「希望の党、失速… とはいえ…」

こさいたろうの視点・論点 0021

2017/10/16

 

「希望の党、失速… とはいえ…」

 

希望の党失速、むべなるかな。小池さんが単騎出陣、旗を掲げて走るべきだった。明確な公約を出す前に、民進党を受け入れるべきでなかった。順番が違った。国民に対する公約を明確にした上で、「この指とまれ」をやれば大きく展開が変わったのではないか。

 

そもそも民進党の面々が、これまでの活動との整合性を問われかねないような誓約書にサインし、当選第一で合流に走ったことが、希望の党の信頼を大きく損ねたと思う。新しい政党が立ち上がるという期待が崩れ去り、政権交代が目的の民主党・民進党の焼き直しになってしまった感がある。

 

逆に、自らの信条に従い、戦況の不利を覚悟して結成された立憲民主党に支持が集まっているのは、政治家としての信頼が感じられるからだと思う。僕は、理念・政策的に積極応援はできないが、安倍自公政権を終わらせる必要があるという本気度は、立憲民主党からより強く感じる。

 

さらには、元日本のこころの中山夫妻に代表される「右過ぎる面々」を引っ張り込んだことも、僕が思想的に相容れないということは横においても、政党としての「幅」を極端に狭めてしまったように思う。しかも、この方々はまさに、バッジをつけるために駆けつけていると見透かされている。

 

いずれにしても希望の党は、結局は過去の新党同様に失速を始めてしまっている。しかも、あっという間に。自民党の受け皿を目指す姿勢、そのための数優先の拡大志向、急速拡大を目指すゆえの候補者の粗製乱造。この数十年の間で、国民も十分に学習済みなのだ。

 

小池さんが公約づくりまで一人でやり、一人で発表し、その上で「この指とまれ」をやり、賛同し集まったメンバーで走り出せば、相当の支持が得られたはずだ。今回政権が取れずとも、影響力を行使できる数を得て、安倍自公政権からの転換が図れたはずだ。残念至極。

 

とはいえ、新党・野党の動きがふがいないからと言って安倍自公政権継続の国民意志が示されれば、これまでの政権運営を是認することとなる。何かおかしいな、と多くの国民が感じていた政治が続くこととなる。本当にそれでいいのか。僕は、自らの心に改めて問い直したい。

 

選挙の構図は、自公 対 希望 対 左派勢力の三すくみとなっている。これは、どの勢力にも絶対的な信頼を寄せられない中、国民にとってはむしろ好都合ではないか。小選挙区制度ゆえ難しい選択を迫られるが、いずれの勢力をも圧勝させないことで新しい政治状況を生み出せるのではないか。

 

安倍自公政権にこれまでの政権運営を大いに反省してもらいつつ、左派による急転回も望まない。それぞれの勢力に自らを見つめなおしてもらい、主義主張の異なる勢力にも耳を傾け、選挙を通じて明らかになる国民の声を踏まえ、独善を排した抑制的な熟議の政治をしてもらう。

 

例えば、モリカケ問題への国民の疑念は相当大きいのでしっかり真相究明を国会の場で進める。これは二野党連携できるはず。配分のためには成長が必要、財政再建のためには行革による歳出削減が急務。これは希望グループが自公を引っ張れるはず。一勢力に圧勝を与えてはならない所以。

 

小池さんが一人で記者会見をした時、新しい政党の結成を大いに期待した者の一人だが、様相は急激に変化を続けた。まさに一寸先は闇。「希望が失望に変わる」というような辛辣な声も聞こえるが、僕は一貫して「安倍首相信任か不信任か」を国民が決める選挙であるという考えに変わりはない。

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

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