大阪都構想・ダブル選挙?

 

こさいたろうの視点・論点 0086

2019/03/09

 

大阪都構想・ダブル選挙?

 

まだやっているのか、というのが正直な気持ち。まだ、橋下氏が第一線で活躍していた2015年、大阪都構想の賛否を問い住民投票が行われ、僅差ではあるが反対が上回った。この結果も受け、橋下氏は大阪市長の任期満了とともに政界から引退した。

 

確かに、この後の選挙でも、大阪市長・大阪府知事ともに、大阪都構想を掲げる大阪維新の会の公認候補者が当選はしている。しているが、だからといって、うまく進まないから市長と知事が同時に辞めて、それぞれ入れ替わって選挙に出る、なんていうことをしてもいいのだろうか。

 

以前、橋下氏と松井氏が同じことをやっている。市長と知事が同時に辞めて、市長が知事選に、知事が市長選に出れば、当選したものは4年の任期が与えられるが、知事が知事選に、市長が市長選に出るということになると、前任の残任期しか与えられない。したがって、このような奇策に出るのだろう。しかも、あの成功体験をもう一度、ということなのだろう。しかし、こんな政治的ごり押しが常に行われるのであれば、有権者はたまらない。

 

私も、その昔、現役で政治の一戦に身を置いている時、大阪都構想の方向性を支持していた。それは、究極の地方分権を目指す観点から「道州制」を志向していたからである。内政の多くの権限を地方に移し、より有権者に近い政府が政治を運営するという構想の一環として大阪都構想があったと記憶している。道州制を実現するための先駆け的な意味合いが多分にあったはずだ。

 

しかし、徐々に大阪ローカルの政策に収斂していき、私が東京の地方議員時代に自治権の制限の根源と批判していた「東京・特別区」をお手本に制度がつくられると聞き、なし崩し的に中身が変わってしまったものと捉えていた。そして、住民投票で反対の意思表示がなされ、先頭で旗を振っていた橋下氏は、いわば政治的責任を取る形で、政界を引退したのである。

 

この時点で一旦、政治的決着を見ているといえるのではないか。大阪市・大阪府の首長は引き続き維新の会の政治家が担っているものの、大阪都構想の復活のみが支持されて当選したわけでもあるまい。再度チャレンジするにしても、相当の冷却期間を置いて、政策をブラッシュアップして有権者に提示すべきだと考える。

 

国政の「維新の会」を見ると、片山虎之助氏や下地幹郎氏といったもともと自民党だった老獪な政治家の顔しか見えず、安倍自民党政権の補完勢力としか見受けられない状態だ。こういう政党が、賞味期限切れの政策を掲げて選挙を私物化するような光景は見たくはない。

 

政治的目標を見失った政治勢力は、潔く一旦退場すべきだと私は思う。

 

農夫 こさいたろう

(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

     

 

 

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