モヤモヤが消えない GO TOキャンペーン

 

こさいたろうの視点・論点 0158

2020/09/25

 

モヤモヤが消えない GO TOキャンペーン

 

今年の9月は4連休になりました。私は、地域の子ども会の行事が一つあったくらいで、あとはいつもと変りない毎日を過ごしました。ただ、近所はまあまあの観光地でもあり、コロナ前までとはいかないまでも、他県ナンバーの車をたくさん見受けました。ニュースでは、中央高速の渋滞を毎日報じていました。

 

ニュースでは、全国各地、かなりの賑わいとなっていることを伝えていて、飲食店や土産店の方々の安堵したような声でインタビューに応じていた姿が印象的でした。当地でも、道の駅などでの農産物販売が主な収入源の生産者の皆さんなどは、歓迎していることと思います。

 

でも、この連休の様子を見て、私は春のお彼岸のころを思い出しました。あの時は、安倍首相が2月の終わりに数週間我慢して、と言ったその期間が過ぎ、暖かくなり、過ごしやすくなり、桜も咲き始め、たくさんの人が外出しました。小池東京都知事も、「感染爆発・重大局面」と叫ぶ直前で、鳴りを潜めていた時でした。

 

その後、感染者が急増し、政府による緊急事態宣言発出へとつながりました。今の正直な気持ちを言うと、春の二の舞にならないか、非常に心配です。この連休を迎えるまでにも、各種イベントの人数制限の緩和や、飲食店の夜間営業自粛のお願い終了など、徐々に人の動きが回復する方向になってきました。

 

GO TO キャンペーンも始まり、子どもたちの修学旅行も自主的な対策を取りながら開催されているようです。かくいう私たち父子も、8月下旬、キャンペーンを活用して沼津に魚を食らう旅行を敢行しました。駅前のビジネスホテル、ツイン一泊5000円ほどで宿泊し、恩恵に浴しました。

 

私は、みんなが感染拡大防止の対策を徹底すれば、爆発的な感染拡大には至らないような気がしています。ただし、完全にできないのが人間でもあります。マスクをし続けることすら、苦痛に感じることがあります。仲間と大いに楽しんでいたり、まして酒でも飲んで楽しんだりしていれば、面倒なことは忘れてしまうのが、人間の本性でもあると思うのです。私自身が、危うい。

 

本当に難しいことです。結局は、コロナの拡大の状況を見ながら対応していくしかないのか、などと悩む毎日です。

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)