「戦争しない日本」を継続したい

 

こさいたろうの視点・論点 0078

2019/01/10

 

 

「戦争しない日本」を継続したい

 

 

あけましておめでとうございます。

皆様におかれましてはつつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 

平素、「小斉太郎の視点・論点」をお読み頂き、誠にありがとうございます。年末年始は2週間お休みをさせて頂きました。申し訳ございませんでした。本年も原則、週に一回、たまに間に合わなくなってしまいますので、月に四回のペースを守り発行して参る所存です。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。ご意見やご感想もぜひお寄せ下さい。心よりお待ちしております。

 

さて、本年は「平成最後」の年。30年前の「昭和最後」の日を思い出します。つまり、昭和天皇が亡くなられた日。あの時は、秋から昭和天皇の容態が悪くなり、自粛ムードの正月を迎えていました。大学一年だった僕は、東京の小さなマンションで、一人で、テレビから流れる「昭和天皇崩御」のニュースを見ていました。なぜか事を重大だと勝手に思い、食い入るように見ていました。その後ほどなくして出版された昭和天皇の足跡に関する書籍をたくさん購入し、昭和天皇に焦点を当てた文庫本も古本を探してかなり読みました。昭和という時代はどんな時代だったのか、これから始まる新しい時代はどんな時代になるのか、18歳の若僧なりに興味津々だったのだと思います。ただし、当時は、後に政治の道に進むなど寸分も思っておりませんでした。本当です。

 

おそらく、父が年寄りだったことが関係しているのだと思っています。私は昭和45年生まれですが、父は大正7年生まれ。普通ならおじいさんでもおかしくない年齢です。父は戦前に成人になっており、兵役も経験し、太平洋戦争のころには通信社の記者として満州のハルビンにおりました。軍隊が民衆を置き去りにする様を目の当たりにし、終戦後も約二年現地に残り、身の危険を顧みず、日本人の帰国に奔走したそうです。僕は、そんな話を直接聞くことのできる環境で育ちました。だから、昭和20年を境に社会が激変した「昭和」という時代に、人一倍関心を持っていたように思います。

 

敗戦以降の「昭和」は、戦争の反省の上に進んできたものと思います。政治家も経済人も、一般庶民も、それぞれに「戦争」の悲惨さやバカらしさを体験的に実感しており、二度と戦争しない国として生きるべきという思いを共有していたように思います。その象徴的存在が昭和天皇だったのではないかと感じます。

 

そして、平成の御代となり、今上天皇も昭和天皇の思いを受け継いだのだと思います。今上天皇自身も、子どもではあったものの戦争経験者であったからだと思います。

 

そして今年、新たな天皇陛下が即位されることとなります。今のところ、天皇に即位する予定の皇太子殿下も、平和を志向する昭和天皇、今上陛下の思いを踏襲してくれるように見えます。

 

しかし、昭和から平成のころと異なり、世の中には戦争を経験した方が激減してしまいました。社会全体として、軍隊や戦争に対する抵抗感が大きく低減しているような気がします。さらには、中国の台頭、朝鮮半島情勢など、日本を取り巻く周辺環境が必ずしも安定しているとはいえず、軍事力の増強への許容の度合いが高まっているようにも感じます。

 

僕は、直接的な経験者、体験者がいなくなった後も、先の大戦を心から省みて、二度と戦争を起こさない国として日本が歩むべきだと強く思います。そのために、今を生きる私たちが力を尽くしていかねばならないと思います。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

     

 

 

 

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