学習の遅れ… 全員留年…

 

こさいたろうの視点・論点 0145

2020/06/13

 

学習の遅れ… 全員留年…

 

コロナ休校。約3か月。今は、第一波収束状態で学校再開となっていますが、第二波、第三波がないとも限りません。そうなれば、再び休校にせざるを得ません。学校を再開させ、夏休みを短くするとか言っていますが、再休校の事態となったら、万事休すではないでしょうか。

 

オンラインで授業を受けられるようにすることも大切だとは思いますが、学習の遅れや受験への対応などを最優先に気にするのは大人の論理。ほとんどの子どもにとっては、学校に通う、友達と遊ぶことが重要で、運動会も学芸会も遠足も修学旅行も、部活の試合も、当たり前のことが何もできないことが大問題です。

 

フル回転で「学習の遅れ」を取り戻し、受験の海に子どもたちを放り込み、社会の歯車を養成することを最優先とする。今の社会の仕組みはできる限り変えない。今の支配者・指導者層が、無意識に求めている形のように思えます。本当に子どもたちのためにそうしたいなら、慌てずじっくり考えなければならないのではないでしょうか。

 

全国の子どもがほぼすべて、3か月にわたって学校に通えなかったというのは、まさに非常事態です。しかも、この後もしばらく、再度休校になる可能性も低くはありません。「学習の遅れ」だけに対応すればいいわけではないはずです。学習だけでなく、子どもたちの育ちにどんな影響があり、どうすべきか、考えねばならないはずです。

 

未来を担う子どもたちには、夢と希望をもって大人になってもらうべきです。それが、日本の、世界の未来を拓くはずです。そのためには、焦る必要はないと思います。「学習の遅れを取り戻す」なんていうちっぽけな目標に左右されるべきではないし、そもそもそれは大人社会の論理に他なりません。

 

もう一年、同じ学年をやってもらえばいいと思うのです。全員留年。子どもたちはみんな、そのくらい多くを失っているのです。今回の休校によって。この先も、これまで通りにはいかず、休校のリスクも抱えています。大人はいろいろ理由をつけて「難しい」と言いますが、難しくてもどうにかしなきゃならない事態なのです。今年は受験も中止、くらいの。

 

大学生は学費や生活費、人生設計もあるので自由に選択してもらい、高校生から幼稚園・保育園までは同じ学年をもう一回やる、進級はなし。新たに保育園に入る子どもたちの受け入れがネックになりますが、ここで集中的に受け入れ態勢を作れば、今後の待機児童を減らすことにもつながるはず。

 

お金がかかるかもしれませんが、国の宝である子どもたちがしっかり育ってもらうことにつながるわけですから、僕はできる限り公費で手当てすることでよいと思います。また、これを契機に、学校教育のありようを見直すことに着手すべきです。9月入学がいいのか、一斉入学が必要か、オンライン授業の基盤整備、などなど。

 

好き勝手に書いているようですが、僕は結構、本気です。息子を通じて、コロナ休校で今の子どもが置かれている状況を目にするにつけ、もう一回同じ学年をやらせてあげるのが全くおかしくはないと思っていました。単に、学習の遅れが取り戻せればいい、なんておかしすぎます。

 

卒業生は在校生と会えずにお別れになってしまいました。新入学も厳戒態勢で実施、のような感じで。再開しても、各種行事はなし。甲子園だけ特別扱いは嫌ですが、部活の練習も試合もなし。何より、普通に友達と会って、おしゃべりして、っていうのもままならなかったわけで。

 

コロナ禍で、日本の学校教育が実質的に上意下達、文部省がすべてをコントロールしていることが改めてよく見えました。制度上は、学校長に大きな権限があるはずなのに。通知とかお願いとか言いながら、実質の命令です。一斉画一です。このあたりの仕組みも、再検証していくことが必要だと思います。

 

難しいと言って変化を志向しない平時の政治家は不要で、未来を見据えて仕組みを大きく変更できる乱世の政治家が必要。昔、どなたかが表現したが、凡人・軍人・変人の中で、誤解を恐れずに言えば、「変人」に当たる政治家が必要だと強く思います。変人でなきゃ、既得権を打ち破れない。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

 

 

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