たろう通信(00/01)より
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1999年(平成11年)4月25日執行 港区議会議員選挙の概要 |
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当日有権者数 |
126940 |
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投票総数 |
53326 (うち無効票859) |
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投票率 |
42.01% |
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立候補者数 |
52名 (議席:35議席) |
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こさい太郎得票数 |
1372票 |
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参考: 立候補者の内訳:現職34名、新人17名、元職1名 こさい太郎:得票率2.62%、第9位当選 |
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一九九九年(平成十一年)四月二十五日、私のこれまでの活動に対して区民のみなさまのご審判を仰ぐ日でありました。思えば、「区政に新しい風を吹かせたい」と訴え当選させて頂いてから、あっという間の四年間でありました。
今回の選挙では、前回の「新しい風」から踏み込んで、この四年間の活動の中で訴えてきた「区民の責任に基づく自由で自立した区政」を「新しい風」の内容として、選挙でも訴えて参りました。
「区民の責任に基づく自由で自立した区政」とは、あらゆることを役所に任せ、その結果肥大化してしまった役所のあり方を抜本的に改め、民間に任せられる仕事は任せる、区民のみなさんと協働できるものは協働する、というような考え方であります。つまり、無原則に、役所が税金を使って何でもやる、という姿勢を改めなければならないということです。
民間に任せられるものがあれば、それは民間の採算ベースで、税金を投入することなく、サービスを受けたい人がお金を払って受ければよいということになります。また、区民協働の考え方は、自分たちでできることは自分たちでしようという考え方ですから、職員を雇って代わりにやってもらうことがなくなります。
役所のしごとは、いうまでもなく、私たちが支払う税金によって行なわれています。ですから、役所の仕事が増えればその経費も増えていくのは自明の理です。民間に任せられる仕事や私たち自身でできるような仕事を、役所に任せる必要があるのでしょうか。
私は、役所の仕事を全て否定しているわけではありません。例えば、障害者の方々のための施策などはもっとお金をかけ推進してもよいと考えています。共に生きていくためにはそれだけのコストがかかるからです。社会的に弱い立場の方々を社会全体で支えていくことは、当然、政治の本来的役割で、役所のしごとの根幹です。
今回の選挙の中で、多くの区民のみなさまの関心は「税金の使い方」にあったと感じました。今述べたような、「社会的に弱い立場の方々を社会全体で支えていく」ために税金が使われることについて、異論を持つ方は少ないと思います(当然盲目に全てを認めるということではありませんが)。しかし、そうではない部分に多くの税金が使われているからこそ、選挙の争点になるものと考えます。
私が街頭演説や会合などで取り上げたテーマのうち、特にみなさまの関心を呼んだテーマは次の三つです。「麻布十番公共駐車場」「児童館のあり方」「緑のおばさんについて」であります。今回は紙面の関係で詳細の説明を掲載することはできませんが、いずれのテーマにも共通する問題は、「税金を使って」、このようなハコモノを建てたり、職員を雇ってサービスをする必要が果たしてあるのかという点であります。
「麻布十番公共駐車場」でいえば、コスト意識の低い役所に採算性を重視する駐車場経営を任せる必要があるのかということであります。駐車場の公共性を考え、駐車場を誘致するような仕事をすれば十分だと考えます。案の定、開業一年も経たずして、この先の経営に暗雲が立ち込めています(この件は、いずれ詳しくお伝えします)。
「児童館」についていえば、単体のハコモノとしての児童館が必要かという論点とともに、固有の専門職員のみを指導員としていることに問題があると思っています。地域の方や学生などさまざまな世界の大人たちに協力頂く必要があるのではないか、これはコスト面だけでなく、役所に全てを任せると画一的な対応になってしまういい例だと思います。
「緑のおばさん」については、既報の通り、私の主張が実り職の廃止ということになりましたが、これは非常に稀な例といえるのであります。
この他にも、問題の大小に関わらず、「税金の使い道=役所のあり方」について、本当に今のままでいいのか、役所がそこまでやる必要があるのか、ということが数多くあります。私は、例外を極力つくらず、これまで通りの姿勢、これまで通りの考え方に基づいて主張し、提案していきます。
今述べたような私の考え方についてご賛同を頂ける方々は、私のまわりには多くいらっしゃいます。しかし、なかなか前に進んでいかないところ、それが役所でありました。この四年間の率直な感想です。
「考え方が違う、進むべき方向性が異なる」というのであれば、その点について徹底的に議論をし、結論を導けばいいことです。しかし、役所は私や私たちみなとかがやきに対してそのようには言いません。むしろ、「同じ認識であるが、なかなか難しい問題」などという場面も少なくありません。それならば、いくら難しくても乗り越えていくために乗り越えていくのが使命ではないでしょうか。
私は、この「難しい問題」というのが一番の曲者であることに気付きました。どのような組織でも程度の差異はあれ同じかもしれませんが、今のしくみややり方を変えたくない、壊したくないという意識が、この「難しい」という言葉を発しさせています。役所の基本姿勢はここにあると感じています。
「いいことを言うが、なかなか難しいね」を解読すれば、「いいこと」はまだできていないが理想のかたちを表わし、「難しいね」はあまりよくないが今のままでいいじゃないということだと思うのです。
私は、「いいこと」に邁進できる港区政を目指したいと思います。しっかりとした理想を持ち、その理想に近づけるために最善で最大の努力を傾けたいと思っています。そして、私がそのようにすることによって、少しでも、既存の形の維持にこだわる役所の姿勢を変化させていきたいと思っています。
幸い、この度の選挙で、私の政治姿勢に対して多くの区民のみなさまのご賛同を頂くことができました。再選を機に、役所が本来なすべき仕事とそうでないものをきっちりと精査し、さらに具体的な提案をしていく中で改革が実現するよう努力を続けて参ります。みなさまのご支援をお願い申し上げます。
最後に、今回の選挙をふりかえって、感じたことを記したいと思います。
今回の選挙結果は、前頁の表にもありますように、得票数一三七二票・第九位の成績でありました。この結果は、私にとっては、予想以上の好結果でありました。
「連続トップ当選を」という声も頂いていたことも事実でした。当然私も、一人でも多くの方にご支持を頂けるよう精一杯頑張って参りました。しかし、今回の選挙は、新人候補十七名、しかも、定数は五議席減の三十五名でありました。大激戦でした。それだけではなく、私としては、当落さえも危ういと感じる別の理由がありました。それは、二期目の挑戦であるということであります。
新人のときは、とにかく今のままではいけない、「区政に新しい風を」と訴え、多くのみなさまにご期待を頂き当選させて頂きました。しかし、そのご期待に必ずしもお応えできていない状況がありました。
「期待感」の中にはさまざまなものがあります。前回は、区政に対する考え方というよりも「政治を変えたい」という期待が強かったものと感じています。したがって、選挙後、全てのみなさまの期待には応えられていないのであります。
私は、「住民の声=全て聞き入れる」という考え方ではありません。ですから、自らの理念に基づき諸課題に対応して参りました。その理念をみなさまに受け入れて頂けるか、正直申し上げて確信が持てませんでした。
しかし、心配は杞憂に終わりました。本当にたくさんのみなさまにご支援頂き、ご支持を受けることができました。ありがとうございました。今後は、自信を持って、おごることなく、区民の視点を忘れずに、議員としての責務を全うして参る決意です。ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
おわり