コロナ禍、持続化補助金、経営継続補助金?スポーツ事業継続支援補助金?…

 

こさいたろうの視点・論点 0150

2020/07/30

 

コロナ禍、持続化補助金、経営継続補助金?スポーツ事業継続支援補助金?…

 

コロナ禍、そのマイナスの影響を最小限に収め、事業の継続を支えるためにということで、経済産業省系の補助金が設定されています。既存の「持続化補助金」と呼ばれる制度に「コロナ特別対応型」を追加し、補助率を高めて、審査も迅速に行うというものです。

 

・サプライチェーンの毀損への対応 ・非対面型ビジネスモデルへの転換 ・テレワーク環境の整備

 

いずれかの要件に合致する投資を含むことが条件で、新型コロナウイルス感染症が事業環境に与える影響を乗り越えるために前向きな投資を行いながら販路開拓等に取り組む事業者への重点的な支援を図るというものです。

 

7月、実はこの申請準備にも時間を使っていました。もともと、ホームページの新設、ネット販売の拡充を考えており、それをコロナ禍を乗り越えるために活用したいということで、申請書を作成し、提出しました。審査に通るかは全くわかりませんが、活用できればさせて頂こうと思いました。

 

この補助金とは別に、農水省系の補助金があるという情報を生産者仲間から聞きました。「経営継続補助金」という名称でした。公募要領を読み込むと、持続化補助金とほぼ同様のスキーム。いわば、持続化補助金の農水省版。こちらは、農産物加工を共同でやろうと計画している仲間と共同申請として申請書を作成し、提出しました。

 

私は、政治に関わっていた時代、税金の使い道を正す、が旗印だったので若干の後ろめたさを感じる部分もありますが、悪さをしているわけでは全くないので、申請が通れば、政策目的に合致するよう活用させてもらいたいと思っています。そして、実際に活用する中で、補助金行政の実際に触れ、問題点があれば指摘したいと思っています。

 

ちなみに、今年はスポーツ少年団の保護者会長もしているのですが、この上部組織からも補助金資料が来ました。「スポーツ事業継続支援補助金」というもので、公募要領を見ると、なんと、上記二つの補助金と同じスキームのものでした。スポーツ少年団は営利団体ではないためもちろん申請はしませんが、驚きました。

 

同じスキームの補助金が省庁ごとに、全国縦割りで案内される社会。このままでいいとは思ってはいません。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

 

 

コロナ禍、金を配る政策、続々と

 

こさいたろうの視点・論点 0149

2020/07/29

 

 

コロナ禍、金を配る政策、続々と

 

 

私の住む山梨県北杜市では6月、市独自に8万円(地元で使える商品券5万円と現金3万円)を全市民に給付する案を市長が議会に提案しましたが、議会側の多数は「基金の大幅な減少は北杜市の財政基盤を揺るがすことになる」などとして商品券3万円分のみ給付する修正案が成立することになりました。

 

北杜市は市長も議会議員もこの秋に改選の選挙があり、選挙を背景にした駆け引きの側面も否定できませんが、いずれにしても、コロナ禍における地方自治体独自の経済対策が実施されることになります。ただ、国と違うのは、この種の経済対策のための借金はできないというところです。だから、上記にあるように「基金」という貯金を取り崩すしか、やりようがないのです。国はない袖を振れますが、北杜市は振れません。お財布にお金のある時しかできない政策で、何度もできる政策ではないわけです。

 

真水を市場に流し込むわけですから、一定の効果はあるでしょう。しかし、それは一過性で、すぐに泡となって消えていくでしょう。その意味で、税金の使い道として賢明だったのか、費用対効果はいかがか、本当に必要な施策だったのか、選挙の前に厳しい検証が必要です。

 

ちなみに、北杜市では子育て世帯に5,000円、乳幼児のいる世帯には更に15,000円の給付金を出すなど、現金給付的施策が手厚くなっています。選挙対策、との指摘はあながち間違いではないように思います。

 

北杜市の給付金施策に触れ、他の自治体の動向が気になり調べてみました。

 

最近のことで、大きな話題になっていたのは東京・千代田区。新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ経済活性化策として、区民全員に現金12万円を給付する方針を決定。これから議会で審議されるようですが、北杜市の施策同様、腑に落ちません。本当に経済活性化に資するのでしょうか。効果検証方法を同時に示すべきだと思いますが、きっとできないはずです。特に東京という大経済圏では。

 

なお、報道によれば、「区長の疑惑隠し」との声も紹介されています。北杜市のケースと同様、政治家の人気取りに使われている感が否めません。私が政治の現場にいる時も一部有権者や支持母体への利益誘導が疑われるような予算の使い方はありましたが、ここまで露骨に現金をばらまくようなものはなかったと思います。もう少し、恥かしそうにと言いますか、抑制的に、回りくどくやられていたように感じます。ずいぶん下品になってしまったように感じます(品がよいからいいわけではありませんが)。

 

市町村独自の給付金、さらにネット検索をかけていくと、品川区では3万円(中学生以下は5万円)の給付金が決まっているのをはじめ、1-3万円の給付は全国の多くの自治体で実施されているようです。先に述べたように、おそらく財源はいわゆる「貯金の取り崩し」だと思います。だから、貯金のある分しか、この政策は打てないのです。

 

コロナ禍における現金一律給付による経済対策、これは国が全国を対象に行うべき政策ではないでしょうか。今の法体系、国と地方の関係性、地方自治体の持つ権限からしても、一般財源を投入する現金給付政策は持続可能な政策ではないはずですし、経済への効果も極めて限定的になってしまいます。地方自治体は、もっときめ細かく、本当に困っている人たちを見極め、手を差し伸べるべきだと私は思います。

 

もらえることは有難いです、正直申し上げて。でも、その現金給付、市長の人気取り、選挙対策、住民懐柔の意味合いが強すぎないか、もっと違う税金の使い道が必要ではないか、一市民として厳しくチェックすることが求められていると思います。

 

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

 

 

 

 

 

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第二波ではないのか 〈新型コロナウイルス感染拡大〉

 

こさいたろうの視点・論点 0148

2020/07/28

 

 

第二波ではないのか 〈新型コロナウイルス感染拡大〉

 

 

近所に人気のあるオートキャンプ場があり、公道からキャンプサイトの一部が見えるのですが、この4連休、大盛況の様子でした。車が隙間なく停まっているのが見えました。また、いつもの年ほどではないものの、八ヶ岳山麓エリアである周辺には、いわゆる他県ナンバーの車がたくさん走っています。

 

目をつり上げて「来ないでください」とまでは言うつもりはありませんが、東京をはじめとする感染者数の発表を見るにつけ、大丈夫なのかな、と心配の度合いは日々高まります。

 

知人が作成した「東京都の新規感染者数の推移」という表が手元にあります。先の緊急事態宣言下、4/10-4/16の週に新規感染者数1,108人まで増えましたが、5/15-5/21の週に59人まで減少。実は、この後の週比較では、ほぼ毎週拡大し、7/10-7/16に1,368人、7/17-7/23には1,780人になっています。

 

緊急事態宣言解除直前が底で、そこから増加の一途ということになります。

 

政策研究大学院大学の土谷隆教授は6月に、何の対応をしなければ7月末に感染者は500人を超え、8月末に最大3388人に達するとの実効再生産数を基にした試算を発表していました。現在の状況は、その試算が現実と酷似していると話題です。あくまで数理モデルによる予測ではありますが、何らかの対策が必要であることを示すデータだと思います。

 

しかし、政府も東京都も、緊急事態宣言の発出どころか、強い注意喚起もなされず、感染拡大を抑えるための具体的政策も打たれる様子がありません。むしろ、納得できる説明なきまま、「GO TOキャンペーン」が開始され、入国規制の緩和方針が示されるなど、感染拡大が収束しつつあるかのように錯覚してしまいそうです。

 

「4月の緊急事態宣言時とは大きく状況が異なっています」。7月22日、新型コロナウイルス感染症対策本部で安倍首相はこう発言しました。前後を端折ってしまったのでわかりにくいですが、「だから、緊急事態宣言は不要」という意味になります。

 

本当にそうでしょうか。私の知人が東京都のデータを分析したところによると、リスクの高い60歳代以上の感染者の絶対数は4月の緊急事態宣言時に近づいているといいます。(3/27-4/2に110人になり、その後最大294人/週まで増加。直近、7/10-7/16・104人、7/17-7/23・167人と増加傾向。)

 

また、人口呼吸器装着数も同様に、4月はじめと同水準に達している。(7/10の週まで減少を続けたが、7/17の週に19に増加。)

 

手元にある東京都のデータを紹介しましたが、全国的に見ても新規感染者は増え続けていて、7/24には912人となりました。ここでは載せられませんが、グラフを見れば急激な右肩上がりは明らかです。4月の緊急事態宣言時と状況が異なっているどころか、拡大のペースはむしろ速いのではないでしょうか。

 

「要警戒」のメッセージを出すべき時だと私は感じます。「みなさん、感染防止の行動を再度強める時です」と世論喚起すべきです。感染爆発してしまえば、取り返しがつきません。したがって、「GO TO キャンペーン」も一旦停止すべきです。要警戒を求めつつ、旅行を進めることはできないはずだし、すべきではありません。感染爆発を招けば、日本の観光は壊滅的打撃を受けてしまうのです。

 

前回の緊急事態宣言では、接触8割減のお願いがなされ、結果を見るとかなりの効果があったように見えます。今度は、経済活動をできる限り続けながら同様の効果が得られるように、識者の英知を結集して早急に具体的な対策を打ち立てるべきです。

 

申し訳ありません。私には具体的対策は思い浮かばないのですが、少なくとも経済優先で旅行をどんどんして下さい、という政策を推進すべき時ではないことだけは、強く思うのです。今、このような政策を推進しようとしている政治権力は極めて危ういと私は感じています。

 

自粛はこりごり、と思う方々も多くいらっしゃると思いますが、下手をすると、感染爆発で自粛どころでは済まなくなる可能性もゼロではない、ということを忘れてはならないと思うのです。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

 

 

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学習の遅れ… 全員留年…

 

こさいたろうの視点・論点 0145

2020/06/13

 

学習の遅れ… 全員留年…

 

コロナ休校。約3か月。今は、第一波収束状態で学校再開となっていますが、第二波、第三波がないとも限りません。そうなれば、再び休校にせざるを得ません。学校を再開させ、夏休みを短くするとか言っていますが、再休校の事態となったら、万事休すではないでしょうか。

 

オンラインで授業を受けられるようにすることも大切だとは思いますが、学習の遅れや受験への対応などを最優先に気にするのは大人の論理。ほとんどの子どもにとっては、学校に通う、友達と遊ぶことが重要で、運動会も学芸会も遠足も修学旅行も、部活の試合も、当たり前のことが何もできないことが大問題です。

 

フル回転で「学習の遅れ」を取り戻し、受験の海に子どもたちを放り込み、社会の歯車を養成することを最優先とする。今の社会の仕組みはできる限り変えない。今の支配者・指導者層が、無意識に求めている形のように思えます。本当に子どもたちのためにそうしたいなら、慌てずじっくり考えなければならないのではないでしょうか。

 

全国の子どもがほぼすべて、3か月にわたって学校に通えなかったというのは、まさに非常事態です。しかも、この後もしばらく、再度休校になる可能性も低くはありません。「学習の遅れ」だけに対応すればいいわけではないはずです。学習だけでなく、子どもたちの育ちにどんな影響があり、どうすべきか、考えねばならないはずです。

 

未来を担う子どもたちには、夢と希望をもって大人になってもらうべきです。それが、日本の、世界の未来を拓くはずです。そのためには、焦る必要はないと思います。「学習の遅れを取り戻す」なんていうちっぽけな目標に左右されるべきではないし、そもそもそれは大人社会の論理に他なりません。

 

もう一年、同じ学年をやってもらえばいいと思うのです。全員留年。子どもたちはみんな、そのくらい多くを失っているのです。今回の休校によって。この先も、これまで通りにはいかず、休校のリスクも抱えています。大人はいろいろ理由をつけて「難しい」と言いますが、難しくてもどうにかしなきゃならない事態なのです。今年は受験も中止、くらいの。

 

大学生は学費や生活費、人生設計もあるので自由に選択してもらい、高校生から幼稚園・保育園までは同じ学年をもう一回やる、進級はなし。新たに保育園に入る子どもたちの受け入れがネックになりますが、ここで集中的に受け入れ態勢を作れば、今後の待機児童を減らすことにもつながるはず。

 

お金がかかるかもしれませんが、国の宝である子どもたちがしっかり育ってもらうことにつながるわけですから、僕はできる限り公費で手当てすることでよいと思います。また、これを契機に、学校教育のありようを見直すことに着手すべきです。9月入学がいいのか、一斉入学が必要か、オンライン授業の基盤整備、などなど。

 

好き勝手に書いているようですが、僕は結構、本気です。息子を通じて、コロナ休校で今の子どもが置かれている状況を目にするにつけ、もう一回同じ学年をやらせてあげるのが全くおかしくはないと思っていました。単に、学習の遅れが取り戻せればいい、なんておかしすぎます。

 

卒業生は在校生と会えずにお別れになってしまいました。新入学も厳戒態勢で実施、のような感じで。再開しても、各種行事はなし。甲子園だけ特別扱いは嫌ですが、部活の練習も試合もなし。何より、普通に友達と会って、おしゃべりして、っていうのもままならなかったわけで。

 

コロナ禍で、日本の学校教育が実質的に上意下達、文部省がすべてをコントロールしていることが改めてよく見えました。制度上は、学校長に大きな権限があるはずなのに。通知とかお願いとか言いながら、実質の命令です。一斉画一です。このあたりの仕組みも、再検証していくことが必要だと思います。

 

難しいと言って変化を志向しない平時の政治家は不要で、未来を見据えて仕組みを大きく変更できる乱世の政治家が必要。昔、どなたかが表現したが、凡人・軍人・変人の中で、誤解を恐れずに言えば、「変人」に当たる政治家が必要だと強く思います。変人でなきゃ、既得権を打ち破れない。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

 

 

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政治の現場を離れて4年、内容的に皆様にご納得頂けるものが書けるか、いささか不安ではありますが、これまでの自らの政治活動を思い返しながら、頑張ります。また、いずれ、ご購読者の皆様に見える形の双方向のやり取りができるようなオンラインサロンのようなものの立ち上げも考えています。

 

 

山里のウィズ・コロナ

 

こさいたろうの視点・論点 0141

2020/06/07

 

山里のウィズ・コロナ

 

緊急事態宣言は解除されましたが、罹患した際の特効薬もワクチンもないので、かかりたくはないよなー、というのが人情です。さらに田舎では、あの家から出たよ、って言われたくないという心理が働きます。私は移住者ですが、今の場所に移って4年目、同じような心境にあります。

 

集落の青年部的な組織の役員をやっているのですが(持ち回りで去年と今年)、屋外での草刈り作業は実施することにしましたが、草刈り後のお楽しみBBQで一杯飲む、は自粛することにしました。実働部隊として取り組む鳥原区の「お盆の夏祭り」も、中止になりそうな様子です。

 

今年は、白州町の地区対抗ソフトボール大会の役もやっていますが、こちらも開催するか現在協議中。上部団体から延期または中止が望ましいというような意見が寄せられ、各地区の意向を確認しようという段階です。長年続いている大会のようですが、初めての事態のようです。

 

さらに、今年は息子の所属する「テニススポーツ少年団」の保護者会長も引き受けています。これも、持ち回りです。予想だにしない大変な時期に、よくもここまで持ち回りの順番が重なったものです。完全に順番、正直言うと「ついてない」としか言いようがありません。

 

テニスのスポーツ少年団の方は、6月6日より練習を再開することにしました。この地域では小中学校も通常通りの再開となっており、それに準じてという判断です。ご家庭ごとにお考えに違いもあるため、出欠はご家庭にお任せし、今年だけは皆勤賞の設定をなくしました。

 

また、団で体温計を購入し、練習前の計測、体調の確認、手指の消毒を行うことなどを決めました。昨日が練習再開初日でしたが、用事のある一人を除き、練習参加となりました。約3か月ぶりでしたが、みんなとても楽しそうでした。その姿を見ると、できるだけ開催したいという気持ちになります。

 

なるべく距離を取るなど指導者の方々にはかなりの負担がかかりますが、快く引き受けてくれており、頭が下がります。自信をもって「大丈夫」と言えない自分に一抹の不安は残りますが、当面、感染拡大防止を徹底し、練習を続けようということになりました。

 

私が関わる地域活動の現状を、わかる範囲でまとめてみました。

 

田舎は高齢化率が高い、高齢者が多いことも人々の危機感を高めています。「年寄りがかかると命にかかわる可能性が高い」とよく耳にします。だから、他県からの往来を、都会以上に気にしているようにも感じます。排他的に見えるかもしれませんが、排除の意図というよりも自己防衛の気持ちが強いように感じます。

 

その一方で、都会からの観光客や来訪者によって地域経済が支えられている側面もあります。そこに生活を頼る人々は、「そうは言っても都会の人に来てもらわなきゃ」と思っているのだと思います。立場によって、考え方が大きく異なってしまいます。

 

どこまでが折り合いのつくラインなのか、丁寧に合意点を見出す努力をすること、自分の考えと違っても人それぞれの判断を尊重する度量をなるべく持つこと、そんなことが大事なように思いますが、実際は本当に難しいことです。

 

僕は、「うつらない」「うつさない」を自分のできる限りで取り組んでいくしかないなと思い、生活しています。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

3か月の休校、自宅待機生活

 

こさいたろうの視点・論点 0140

2020/06/07

 

3か月の休校、自宅待機生活

 

いよいよ明日から、中二の息子の登校が再開となります。学校としては6月1日からの再開だったのですが、約半数ずつの生徒が一週間おきに投稿するという対応での再開のため、息子は明日からということになります。思えば2月29日から丸3か月、自宅での生活が続いたわけです。期間に多少の差はあれ、全国の子どもたちが同じ境遇だったということになります。予想だにしなかった出来事でした。

 

いろいろありました。なにせ、思春期になる中二男子が、ほぼずっと家にいるわけですから。朝起きない。勉強しない。パソコン、スマホ、テレビばかり見る。家の手伝いもなかなかしない。親は家とその周りが仕事場なので、否応なく目に入り、そしてどなる。どなられた息子は嫌な思いをし、どなった父も自己嫌悪。休校当初はそんな繰り返しでした。

 

もともと、宿題なし、無理に家で勉強しなくてよい、塾は行かせないで、という学校に通っているので、3月中は学校からの指示というか指導は全くなし。公立学校のことを聞いたりニュースを見たりすると、宿題どっさりとか、オンライン授業とか、やることを用意してくれるのがうらやましくも感じてしまうところもありました。

 

ふだん、学校を信じて息子の教育を全面的に任せているわけですが、学校に行かない(行けない)となると、英語や数学といった教科の学習機会はなくなります。中学生のこの時期に、何か月も家にいて、英語も数学も何も新しいことを教わらずに過ごさせていいのか、悩みました。

 

平時なら、伝えてもらわなくても以心伝心、子どもが毎日楽しみに学校に通う姿を見て、それだけで安心できるわけですが、この休校によって、その確認ができなくなってしまいました。そして、ある出来事をきっかけに、「何にもやらなくて大丈夫!」って言ってくれ、と学校に手紙を送りました。4月中旬のことでした。

 

中学の校長さんから返事がきました。正直、「なにもやらなくていい!」と明確には言ってくれませんでしたが、信じて学校に任せてくれていい、という趣旨の内容であり、これらの手紙のやりとりが意を決するきっかけになりました。多少学習の機会がなくなったり遅れたりしたって大丈夫だと、思えるようになりました。コロナ禍があって改めて、子どもの意欲を最も大切にする学校に通わせていることを強く認識することができました。

 

3か月、振り返ってみれば、息子の成長もあったように感じます。まわりから「また背が伸びたね~」と言われるような身体的成長もありますが、悩みながら、たまに幼いところに戻りつつも、自立・自律をしようとしている姿が見えるようになりました。起きた後ボケっとしていることはともかく、ほぼ必ず、起こされなくても6時半に起きることに成功しています。自分で決めた時間です。もしかすると、中2くらいじゃ当たり前じゃん、と言われてしまうかもしれませんが、我が家族としては革命的な出来事なのです。

 

それと、昨夏に作ると言って材料を買い、そのまま放置されていた「鍋置き棚」をこの期間に完成させました。いやいやなところもあるにせよ、畑も何度か手伝ってくれましたし、みそ工房づくり(DIY)も私の仲間と一緒にやりました。集落の子どもたちとたまの土日の午後屋外で遊び、友情を深めた様子です。勉強はほとんどしませんでしたが、振り返ってみれば、いろいろやっていたように思います。

 

僕は、「息子との最後の濃密な時間」を、神様から貰ったのではないかと感じています。コロナ禍がなければ、この時間はありませんでした。父のダメなところばかり似る我が息子の姿を日々目の当たりにして生活できること、その時はめんどくさいしイライラもするけれど、幸せなことと後からしみじみ感じます。

 

根拠なき推測ですが、おそらく学校が始まれば、これまでバネを縮めていた分、弾けるように成長していくことでしょう。もう、一緒に田畑に出ることはもしかしてないかもしれません。でも、この春の出来事を大切な思い出にできるよう、お天道様が計らってくれたように感じるのです。

 

息子は、明日から学校に通うこと、少し戸惑いながらも、楽しみな様子です。

 

父の備忘録。失礼いたしました。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

コロナ禍に思うこと、雑感

 

こさいたろうの視点・論点 0139

2020/06/07

 

コロナ禍に思うこと、雑感

 

「こさいたろうの視点・論点」、4月6日以来、発行が滞ってしまいました。誠に申し訳ございませんでした。今号よりしばらくの間、ペースを上げて筆を進める所存でございますので、何卒お許しくださいますよう、伏してお願い申し上げます。

 

いわゆる「コロナ禍」は収束の見通しは見えず、目に見えないウイルスを気にかけながらの毎日が続きます。発表される感染者の数字などを見ると、「少し気を付けていればかからないのではないか」とは思うものの、もしかかってしまったらそのまま隔離は嫌だなぁ、万が一命の危険にさらされても身内にも友達にも会えず一人ぼっちで逝くしかないなんて悲しすぎる、自分がかからずとも親や子や大切の人がそうなってしまったら、などと考えると、やはり念には念を入れて、「うつらない」「うつさない」を徹底したほうがいいよな、という心理が強く働いてしまいます。

 

その一方で、知り合いの飲食店主さんやホテルの経営者さん、従業員さんなどの皆さんが置かれている状況を考えると、今のままが続いて経済は本当に持ちこたえられるのか、外出自粛、往来の自粛を続けていていいのか、考えさせられます。終着点が決まっていて、その間何とか持ちこたえられればいいというのならともかく、特効薬やワクチンができない限り、人々が「うつらない」「うつさない」心理で行動してしまうことは抑えることができないわけで、かなり長期にわたり「自粛状態」が続いてしまうものと思うのです。

 

さて、本当に困ったことになりました。社会の構造を根本的に見直さねばならない、新型コロナウイルスの蔓延は、もしかするとそれを促しているのかもしれません。役所や専門家が言う「新しい生活様式」なんていうチャチな新しさではなく、もっと大掛かりな社会変革を。

 

政治家も役所も、ここぞとばかりに「金を配る」ことに走っています。不要とは言いません。当座、生活に行き詰ってしまう人たちが多く出ることが想定される中、ある程度は必要だと思います。でも、いつまで続ければいいんでしょう。いつまで続けられるんでしょう。それに言及する政治家、僕には見えません。

 

田舎の畑の傍らに、山本太郎さんの政党のポスターがあります。「金を刷れ、皆に配れ」とあります。ある程度、緊急的に行う必要はあるでしょう。でも、どれだけやるの、いつまでやるの、札を刷りまくったらあとで大変なことにはならないの、疑問だらけです。

 

ニュースによると、私の住む北杜市では、市民に一律5万円の商品券と3万円の現金を給付するのだそうですよ。さらに子育て世帯にはプラスアルファ。そりゃ、ありがたいので頂いてしまいますが、慢性的に財政難の様子の北杜市でそれだけ配って、回収の見込みはあるのでしょうか。政策目的とその効果検証の方法、財源、よく考えねばならないのではないでしょうか。もらってしまう僕に言う資格はないかもしれませんが、それでもそう思います。ちなみに、11月に北杜市長選挙が予定されています。

 

東京都知事についても、僕はどうかな、って思ってるんです、実は。確かに今は頑張っているのだと思います。感染が拡大しないように自らが声を発し、困っている人たちに手を差し伸べる施策も打っているとは思います。でも、3月の中旬過ぎまでなにをやってましたかね。小池の「こ」の字も出ていなかったように記憶しています。都知事再選に向けて、自民党本部の二階幹事長と頻繁に会って都議会自民党を抑え込む、といった動きのみが見えていたように記憶しています。東京五輪延期を決めた直後から、「感染爆発・重大局面」のボードを掲げて、突如として現れた印象しかありません。なぜもっと早く動かなかったのか。いずれよく検証されるべきだと思います。僕は、コロナ対応が遅れたことも、その後の大盤振る舞いも、自分ファーストに見えてなりません。

 

文句ばかり並べてしまいましたが、どんな状況であっても自由に批評ができる社会は維持していかねばならない。僕はそう言い聞かせながら、これからも筆をとろうと思っています。拙文ですが、お付き合い賜れば幸いです。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)