み進めて頂ければ幸甚に存じます)
(ただ、今回は重要な東京都議会議員選挙期間中ということもあるので、後刻すべて公開しようかとも考えています)

 

「政治家の関与 3」

こさいたろうの視点・論点 0003

2017/06/17

 

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「政治家の関与3」

 

 

「与野党のかけひき激化」「世論の動向が焦点」「内閣不信任決議案の提出か」…

 

通常国会の会期末であるこの時期、毎年同じような報道で賑わう。しかし、僕が関心を寄せて本稿で取り上げている「政治家の関与」案件は、民主主義社会の最も重要な基盤である「国民と政治の信頼関係」を築く意味で、駆け引き材料とか選挙に有利不利とか、そういうちっぽけなことでなく、本質的に徹底究明を尽くしてほしい。国会が終われば終わり、ではない。

 

一方で、元TBS記者による性的暴行疑惑の事件に関して、自民党を離党した元検事の若狭勝代議士が、「逮捕状の執行をストップすることは、通常は絶対あり得ない」と声を上げている。これも、種々の状況を鑑みると、政治権力の関与、介入が疑われる。裁判所が発付した逮捕状の執行を止めたのは、警視庁の本部刑事部長とされている。警視庁は、東京都公安委員会管理下の東京都警察本部である。今、時は東京都議会議員選挙直前。この事件に少しでも疑念を感じる都議候補者は、この事件の真相究明を公約すべきだ。警視庁という行政機関のチェックは、まさに東京都議会の重要任務の一つなのだから。

 

さて、山里で毎日のようにこんなニュースを聞いていると、僕が政治の世界に足を踏み入れた頃のことを思い出す。

(以下、ご購読の上、読み進めて頂ければ幸甚に存じます)

「政治家の関与 2」

こさいたろうの視点・論点 0002

2017/06/10

 

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「政治家の関与2」

 

 

今国会で明らかにされている「政治家の関与」にまつわるさまざまな疑惑。これらの報道に接しながら、自ら経験してきたことをいろいろと思い出している。

 

前号をお届けした後、こんなご意見を頂いた。「昔から権力者に利権の濫用はつきもの」であり、世界中で頻発するテロを憂う文章に続き、「与党も野党もそんなことをやっている場合じゃない」とあった。

 

お気持ち分からない訳ではないのだが、この方が思うような「大切なこと」を議論し、決定するのが政治の役割だ。その土台には、国民と政治家との間に信頼関係がなければならない。その意味で、今表面化している森友問題や加計問題の真相究明は、避けてはならない重要なこと、と僕は思う。

 

さて、今から8年ほど前になるだろうか。僕が港区議会議員として活動しているとき、区立認可保育園の入所選考にかみついたことがあった。当時は、認可保育園への入園は「プレミアチケット」と呼ばれるくらい、預けられるどうか、希望者にとっては切実な状況だった。今もあまり変わらない様子だが…

(以下、続きます:ご購読の上、読み進めて頂ければ幸甚に存じます)