こさいたろうの視点・論点 0144
2020/06/07
#検察庁法改正案に抗議します
5月にツイッター上で「#検察庁法改正案に抗議します」の投稿が拡散し、その結果、5月18日、政府・与党は、検察官の定年を引き上げる検察庁法改正案の今国会での成立を断念した。
同法案は、黒川検事長を検察庁長官に就けるために、そのための内容が追加されたと言われても仕方がない経過をたどっており、その説明も多くの国民が納得できるものではなかった。
しかも、新型コロナウイルス感染が拡大し緊急事態となっている中であっても、法案成立を強行しようとしていた。なぜこの時期に何としてでも通さねばならないのか。やはり、黒川氏を長官にするために後付けの合法化が必要なのか、と思われても仕方がない。
少なくとも、こんな時期だから先送りします、次の国会で十分に審議します、となぜ言えなかったのだろうか。上記の理由なら、言えないということになる。それでも、反対する世論に抗しきれず法案提出断念となった。
そして、その直後、驚くべきことに黒川氏が新聞記者宅で賭け麻雀に興じていたことが暴露され、それを認め、辞任するに至った。劇画でもあり得ないような展開。何か裏はあったのだろうか。身内の処分は甘く、逮捕・送検の気配もなく、退職金は満額受給。これも批判の的となった。
コロナ禍においてなお、こんなことをしている政権、なるべく早く退場してもらわねばならない、とその思いはますます強くなるばかりだ。かといって今の野党にはとてもじゃないが任せられない。失敗の責任を取らない人たちがあぐらをかいているから。今の野党とは別の政権担当勢力を準備する努力が国民には求められている。困難な作業だが、未来のために何とかして準備しなければならない。
農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)