3月11日に改めて原発ゼロを考えました

 

こさいたろうの視点・論点 0087

2019/03/21

 

 

3月11日に改めて原発ゼロを考えました

 

僕は、原子力発電所を再稼働させようとしたり、その技術を海外に輸出したりしようとしている一部の日本人をいまだに理解できずにいます。あの日の、あの災害による、たった一度の事故で、今も、この先も、私たちの生活に想像を絶する影響が及ぼされ続けることは火を見るよりも明らかなのに。

 

正確な日付は忘れてしまいましたが、福島第一・三号機の建屋が吹っ飛んだ衝撃の映像が流れた日だったと思うので、たぶん3月14日だったと思います。震災から3日が経ち、まだ4歳だった息子は家から出られずにストレスがたまっていて、近くの公園で遊ばせようということになり、母親と一緒に出かけたのでした。そのときはまだ、放射能の飛来といったことにそれほど危うさを感じていませんでした。12歳になった今のところ、体にその影響による変調はない様子ですが、本当に大丈夫だったのか、今もたまに心配になります。

 

これも事故の影響といえるのだと思います。爆発した発電所の後始末も、どれだけの時間が、どれだけのお金がかかるかもわかりません。放射性廃棄物の保管・処理も万全の準備は全くできていませんし、たぶん無理です。汚染されてしまった土は、水は、自然は、元通りになるには気が遠くなるほどの年月を要します。それでも帰還する人たちと帰還を拒む人たちとの間には修復できないほどの亀裂が生じてしまっています。陰では子どもたちのいじめもあるようですし、この先は結婚などの場面での差別なども生じてくる恐れもあります。たとえ口にしても安全であっても生産物への不安や懸念は払拭できずにいます。甲状腺がんについても、事故が原因かどうか評価が分かれていますが、ずっとその発症に怯えなければならないというリスクは抱え続けねばなりません。

 

もうこれからは原発事故は発生しないといえるのでしょうか。それはいくらなんでも無理でしょう。あの原発事故を同じ日本人として経験して、再稼働するとか、エネルギーミックスだとか、経済のために輸出だとか、そんなこと言っている人たちは、正直に言って正気の沙汰ではないと、僕は思います。日本国総理大臣がそういう立場なのですから、本当にどうかしていると思います。

 

立憲民主党を作った枝野幸男代表も、もっと反省してほしいです。政権を降りてから脱原発を叫び始めた当時の総理・菅直人氏も。反省の上に立ち、責任を痛感し、覚悟をもって原子力政策の転換を訴えてほしいです。なぜなら、あの事故の時の政権が肚を決めれば、原子力村解体、原発からの脱却は可能だったからです。独占的な電力事業者、その労働者で組織される労働組合、それを取り巻く利害関係者、これらに屈したのが当時の民主党政権だったのですから。

 

当時を思い出して、怒りの気持ちから少し脱線してしまいましたが、8回目の3月11日を迎えるにあたり、感じたことを率直に書かせて頂きました。

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

追記

 

僕は、小泉純一郎元総理が「過ちを改むるに憚ることなかれ」と言って、過去、原発政策を推進したことを省み、原発ゼロを目指している姿が、多くの国民の心情に近いものと思っています。でも「アベ政治を許さない!」って紙を家や車に貼っている人たちと話すと、小泉さんはダメだと、言われてしまいます。そりゃ、全部考えが一緒の人なんていないですよね。でも、大きな権力が原発推進しようとしている中で、それに対抗して原発ゼロを実現するには、広範な勢力の結集が必要でしょう。多少の違いは目をつぶるくらいでないと、原発ゼロのような大仕事はできないですよ。だから、小泉さんはいまだに、旧左翼臭のする野党は信用してなくて、「自民党に原発ゼロの旗を掲げるリーダーが現れれば、すぐに多くの議員が賛同して実現するよ」と言うのだと思います。もしも、自分の生活に余裕ができることがあれば、小泉さんの運動を手伝いたいな、なんて思ったりしています。

 

     

 

 

 

 

※ 今の社会や政治に対して思うことを書き、発信する活動「こさいたろうの視点・論点」を始めています。

※ 現在、数十人の皆様にご購読料(発行協力費)を頂いております関係から、公式サイトには原則冒頭部分のみ掲載させて頂きます。誠に恐縮に存じますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

※ ただし、時勢や内容等によっては全文公開する場合がありますこと、ご購読者の皆様にはご了解賜りたく存じます。

※ ご購読下さる方は、こさい宛てご連絡ください。月額500円(一口)をお願いしております。電子メールにて全文お送り致します。

※ 政治の現場を離れて4年、内容的に皆様にご納得頂けるものが書けるか、いささか不安ではありますが、これまでの自らの政治活動を思い返しながら、頑張ります。また、いずれ、ご購読者の皆様に見える形の双方向のやり取りができるようなオンラインサロンのようなものの立ち上げも考えています。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください