選挙の投票入場券を世帯ごとに発送することの是非
2003.2
先日、区議会の総務常任委員会において、標記の件につき選挙管理委員会事務局長から報告があり、驚いた。
これまで、選挙の投票入場券は、はがきの形式で有権者一人につき一枚、その有権者に宛てて郵送されていた。それを、4月の区議会議員選挙から、各世帯ごとにまとめて郵送する方式に改めるという報告だった。しかも、これまで区議会に何の報告もないままに、選挙管理委員会で正式決定されたというのである。私は、真っ向から異を唱えた。
選挙の権利は個人に与えられている権利であり、世帯とは関係がない。したがって、選挙のお知らせは、各個人に宛てて行なわれるのが原則だ。封筒を開いた人が投票入場券を配ることになることが推測され、個人の権利を侵す恐れが出てくる。選挙管理委員会事務局長は、郵送費用の軽減と封書発送により地図や文字が見やすくなることを変更理由に挙げていたが、ことはお金の問題ではないし、見やすさを追求するのであれば、有権者一人ずつに封書を送ればいいのである。戦前の家制度を復活させるかのような、時代に逆行した動きとも受け取られかねない大問題である。
また、この決定は、事前に区議会にも報告されず、4名で構成される選挙管理委員会が区民に意見を求めることもなく行なわれたもので、意志決定過程の情報公開も説明責任も全く果たされていない。現区長の区政運営の姿勢が伝播したと強く感じざるを得ない。
私の指摘と反対の意思表示により、総務常任委員会の雰囲気は一変し、全会一致で選挙管理委員会に再考を促すこととなった。今は、選挙管理委員会がどのように再考するのか結論を待っている状態である。
しかし、それにしても、選挙管理委員会及び同事務局の意識には危うささえ感じる。国民の権利である選挙のあり方をどのように捉えていたのか。一つの疑いもなくこのような決定をしてしまう広く役所の状況を今後ともチェックし、公正で民主主義を重んじる区政運営へと舵を切るべく努力を続けていかなければならないと、心を新たにさせられる出来事であった。
みなさんはどのように感じられるでしょうか?
小斉太郎![]()