五里霧中な日々 ① 一斉休校と我が家

 

こさいたろうの視点・論点 0133

2020/03/15

 

五里霧中な日々 ① 一斉休校と我が家

 

コロナウイルスが、日常を大きく変えてしまいました。ある日を境に激変したわけではありませんが、ちっぽけな我が家の暮らしも、ネットやラジオ、テレビから伝えられる世の中全般も、なんだか大きな船が舵を切るようにゆっくりと、行く先を変えているような、そんな気がします。漠然とした不安が襲ってきます。世界を見渡してみても、我が家の財布の先行きを考えても、最も大きな懸念は「経済への影響」です。経済にどのような影響が及んでしまうのかは、もう少しじっくりと世の中を見て、今後、意見を発したいと思っています。私のような者が論ずるには、今は、ちょっと難しいです。なので、今回は、日常で感じた雑感を記録してみたいと思います。

 

まずは、やはり、一斉休校。3月2日(月)から今日で丸々二週間。息子の通う学校では、一時、3月16日からの一週間再開も検討されていましたが、全国的な感染者数の増加が止まらないことなどから、結局は再開断念ということになりました。3月2日の時点ではもう少しやってみてもよいと思っていましたが、このような現状ではやむを得ないことです。ただ、それにしても、心の準備なく、一か月以上にわたり中一息子が自宅で過ごすことに。

 

世の中では、就学前の子どもたちはどうなるとか、小学校低学年では自宅で留守番できないとか、異論や懸念沸騰。学校休みを要請後、安倍政権は慌てるように保育園、幼稚園は対象外だと。学童クラブは開けますと。学校施設も活用してよいと。世のお母さん、お父さんに反発を買わないような配慮を。何のための一斉休校か、わからなくなる有様。でもね、中学生だってかなり難しいんですよ。自宅に居続けるってことは。

 

中学生にもなれば、ある程度自由にどこにでも行けますが、好きに出歩くこと自体がはばかられるのが今。不要不急の外出は控えて、の声が頭を巡り、結局はどこにも行きにくいわけで。健全な中学生がどこにも行きづらい、友達にも会えない、家に籠るしかなくなってしまい、つまらないから朝寝坊が始まり、運動不足もあり、夜更かしがちになり、親としては「ほんとにこのままでいいの」と頭を悩ませてしまう毎日。

 

私は、家とその周辺が仕事場なので、いつも息子の姿を目にせざるを得ないわけで、だらだら過ごす息子に「なんか自分で考えてやれよ~」と怒鳴ってしまうありさま。息子としても、学校さえあれば楽しい毎日なので、踏んだり蹴ったりかと。親が勤めなどで日中いないような家庭はどうなのだろうか。子どもが自由に過ごす、ということになるのか。それと比較すると自由にでいいか、とも思うものの、見てしまうとですね~、そうもいかず。

 

父子でいろいろ考えた末、できる範囲で規則正しく生活してみることに。午前中を自由時間にして、寝てるもよし、テレビをボケーっと見るもよし。午後、学校の授業に合わせて50分単位で、自主的に運動・学習。夕方から夜も自由だが、なるべくテレビやスマホ・パソコンの画面から離れて、10時には寝る。かなり強く促したところはありますが、本人もやってみようということになり。まだ1日目ですが。

 

二週間の休校を経て、さらに4月の二週目まで約一か月学校に行かないということが決定し、さすがに息子も毎日寝坊じゃまずいと思ったようです。息子の通う学校はいわゆる自由な学校で、宿題がないということも特徴の一つ。数少ない近所のお知り合いの子どもや親に聞くと、公立小中では宿題どっさりなんですって。でも、こんな時は宿題がある方がいいなぁ、といつもとは違うことを思ってしまいます。人間って我儘なり。

 

イライラすることも多い日々ですが、まだまだ幼い感じに戻るときもあり、そんなときは「もうこれが最後かなぁ」と思いつつ、スキンシップを楽しむようにしています。神様がそんな時間を与えてくれたのだ、と思うようにしています。

 

ただ、本当に学校の一斉休校が必要だったかはとても疑問があり、事後でいいからしっかりと検証してほしいと思います。何せ、保育園も児童館も開けて、学童クラブもやり、学校施設で子どもが集まっていた地域もあるわけですから。本当に必要なら、もっと覚悟を持ってやるべきではなかったのか、と私は思います。子どもは学校に行かず家に籠れ、という政策決定は最終最後に、だとつくづく思います。子どもにとっても、親にとっても、想像以上の苦行ですから。

 

そんな中、西日本新聞の記事が目に留まった。悲しい現実が書いてありました。つづく。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

     

 

 

 

 

 

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