徳勝龍の初優勝と政治の行く末

 

こさいたろうの視点・論点 0128

2020/02/15

 

徳勝龍の初優勝と政治の行く末

 

大相撲初場所。幕内最高優勝はなんと、伏兵の幕尻・徳勝龍関でした。おそらく日本中、誰一人として予想だにしない驚きの結果でした。

 

まあまあの相撲ウオッチャーを自任する僕ですが、しこ名以外はほとんど知らないお相撲さんでした。

 

それもそのはず、最高位は5年前の前頭4枚目。その後は実に先場所まで、幕内と十両を行ったり来たりのいわゆるエレベータ力士だったのですから。

 

それが、今場所は大化けしました。押し込まれても強烈な突き落としで白星を重ね、優勝を決めた貴景勝戦は、左四つ右上手の堂々たる相撲でした。

 

テレビ解説でおなじみの北の富士さんは「真価を問われるのは来場所ですね」と話していました。勝負の世界、その通りなのだと思います。

 

もしかすると、初場所の相撲は偶然であって、大阪場所では元に戻ってしまう可能性もあるのかもしれません。

 

僕は、遅まきながら開眼した徳勝龍、初場所に勝る素晴らしい相撲を取ってほしいと大いに期待していますが。

 

さて、なぜ「徳勝龍の初優勝と政治の行く末」というタイトルにしたのか。僕は、政治の世界においても「政界の徳勝龍現れよ!」と思っているからです。

 

徳勝龍関、日々地道にけいこを重ねていたのだと思います。だからこそ、これまでは芽が出なかったものの、何かのきっかけで開花できたはずです。

 

政治の世界にも、そんな人材が登場しておかしくないはずです。特に政治の世界には、どんな分野から人材が登場してもおかしくありません。

 

むしろ、永田町に何期もどっぷりハマっているとか、霞が関のしきたりに精通とか、代々の政治一家とか、そんな人じゃない方が変革の力があるはず。

 

大相撲は実力の世界。この一年で、栃ノ心、高安が大関陥落。豪栄道は引退。白鵬、鶴竜も休場ばかりで、昔の日本人横綱なら潔く引退の成績。間近でしょう。

 

一方、政治は自らが出処進退を決める世界。いいかえれば、政治家は、高い倫理観や責任感を求められる立場にあるということ。

 

古くは、政権交代の失敗の責任の取り方が不十分な旧民主党幹部。昨今では、公選法違反や政治資金規正法違反、贈収賄をも疑われる自民党の政治家、説明を尽くすという責任すら果たしません。このままでいいわけがありません。

 

日本社会には、政治を担うべき無名の人材が必ずいるはずです。当選を続けるために政党幹部に媚を売る人はもう不要です。政界にこそ、徳勝龍のような人材が現れるべき、そう思います。

 

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

     

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