志を貫く議員の必要性

 

こさいたろうの視点・論点 0092

2019/04/29

 

志を貫く議員の必要性

 

統一地方選挙の後半戦が終わり、早一週間が経ちます。この選挙で当選した皆さんは、新たな元号、令和の始まりの日に任期が始まることになります。旧弊を打ち破り、新たな時代が明るく拓ける、そんな政治を実現してほしいと願っています。

 

実は、私の知り合いも各地で立候補していました。遠い山里にいる私は何もできなかったわけですが、懸命に挑戦を続けていた同志たちに向けて、SNS上での応援演説を贈りました。統一地方選挙を横目で見ていて、私が感じていたこと、求められる議員増などについても触れましたので、今回はその文を掲載致します。

 

(以下、小斉太郎応援投稿引用〈一部要約〉)

 

おはようございます。

 

実は、僕の盟友が選挙を戦っています。僕は何もできず、あっという間に選挙戦最終日になってしまいました。☆ 佐藤さん(東久留米市議候補)☆ 古堺さん(豊島区議候補)。

 

かつて、僕が国政選挙に挑戦しているころ、彼らは僕の「志」に共鳴してくれて、誰に頼まれるわけでもなく、自然に集まってくれました。今は政治の一線から離れた江東区の伊藤嘉浩君も含めて三名。高田馬場の焼き鳥屋で四名の同志が結成されました。

 

当時所属していた政党には、有名人の政治家やお金を持った政治家も結構いて、多くの地方議員はそういう方になびいていました。地方議員は誰かの応援をするとき、自分のプラスになるかどうか、次の選挙での再選に役に立つかどうかを多かれ少なかれ計算するもの。人間ですから、一概にすべてを否定はできません。僕もやっていたから多少わかります。全くなかったといえばウソになります。

 

でも、彼らは違いました。「志」を最優先させて、僕のところに結集してくれました。これは、できそうでいて、なかなかできないことです。何せ、無名で、カネが極度にない僕のところに来ても、メリットはほとんどありませんから。ちなみに、先にさいたま市議に当選した土井裕之君、そして、いま挑戦している ☆ 石川さん(清瀬市議候補)も「志」を優先させる政治家です。

 

僕は、こういう同志とともに政治家として行動できたことを誇りに思っています。彼らの姿から学び、彼らの姿を見て自らの初心を確認し、道を誤っていないか自らに問いかけながら生きてきました。本当に幸せな政治家としての人生でした。

 

僕がかつて地方議員だったころ、「違うとは思うんだけど、党で決まったことだから、党に従う」とか「与党だから役所の提案には反対できないんだよね、ちょっと賛同できないところもあるけど」とか、そんな声をしょっちゅう耳にしました。「なんなんだ」と、当時若い僕は思いました。何のために議会に送り込んでもらっているのか、と。

 

今は、僕が政治に携わっているころよりもさらに、こんな状況が深まってしまっているように見えます。選挙に当選するために上司の顔色を窺って、言われたとおりにふるまう、というような傾向。改革を志向した政党から政治に足を踏み入れながら、大政党に、権力のあるところに臆面もなく鞍替えしていく人たち。たくさん見てきました。

 

でも、こんな時だからこそ、僕は「志」を貫く議員が必要だと思うのです。

 

選挙を通じて自らの政治姿勢を明確にし、それに基づく政策を具体的に示し、当選後も自らの行動を主権者に説明する、こういう議員が「志」を貫く議員だと僕は思います。所属政党の都合や、影響力の大きい大支援者の都合や、時には自らの都合によって、選挙で言っていたこととは違う行動をするような議員ではなく、ということです。

 

また、主権者にとって、志に共感できる、信頼できる政治家を、一人でも議会に送り込んでおくことは重要なことだと確信しています。

 

一人では何もできないといわれることがあります。確かにそういう側面もあります。でも、一人だからできること、言えることも結構多くあります。そして、一人であっても言論によって共感を求め、実現できることもあります。僕自身が体現者ですので、間違いありません。長いものにまかれない一人の議員の存在が、議会を活性化させることも間違いありません。

 

また、重大な判断が迫られるような際、選挙で約束した姿勢を曲げることなく行動できる議員が議会にいることは、主権者にとって何よりも大切なことだと思います。

 

この6年ほどは、総理大臣も変わらず、ある意味「安定した」政治が続いています。でも、その裏側では、その弊害も多く目にするようになってきました。権力は永遠ではありません。必ず変化の時がやってくるのだと思います。

 

その変化の時代に、所属政党やボスから借りてきた「借りものの志」を振りかざす政治家ではなく、自らの内側から形成された「自分自身の志」を持った政治家が、再び政治の舞台の中心で活躍するものと確信しています。

 

何もできない僕からの、応援演説でした。ご清聴、と言いますか、お読み頂き、誠にありがとうございます。

 

小斉太郎

 

※ なお、佐藤さん、古堺さん、石川さんは、皆さん当選を果たしました。今後の活躍を期待しています。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

     

 

 

 

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