港区議会 第二回定例会の報告
去る6月12日から21日まで区議会定例会が開かれました。今回は、主な出来事についてまとめてお伝えしたいと思います。
代表・一般質問を行なう
年4回開催される定例会の冒頭は、各会派の代表質問、一般質問を行ないます。みなとかがやきでは、2名の議員が交互に行なっています。
慣例的には、質問者である議員が質問原稿をきっちりとまとめ、事前に役所側に提示し、区長の答弁を役所の事務方がまとめるという作業を行ないます。ですから、一見すると儀礼的な議論に映ります。ただ、この方法だと、質問に対する答弁について事前に調整し、より前向きな区長答弁を引き出すよう働きかけることが可能で、有用なときもあります。
しかし、今回は、区長の区政に対する基本姿勢に関わる問題について取り上げることとしたので、質問メモと質問の項目を事前に渡すにとどめ、単に原稿を読むスタイルでなく、できるだけ演説に説得力が出るように試みました。
世界都心・グローバルスタンダードを目指すことに異論あり
メインの質問は、港区の10年・15年後の将来像を示す基本構想案についてでした。原田区長の策定した基本構想案には、「世界都心」や「グローバルスタンダードを目指す」という言葉が躍っています。これまで2年間の区長の発言や区政の流れを見ていると、既存の良好で個性ある地域の住環境や長年培われた豊かな生活環境を捨て、経済優先で無秩序な再開発型のまちづくりを志向するのではないかという懸念を拭い去れません。また、特に「グローバルスタンダード」については、世界的に見ても検証と反省が始まっており、21世紀の港区が目標にすべきスローガンでないことは明白です。しかも、全てについての目標にすると謳われており、具体的に何を示すかが全くわからないのです。
私はこれらの疑問や懸念を率直にぶつけ回答を求めました。しかし、「グローバルスタンダードとは高層ビルの林立するまちを目指すものではない」という答弁はあったものの、区長の目指すところの「世界都心」や「グローバルスタンダード」とは何かという問いに、明確な答えは戻ってきませんでした。
また、基本構想案の策定過程における説明責任の不足や区民参加の不充分さについても質しましたが、区長の答弁は「十分だった」というものでした。「説明責任」ということを本当に理解しているのか、基本的な資質を疑わざるを得ない発言でした。
この他にも、来年度より実施が決まった「学校選択制」についての今後の課題などについて取り上げました。要旨は、下記のリンクよりご参照ください。
2002年(平成14年)第二回定例会・みなとかがやき小斉太郎代表質問
なお、全文につきましては、議事録が調製されるまで時間がかかりますので、今しばらくお待ちください。
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港区基本構想案は継続審査に
私が質問で取り上げた基本構想案は、結局今議会では一切の審議がなされず、今後、総務常任委員会で集中審議を行なうこととなっています。私としては、将来に禍根を残さないよう徹底した論議が尽くせるよう審議に臨むつもりです。
ぜひ、多くの方に案文を読んで頂き、ご意見を頂戴できればと思っております。下記リンクからご覧頂くか、ご連絡頂ければ、冊子をお届けいたします。
港区基本構想(案)はこちら
中学校普通教室へのクーラー設置を求める請願が採択
今定例会は、区民の方より標記の請願が提出されたことから、さながら「クーラー議会」となりました。代表質問でも、各会派より「クーラーを設置すべき」との発言が相次ぎました。私たちは、子供たちの健康や地球環境への負荷の観点から、導入には慎重な姿勢をとってきました。しかし、事前に実地調査等も行ない、ヒートアイランド現象の実態も考慮し、一定の条件を述べて賛成するに至りました。具体的な見解は下記のリンクをご参照頂ければ幸いです。
学校へのクーラー設置に関するみなとかがやきの見解
際立った役所の緩み
今定例会で際立ったのは、これまで経験したことのないような役所のミスです。区長報告として議会に提案しなければならない交通事故に関わる損害賠償額の決定について、報告を怠っていたことが判明し、慌てて提案したり、公式文書である議案書の一部に信じられない単純な誤りが見付かったり・・・
私も7年間議員として活動させて頂いておりますが、この二点に限らず、最近のこのような状況には憂慮の念を禁じ得ません。人間ですからミスはありますが、如何せん多すぎます。このような緩みはどこからくるのか、はっきりはしませんが、管理責任者への猛省を促します。
その他
区民保養所大平台みなと荘の料金体系の変更(利用人数別料金の導入等)やスポーツセンターの利用料値上げの議案も提案され、いずれも可決成立しています。私たちも賛成しておりますが、みなとかがやきとしては、今後も、受益者負担の更なる徹底はもちろんのこと、利用者一人当たり20,000円の税金投入をせざるを得ない区民保養施設の抜本改革の必要性を強調しました。
なお、以下リンクに提出案件の一覧をご覧頂けます。一覧は、区長提出案件です。
港区議会 第二回定例会提出案件の一覧はこちらです