本当に必要な土地交換とハコものなのか?
港区において、複雑なスキームの土地交換が行われると議会報告があった。
きっかけは、① 麻布警察署が建替え用地を探していたこと ② 港区有地である再開発予定区域内の鳥居坂グラウンドの取扱いを検討していたこと、だった。
区役所からの報告内容は以下の通り。
まとめると、旧三河台中学校用地を麻布警察署に、鳥居坂グラウンドを森ビルに渡す換わりに、いくつかの用地をもらう、という内容。ここで、小斉が問題にしたいのは、もらう土地が「本当に、今すぐ、必要な土地なのか?」ということ。
警視庁からは芝5丁目(札ノ辻)の旧三田警察署・旧都税事務所跡地をもらう。そこには、産業振興センターと駅前?駐輪場、芝保育園仮設園舎を造るのだという。しかし、それらは本当に、今すぐ、その場所に、必ず造らねばならないものなのか?私にはそうは思えない。質疑を通じて、ますますその思いが強くなった。
土地を交換することが先にあって、造るものを後から決めたのではないか?はっきりは言わないが、それを匂わす発言が担当課長からあった。
産業振興センターはそもそも、既存の勤労福祉会館を活用する計画だった。田町駅西口の違法駐輪の解消は長年の課題だが、今回の予定地は駅から遠すぎる。積極的な利用がなされるかの検討も十分でない。
言いたいことは、本当な必要な土地、優先順位の高い政策課題を解決するための土地を確保すべき、ということだ。また、今回の交換予定地は札ノ辻交差点角、商業地としては一等地。お金に変えて、つまり交換後に売却して、真に必要性の高い施策に投入することがあってもいい。
今回の土地交換はまさに、行政の拡大志向、なんでも役所がやる、役所の財布に金があればどんどん使う、の実例である。
森ビルと交換する麻布支所の隣地も同様。そこに予定されるのは、保育園はともかくとしても、区民協働スペースに介護予防スペース。「今すぐ、その場所に、必ず」造るべきものなのか。既存施設や民間施設の活用でもできるはずだ。残念ながら、交換が先にあって、造ることにしたとしか思えない。
今、本当にやるべきことは何か。行政が担うべき範囲はどこまでか。徹底議論しなければならない。政治が示さねばならない。その上で、真に効果的で効率的な税金の使い方を追求しなければならない。
今まさに、時代の転換点にある。
