議会が機能しない、今の日本政治

 

こさいたろうの視点・論点 0075

2018/12/16

 

議会が機能しない今の日本政治

 

入管法改正案、圧倒的多数を有する与党の賛成多数で可決成立した。でも、具体的な制度の中身はこれから決めることになる。役所が政令・省令を作り、ルールを定める。ここに議会は関与できない。

 

外国人労働者の受け入れを拡大するために、「特定技能1号」「特定技能2号」といった新たな在留資格を作ることになるが、その「技能」とはどんなものなのか、法律には書かれていない。議会の質疑を通じても明らかになっていない。ただ「受け入れる」ことだけを決めただけ。

 

これで、議会は機能を果たしていると言えるのか。昔のことを思い出す。私が関与した小さな自治体のことではあるが、同じようなことがしばしばあった。「制度の細かな部分は条例案が可決・成立した後に整備する」というようなこと。つまり、議会で条例だけ通して、あとは役所がいろいろと決めていくということ。

 

私は、制度の運用が役所のフリーハンドになってしまわぬよう、条例案審議の際にはできる限り、条例制定後の役所の運用を明らかにするように努めた。質疑を通じて、言質を取る。議会には首長の出してきた条例案を修正する権限もある。これは、賛同議員がなかなか作れず、実現させられなかったが。

 

行政が暴走しないように、権力の行使にタガをはめる役割が「議会」にはある。役人は試験によって選考・採用されるが、議員は選挙によって選ばれるのはそのためだ。それなのに、今回のような法案を課題解決もせずに通してしまうことは、議会の役割を放棄しているに等しい。

 

実質的に移民解禁となる「法案の中身」も極めて重要で深い議論が必要であることは確かだが、私が思うに、役割を果たさないことに何の疑問を感じなくなっている議会のありようが、より一層深刻なのではないかと感じている。

 

議会が機能しない、官尊民卑の社会は、安倍長期政権の間により一層進んでいるように感じる。

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

 

 

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