コロナ禍・雑感

 

こさいたろうの視点・論点 0163

2020/12/20

 

 

コロナ禍・雑感

 

> 東京をはじめ全国的に陽性者が増えていっていますね。ただ、検査数が増えているのだから陽性者数も増えて当たり前ですし、医療のひっ迫も指定伝染病のままだからですよね。何故その辺を科学的に解説する報道や専門家の分析がないことが不思議です。小斎さんの見解はいかがですか。

 

先日、東京の先輩よりこのようなメールを頂きました。よい機会なので、久しぶりによく考えながらご返信させて頂きました。

 

コロナについて。検査数が増えれば陽性者が増えるのは当たり前ともいえますが、その割合が増えている、ということではないのでしょうか。よくチェックしていませんが。いずれにしても、ちょっと収まった感じになれば、もう大丈夫という国民が増えて、気が緩み、感染が再拡大する、一歩間違えれば感染爆発につながる、それを危惧する国民が多い、ということではないかと思っています。

 

また、もしも感染して重症化した場合、必ず治してほしい、死にたくはないという国民が多いことも、病床数のひっ迫を過度に心配する報道が多いことと関係があるように見ています。報道が偏向していたり、政治・行政が的外れな行動をしたりしているのではなく、良くも悪くも、多くの国民の思いが報道や政策につながっているように捉えています。

 

GO TOトラベルなどは、経営危機の宿泊業界や補助金で安く旅行ができる消費者は大歓迎な一方、重症化リスクの高い高齢者などの一部は逆に大反対。感染状況が収まってくれば前者の割合が拡大し、その結果(かどうかはわかりませんが)、感染拡大して来れば後者の声が大きくなる。そんな綱引きが続いているだけのように思います。

 

たしかに、仰せの通り、科学的に解説する報道や専門家の分析がないことが不思議ですが、これも多くの国民が求めていないことに、結局は起因するように感じます。

 

では、どうすべきか、答えを出すのは非常に難しいですね。日本だけでなく、世界中がほぼ同じような状況におかれているわけで。ワクチンや特効薬ができても、また新しいウイルスがはびこらないとも限りません。私たち(人類)はどのように生きていくべきなのか、大げさでなく、突き付けられているのだと思います。

 

今やるべきことは何か、いつも考えて生きております。当然、答えは出ませんが…

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)