河井事件と菅首相(指導者の資格)

 

こさいたろうの視点・論点 0164

2020/12/21

 

河井事件と菅首相(指導者の資格)

 

菅首相、GO TOキャンペーン一時停止の遅れに加え、銀座でのステーキ会食に参加したことも打撃となり、支持率が大きく下がっているようです。突っ込みどころ満載で、かばう言葉が見当たらない状況です。なぜ、会食に参加したのでしょうね。本人の口からの説明はありませんでした。国民との信頼関係がボロボロと崩れていくように感じます。

 

僕は、今や国会議員の多くが、普通に暮らす人々と別世界で、全く違う感度の中で生きているように思えてなりません。大人数での会食は控えて、と言いながら自分たちは特別なわけですよね。その中には残念ですが、王貞治氏や杉良太郎氏、みのもんた氏も含まれてしまうわけです。

 

昔、聞いたことがあります。太平洋戦争も敗色濃厚となる戦争終盤、庶民は食べるものがなくなり大変な思いをしていた頃、列車の一等車に乗車している高級将校ら軍人たちの食事には、米も肉も魚も酒もふんだんに供されていたのだとか。知らず知らずのうちに、そんな時代に近づいているように見えてなりません。

 

菅政権の本質。否、菅政権にとどまらず今の自民党の体質。否、小選挙区制度下で胡坐をかく野党も含めて、普通に暮らす国民が信頼を寄せられる政治というものが、どんどん遠ざかっていくように感じます。僕が最もそれを感じているのが、タイトルにもした「河井事件」です。金を配って歩く姿を想像すると、おぞましいばかりです。

 

金を受け取った数多くの地方議員も同罪。国会議員に言われたから仕方がない、という向きもありますが、それは違います。会社ではないから上下関係はありません。金を受領したことを認めて辞任した政治家を僕は評価します。四の五の理由をつけて国会議員に居座り裁判を受けている河井夫妻は言語道断です。

 

そして何より、河井夫妻は離党したからと頬かむりを決め込む自民党、安倍前首相、菅首相、これが今の政治の体質を物語ります。政治の体質は社会の空気となり蔓延します。疑惑があっても説明しなくていい、権力者は謝る必要がない、一般人はおかしいと思っても何もできない、むしろ権力者に取り入りオイシイ思いをできる側に近づきたい…

 

当時の安倍首相に批判的な溝手議員を落とし、子飼いの河合氏を広島の参院議員にしたかったわけで。だからこそ、わかっているだけで自民党本部が1.5億円もの金を投入したのでしょう。安倍事務所から多数の秘書も投入され、当時の菅官房長官が何度も応援に入ったと。結果、溝手氏が落選し河合氏が当選しました。

 

その河井夫妻が現金を配っていたわけです。安倍氏からも菅氏からも、説明も謝罪も、あるいは弁解も何もないわけです。選挙で金を配るという、経験者の私からすれば最もアンフェアな行為。これを結果的に認めている人々に指導者の資格はありません。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

 

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