22年目の廃車

 

こさいたろうの視点・論点 0161

2020/12/14

 

22年目の廃車

 

1998年12月、スズキ・エブリという軽のワンボックスを新車で購入しました。その車に音響設備を搭載、屋根上にも上れるように梯子もつけてもらいました。以降、2013年まで、街宣車として活躍してくれました。2013年の8月に屋根上の設備を撤去し、山梨転居後の生活の足、作業車として働いてくれました。

 

この車、とうとう手放すことになりました。息子が18歳になるまで、あと3年半、練習用に残すことも選択肢でした。しかし、走行中にエンジンが止まりそうになる不具合が生じ始めました。12月車検を控え、信頼を置いている修理屋さんに診てもらったところ、修理に20万円以上かかるとのことで、廃車を決断しました。

 

22年間、よく走ってくれました。15万キロ以上走りました。これぞ日本車だと思います。おそらく直せば走れるはずです。ただ、年々故障が増え、修理代がかさむことを考えると、寂しいですがここが潮時と考えました。3年半後、息子の練習用はもっと安く買えるはずですし。

 

幼いころは街宣車時代のコレでスーパーに買い物、中央高速で山梨・東京を行き来し、どこに行くにもこれに乗っていた息子。2年前は手放す相談をした際に号泣して残したいと懇願しましたが、今回はあきらめてくれました。おそらく心中は変わっていないと思いますが、成長したのだと思います。思い出深い愛車よ、さようなら。

 

私は、新しいモノがどんどん出てくる時代を過ごしてきました。特に、機械ものは数年で部品の供給がなくなることもあり、故障したら新しいモノを買わざるを得ない事情もあります。でも、22年同じ車に乗り続けてみて、「手に入れたものを長く大切に使う」といった価値観の大切さを改めて感じています。

 

地球の物質からモノを作り、モノを売り、モノを買い、モノを捨てる、こういうサイクルで社会が成り立ち、経済が回り、人類は発展してきました。人々の探求心や好奇心、欲望の先に、人類の発展があることも事実です。ただ、社会の歪みが顕著になってきている今、歩みを緩め、自らを見つめなおすことも必要ではないでしょうか。

 

自動車で言えば、世界で2030年ガソリン車全廃が目標となる時代になりました。驚くべきことです。文明史的大転換の時代を私たちは生きています。自動車のあり方が新しくなることとあわせて、私たちは新しい価値観に基づく、新しい生き方を模索すべきなのだと思います。その方向を示すことこそ、これからの政治に求められる役割です。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

 

 

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