あまった予算とその使い道
平成16年度も100億円を越える余剰金
最終補正予算から見える体質
昨訣sわれた港区議会定例会に区長より補正予算案が提出され、可決成立しました。通例補正予算は、年度途中に特に必要となった事業等を行うためにつくられます。一方、年度最終の補正予算は、年度の終わりに当初予算と実際の執行状況との調整という機能を有しています。
最終補正予算の内容を見ると、102億円を新たに基金(貯金)に積み立てることとなっており、これはすなわち、一年間の予算キ行を経て余剰金を生じたことに他なりません。さらに、決算の段階で数十億円が会計黒嘯ニして積み増しされることが、例年からの推測から確実です。港区はこれで、4年連続して100億円以上の余剰金を発生させていることになります。
「余ったお金を貯金する」このことを非難するつもりはありませんが、いまや基金総額は887億円、必要以上に区民から税金を預かる現状を直視し、今こそ中長期的な区政運営のあり方を考える必要があります。
前年度より46億円増の「積極」予算
平成17年度予算決まる
3月15日に終了した港区の定例区議会で、平成17年度予算案が可決成立しました。一般会計予算額は915億円で、前年度より46億円増加しています。公債費(借金返済額)が約20億円減少しているので、70億円ほど増加の「積極」予算となっています。
積極予算というのは役所ことばで、前年より予算規模が大きくなった時等に使われます。港区政の現状を考える時、「積極」を手放しで褒め称えていいのかは議論の別れるところです。
およそ10年前の財政危機の際に港区では、行政・財政の両改革を行い、経常的な経費を削減し、区役所の関わるべき仕事を厳しく精査する中で、簡素で効率的な区政の実現を図りました。その後税収入が好転し、財政事情は劇的に改善しました。その表れが、毎年100億円の余剰を生み出す現状です。
この度の予算は、予算が余ることを見せないように予め事業量を増やし、規模を大きくしたと見えなくもありません。
財政状況が豊かで健全な今だからこそ、不要な経費を節減しさらなるスリム化を図る財政の改革、区役所の行うべき仕事を厳しく精査する行政の改革を進め、今後真に行うべき仕事を安定的、継続的に進められるしくみづくりをすべきではないでしょうか。それが、現在の区民・納税者のみならず、将来世代に対する政治の責務です。
「お金があるから喜ばれるように使う」。使う役所は充実感があるかもしれませんが、お金は区民の預けた税金です。「必要なところに必要な分だけ使う」姿勢を忘れてほしくはありません。