「区画整理費用81億円は全額東京ガス負担」の怪 田町駅東口公共施設開発・震災後も続行①
田町駅東口公共施設開発・震災後も続行①
「区画整理費用81億円は全額東京ガス負担」の怪
(2011.03.29 まちづくり子育て委員会:小斉太郎質疑要旨)
みんなの党は、震災復興を最優先させるとともに、区税収入減少も踏まえ、必要性の精査を改めて行うため、田町駅東口北地区公共公益施設整備について、「立ち止まって見直すべき」と主張しています
小斉太郎
区画整理事業81億円、全額東京ガス負担が決まったが、想定内か?
担当課長
駅前街区は東京ガス開発予定。この開発で自動車や歩行者等の負荷が想定され、この基盤整備は開発者が負担すべき。協議の上、東京ガス全額負担で合意した。
小斉太郎
開発の負荷という観点でいえば、道路や公園の整備で港区も利益を得る。港区も応分の負担をするのが普通と考えるが、「開発に対する負荷」だけで東京ガスが全部出すということなのか?
担当課長
一番負荷をかけるのが、駅前街区で民間開発者が開発した際の自動車や歩行者の量と想定される。その負荷に対し応分の開発負担をするようにということで、協議して、まとまった。
小斉太郎
① ということは駅前の民間開発にはそれなりのモノが建つという前提なのか? ② 港区の公共施設にもたくさんの自動車や歩行者が来るはず。それを含んで、なぜ東京ガス全額負担なのか?
担当課長
① 開発計画は明らかにされていないが、それなりのことを考えていると理解している。それを前提に開発事業者の負担を考えてほしいと説明してきた。 ② 応分の負担をするということで話は進んだが、民間開発に応じた負担はすべきだと話しをしてきた。
小斉太郎
それなりの開発を行う想定のもと、東京ガスが全額負担をのんだ、ということでよろしいか?
担当課長
東京ガスが、駅前開発の企画立案の中で、必要な公共施設についての応分の費用負担をすると考えたものと判断している。
小斉太郎
それ本当に考えたのかな。そもそも港区は、港区の分は負担するという姿勢だった。それが、何も言わないのに、東京ガスがいろいろ計算して「全部私たちで出します」と言ったのか?
担当課長
私が説明しているのは、土地の交換の差額や開発事業による収益の差額という話をしているのではなく、地区計画制度を活用する上では、それぞれに応じた開発負荷に対する基盤整備が当然義務づけられている。
小斉太郎
開発の中身は関係ない、と答弁した。私が質問していないにもかかわらず。
私が推測するに、駅前の開発がない限り、東京ガスは80億円ものカネを全額負担する意志決定はあり得ない。しかし、現時点で説明するにあたっては、東京ガスの方は何も進んでいない、地区計画の素案も出てこないから、そういう言い訳をせざるを得ないのではないか。本当のところは、東京ガスは駅前開発含みで全額負担を受け入れるということになったのではないか。違うか。開発負荷云々いっているが、説明がつかない。
港区がゼロで東京ガスが81億円。
土地区画整理の中には、駅前開発に直接影響しない橋の架け替えなども含んでいる。そういうことを考えても、駅前開発を含んでいるからこそ、東京ガスは「全部出す」ということになったのではないか?
担当課長
「東京ガスの思うこと」は存じておらず、お答えしかねる。
小斉太郎
土地区画整理事業の費用分担について、東京ガスは81億円出し、港区負担はゼロ。飯や酒をおごってもらってありがとう、という訳にはいかない。「港区がゼロで東京ガスが81億円の背景は何か」、つかんでおく必要がある。
担当課長
東京ガスは駅前でそれなりの開発手法を使おうとしているとは思っている。しかし、その中身について関知している状態にない。区画整理事業では、東京ガス港区双方の土地の減歩もある。一方的にどうの、という関係にはなっていない。
小斉太郎
ではお聞きするが、東京ガスが81億4900万円出す。どんな計算に基づいてこの数字が出てきたのか、説明できるか?
担当課長
開発負担ということで事業者負担すべきだと説明し、交渉した結果。
小斉太郎
開発負荷は数値で表せないのか?なんとなく開発負荷で81億円は東京ガス負担。港区の負担はゼロだからいいだろう。こういうことでいいのか?
担当課長
その通り。
小斉太郎
問題だ。開発負荷の中身が全く問われていない。
東京ガスはそれなりの開発を目論んだ上で、81億円を超えるお金を出していいということになったのだろう。どうして東京ガスが全額負担をのんだのか、港区としてきちんと確認しておく姿勢がなければ、今後影響が出る。シナリオが決まっていれば別だが、そうでなければ確実に影響が出る。ただで酒や飯をおごってくれるはずはない。民間事業者なのだから。
おそらく今後、再開発的な手法で地区計画を立てて、駅前に一定の容積を持つビルを建てていくのでしょう。その過程で、港区や東京都が地区計画決定作業の中で、ココまでは容積を積み増す等の決定しながら動いて行くのでしょう。その時に、「おごってくれてありがとう」状態で進むとすれば、「もう少し容積の割増なければ事業ができない(81億円も出したのに…)」といったことも想定されるのではないか。
「なぜ東京ガスが81億円で港区がゼロなのか」、わかる形で進めないと、疑念に疑念を呼ぶ。
東京ガスによる田町駅前の開発は進んでいない。容積も決まっていない中で、東京ガスは見切り発車したといえる。おそらく大丈夫だろうと思って、81億円を突っ込む。そうでなければ「区も負担しろ」というに決まっている。何か内々の約束があったのではないのか。
東京ガスは本当に、全額負担にあたって区役所に対してコメントはしていないのか?
担当課長
自信をもって答えるが、そういったことについてのコメントは一切ない。
小斉太郎
ないのがおかしい。全額負担の理由を取っておくべきだ。
「絶対ありません。東京ガスと内々に水面下で何か話したということはない」と言われてしまうと「えっ?」と思う。理由を把握しようとしないこと、この答弁、疑念を生じさせる。
東京ガスが区画整理の費用全額を負担するという今回の件を通じて、必要以上の配慮を東京ガスにせざるを得なくなることを懸念する。あるいは、それが約束されていることを懸念する。要は、今回の東京ガス全額負担は、開発利益の先取り」と、現段階で受け止めざるを得ない。
次回に続く…
田町駅東口公共施設開発・震災後も続行②
「透明感あるまちづくりになっていない」