親離れ・子離れ

 

こさいたろうの視点・論点 0098

2019/05/24

 

親離れ・子離れ

 

どちらかというと子離れができていません。息子が離れ、一人になるその日がこわくなったりします。偽らざる本音です。一方、息子は着実に親離れをしつつあります。まだ中一、甘えてくる瞬間もありますが、それは着実に減ってきています。同時に、反発する瞬間が増えてきています。健全だと感じています。

 

先日の土曜日、僕は朝から農業研修に出かけました。息子は午前中は家で過ごし、午後からテニスの練習に一人自転車で出かけました。それがどうしたの、と言われそうですが、田舎で暮らす我が家では、おそらく初めての出来事でした。説明が難しいのですが、これまでは、息子の予定があれば父が同行、父の予定があれば息子が同行、ほとんどの場面において一緒に行動していました。これまでは一人で留守番を嫌う息子もそれを求めたし、まだ息子を一人で置いておくには幼いと思う父もいました。都会の人から見れば過保護に見えるかもしれませんが、うら寂しい田舎の偽らざる実情です。だから、父子がそれぞれで動くということは、生活環境の大転換でした。

 

そんな大転換を受けて、これからは息子の自主・自立により任せていこうと思った矢先、翌朝は自分で起きることができず起こされる羽目に。息子、「起こされなきゃ自分で起きたんだ」、なんて生意気を言うので、父はブチ切れる。夕方、仲直りする。そんな一進一退の日々なんです。

 

東京の先輩に言われましたが、親の都合で田舎に連れていかれ、親の都合で父子生活となり、親の都合で貧乏暮らし、息子はかわいそうだよ、と。その通りなんですよね。そんな中で、実は息子、よく頑張ってるんです。ダラダラするところもあるし、片付けも、手伝いもなかなかしないけれど、楽しい毎日を送ろうと、日々過ごしています。優しく接しなきゃダメですね。

 

実は、僕は父親と生活した経験がありません。だから、脳みそに参考にすべき、あるいは反面教師にすべき父親像がインプットされていません。すべて手探りです。さらに、母親役もだましだましやっているようなありさまで。子どもにとって何が幸せなのか、大人になっていくために、これからの中高時代、どんな家庭が必要なのか、まさに暗中模索です。そのような中で、これも多くの人生の先輩たちに言われる言葉ですが、「とにかく働け」と。この言葉を忘れてはならない、と思っています。

 

「小斉太郎の視点・論点」的に〆させて頂きますと、離婚の割合も高まり、ひとり親での子育ても珍しくなくなってきている今、日本の将来を託す子どもを育てるために必要な家庭環境・生活環境・地域環境はどんなものか、最低限何が必要なのか、社会全体で考えていく必要があるのだと思います。

 

母子二人で暮らしていた僕は、実はサザエさんのような家庭に憧れがあったように思います。地域に根差さぬ家で育った僕は、地域社会への憧れもあったように思います。でも、結局は父子二人で縁なき土地で暮らすことになり、今に至っています。今から「サザエさんの家」は無理ですが、多少は地域に根ざして生きていこうとは思っています。子どもクラブ、後継者会、ソフトボール…、あ、結構やってるか(笑)

 

この先どうなることなのか、道なき道を歩んでみます。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

     

 

 

 

 

 

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