加藤政局に思うこと
加藤政局に思うこと
ちょうど一週間前、多くの国民が思ったのと同じように、
私も、日本の政治が大きく変わるのではないかという大いなる期待を胸にしていました。
国政の現状を考える時、選挙と既得権維持を第一に考える自由民主党という政党がこのままの状態ではいけないと考えています。しかも、森氏が首相となり、事態はますます悪くなりつつあります。支持率の低下は失言にも原因はあると思いますが、論議を軽視し数にたのむやり方や明確なビジョンがないその場凌ぎの政策決定、いったいこれからの日本はどこに向かうのかという国民の不安や憤りが、今の内閣支持率に表われていると思っています。一方で民主党も、幅の広すぎる意見を党内に内包し、「自民党政権を倒せ」ということ以外、日本の将来の方向性を示せない状態です。
そんな中で、今回、加藤紘一氏が敢然と立ち上がったところに広く国民的な期待が集まりました。
これまでの政治への閉そく感、憤り、不満、あきらめ、といったものを払拭してくれるのではないか、という期待であったと思います。
しかし、この期待はもろくも崩れ去りました。結末は申し上げるまでもありません。
この結末の理由を、私の理念的支柱である田中秀征氏(元経済企画庁長官)は、
『彼のスタンスが、永田町に片足を置き、もう片足を世論に置いたことだと考える。…(中略)…一方、主流派の方は両足を永田町において力を出し切った。これでは戦にならない。』
と分析しています。私も、この分析に間違いはないと思います。
加藤氏の決起の理由は、単に森首相を退陣に追い込み自らが首相になることではなく、今の自民党が進めている旧態依然とした政策を方向転換しなければ日本の未来はない、と思ったからではないでしょうか。それならば、もっと国民・世論にスタンスをおいてほしかった。すなわち、永田町内の数のかけひきや派閥次元のメッセージではなく、加藤氏の考える日本の進路についての強力なメッセージをもっと明確に国民に伝えてほしかったと思います。そうすれば、永田町内の数では負けるかもしれないが、圧倒的な世論の後押しで必ず道が開けたと思います。
本当に残念であり、当日の夜は深夜までテレビから離れず、失望感・無力感をかみしめていました。
しかし、失望したままでは何も変わらないと思います。
今回の永田町の騒ぎは、一言でいうと「産みの苦しみの序幕」だと僕は捉えています。
言い換えると、新しい日本の政治をつくる本当の第一歩が始まったのだということです。
確かに、加藤氏の最後の決断は国民を裏切った行為でしたが、
今回、旧いかたちを守り、既得権を守り、政治を変えることに極めて消極的な自民党主流派に反旗を翻し、新しい流れを産み出そうとしたことは率直に評価すべきだと思っています。
結果としては、今の加藤氏に全てを託し、彼が全て背負い込むにはあまりに荷が重過ぎ、押しつぶされてしまった格好に終わりましたが、ここまで続いた自民党の既得権政治、それを守ろうとする旧態依然とした勢力の高く厚い壁をそんなに簡単に崩せないと国民が知り、次の幕は国民が開くかたちにならなければいけないと思います。
評論家の佐高信さんは、「ボールは加藤氏から国民に投げ返された」と表現しています。
まさに、私も賛同しています。
私自身、加藤氏の最後の決断には納得していませんが、ここであきらめてはいけないと思うのです。
あきらめは現体制の温存につながります。国民の明確な意思表示を続けることが今求められていると思います。それによって、日本の政治の未来は必ず変わると確信しています。
私も、今は一地方議員ではありますが、地域から日本を変える気概を持って頑張りたいと思います。
港区政を変えることが日本を変えるきっかけとなると信じ、行動していきます。