追悼 井出正一さん

 

こさいたろうの視点・論点 0065

2018/09/15

 

追悼 井出正一さん

 

井出正一さんが旅立たれた。ご存知ない方もあるかもしれないので、以下、東信ジャーナルの記事を引用させて頂く。

 

(以下、東信ジャーナル訃報記事より)

新党さきがけ代表や厚生大臣を務めた元衆議院議員、井出正一(いで しょういち)氏=佐久市臼田(旧臼田町)出身=が、2日午前6時56分、佐久市の佐久医療センターで呼吸不全のため死去した。先月より体調を崩し同病院に入院していた。79歳。通夜は近親者のみで5日午後6時、佐久市臼田620の2の自宅。

葬儀告別式は17日午後1時、佐久市営武道館(佐久市中込2941)で、井出家と橘倉酒造合同葬。喪主は長男の太(ふとし)さんと、二男の平(たいら)さん。葬儀委員長は栁田清二(やなぎだ せいじ)佐久市市長。

井出氏は昭和14年6月20日、農林大臣、郵政大臣、内閣官房長官を歴任した衆院議員、井出一太郎氏の長男として誕生。現衆議院議員の井出庸生氏の叔父で、小諸市の元参院議員・衆院議員、小諸市長等の小山邦太郎氏は祖父。栁田佐久市長、小泉俊博小諸市長は井出氏の秘書を務めた。

慶応義塾大学経済学部卒、同大学院修了。昭和61年に自民党の衆院議員で初当選し、3期10年。平成5年に自民党を離党して3期目は新党さきがけで当選。同6年夏から村山内閣で13カ月、厚生大臣を務めた。党代表になり同8年の衆院選は、中選挙区制から小選挙区比例代表並立制になり、小選挙区では新進党の羽田孜氏に敗れ、比例復活できずに落選、同10年の参院選でも落選した。

家業の橘倉酒造で代表取締役会長を務め、平成14年から長野県日中友好協会長を同27年まで務めた。

(引用終わり)

 

私は、大学在学中に東京都議会議員の秘書や選対事務局長を経験した後、結党直後の新党さきがけに所属する代議士の秘書となった。自ら政治家を志すこととなった原点が、新党さきがけだった。

 

井出正一さんは、この新党さきがけの結党メンバーだった。自民党から飛び出した10人の代議士たちの一人だった。私は事務方の末席も末席に座っていただけだったが、新しい日本を作ろうとする姿は眩しかった。

 

当時、冷戦体制の終焉、バブル経済の崩壊、国内外で社会秩序の激変が始まっていた。日本の政界は新たな針路を指し示すことができず、むしろリクルート事件をはじめとする政治とカネ問題で迷走していた。

 

そんな状況を打ち破らねばならないと思う同志が自民党を離党し、結集した。中選挙区制度下、父親から受け継いだ固い地盤を持つ井出さんは、自民党にいればまず当選は間違いない環境にあった。

 

自らの保身を捨て、あえて荒波に打って出たのが井出さんはじめさきがけのチャーターメンバーだった。38年にわたる自民党一党支配を終わらせ、新たな政治の幕を開いた功績は極めて大きい。

 

しかし、その後の新党さきがけは順風満帆とはいかず、小選挙区制度の導入が引き金となり起きた政党の離合集散の動きに埋没していく。多くの国会議員、地方議員が党を離れていく中、私は党に残った。

 

そして、衆院選前夜、党代表となった井出さんを、東京支部所属の私が代表室に訪ねた。東京ブロックで比例代表候補を絶対に擁立すべきと要請するために。

 

当時、東京選出の代議士が一人党に残っていたが、新しくできる民主党の推薦を得る代わりに新党さきがけが東京で比例候補を出さないということを、さきがけから民主党に移った菅直人氏と約束していた。

 

それはどうしても納得できない。井出さんへの直談判だった。代表室で湯呑に酒を注ぎ差し出してくれた井出さんは「小斉君、僕も同じ思いだ」と言ってくれた。生意気な若僧に対してこの時も、この後も分け隔てなく接してくれた。

 

結局、東京で比例候補は出せず、さきがけは2議席に。井出さんも落選された。次の参院選で再起を期したが届かなかった。そして、「さきがけは終の棲家である」とおっしゃって、静かに政界を引退された。

 

引退後も、常に私のことを気にかけて頂いた。無謀ともいえる挑戦にあたっても、いつも激励の言葉を贈って下さった。私が背水の陣と定めて戦った参院選の時に送っていただいた色紙にはこうあった。

 

さきがけの志をば掲げつつ 弓張り給へ 鹿を逐へ君

 

政治家としての原点が「さきがけ」にあるということを改めて思い出させて下さった。土地に根ざし、常に少数意見に耳を傾け、平和を志向し続ける井出さんの姿勢。まさにさきがけであり、僕が理想とする良識ある保守政治家の姿だった。

 

今も私の盟友である、井出正一門下で現佐久市長の柳田清二君のおかげで、出棺前、先生と最後のお別れをすることができた。目を覚まして「小斉君」と声をかけてくれそうな、眠っているようなお顔だった。

 

先生、ありがとうございました。私は、さきがけの志を忘れることなく、山あり谷ありの人生を歩み続けて参ります。

 

合掌

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

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2018.09 野菜・たまごのお申込方法

 

「新鮮」「安心」で「旨い!」

丹精込めて育てられた野菜やたまごを北巨摩の生産地より直接お届け致します。毎日の食卓を豊かに彩る食材です。ぜひお試し下さい。

下記いずれかの方法にてご注文頂けます。

1. ネット専用「定期便お申込フォーム」をご利用頂けます。必要事項をご記入の上、ご送信下さい。→ 2018野菜たまご定期便お申込フォーム

2. お申込用シートをダウンロード頂き、印刷して必要事項ご記入の上、FAXにてご送信下さい。→ 野菜たまご ご予約シート 180912

3. チラシをご覧頂き、お電話でも承ります。なお、作業中などにより電話に出られない時もあります。その際は留守番電話にご連絡先をお残し下さい。

4. 初回お試しなど一回のみのご注文の際は、公式ショッピングカートもご利用頂けます。→ http://www.kosaioffice.com/shopping/

ご注文を心よりお待ち申し上げます。よろしくお願い致します <m(__)m>

Kosai Farm 生産者インタビュー ④

 

いつもお世話になり、ありがとうございます。

この度は、Kosai Farmよりお送りしている「無農薬・新鮮野菜」や「平飼いたまご」の生産に日々勤しんでいる皆さんの近況などを伺いました。こんな質問に答えてもらいました。

 

① 凄まじい暑さで、極端に雨の少なかったこの夏。生産活動への影響はいかがでしたか?

② 秋作に向けた準備のようすを教えて下さい。

③ 改めて、作り方のこだわりを教えて下さい。

④ これから挑戦したいことや試してみたいことはありますか?

 

竹内崇さん(8/29インタビュー)

芽を出し始めたラディッシュと紫水菜の畑で

 

① 厳しい夏でした。雨が少なすぎました。特に、いんげんやきゅうりは思うように実が成らずに夏が終わってしまいました。秋作用に種を播いた人参も発芽せず、やり直しました。水の大切さを改めて感じました。暑かったですが、体の方は大丈夫です。今年の天気が続くようじゃ、来年以降いろいろ考えなおさなきゃなりません。

 

② ラディッシュ、紫水菜の種を播いています。その他に、カブ、サラダほうれん草、青梗菜、春菊、白菜、キャベツを作ります。また、空いた畑には緑肥用植物を育てて、土づくりを進めます。土が悪いとうまくできないので。

 

③ 全く農薬を使わないことです。JAS有機の基準では使用可能な農薬もありますが、一切使わないことにしています。また、いわゆる「地力」を上げたいとも考えています。カブなどは土がいいか悪いか、顕著に出ます。落ち葉たい肥やもみ殻燻炭の活用など、いろいろとチャレンジしています。

 

④ 多品種・多品目栽培を目指してやっています。旬にあわせたいろいろな野菜を育て、皆さんに届けられればと思っています。ただ、農業専業で生活していくことを考えると、ある程度絞っていかざるを得ないのが実情です。一年で20品目くらいを作付けできるよう考えているところです。

 

(あとがき)

今年は本当に物凄い暑さで、私は日中畑に出ると一時間が限界で、水をたっぷり飲み、日陰で30分休み、作業再開といった状態でした。本来はこんなに暑くなる地域ではないのですが、少しずつ気候変動してきているように感じます。そんな中、毎日毎日生産にあたる皆さんがいて、新鮮な野菜やたまごがもたらされていることに心より感謝し、皆さんに敬意を表します。これからも彼ら生産者の皆さんの丹精込めた野菜やたまごをお送りできるよう、頑張って取り組んでいこうと思っています。また、自らも収穫物をお送りできるように努力を続けます。この秋の野菜・たまごにもぜひご期待ください。今後ともよろしくお願い致します。

Kosai Farm 農夫こさいたろう(小斉太郎)

 

Kosai Farm 生産者インタビュー ③

 

いつもお世話になり、ありがとうございます。

この度は、Kosai Farmよりお送りしている「無農薬・新鮮野菜」や「平飼いたまご」の生産に日々勤しんでいる皆さんの近況などを伺いました。こんな質問に答えてもらいました。

 

① 凄まじい暑さで、極端に雨の少なかったこの夏。生産活動への影響はいかがでしたか?

② 秋作に向けた準備のようすを教えて下さい。

③ 改めて、作り方のこだわりを教えて下さい。

④ これから挑戦したいことや試してみたいことはありますか?

 

第3回:杉浦秀幸さん(8/28インタビュー)

少雨でも立派に育ったピーマン畑にて

 

① 就農一年目ですが、思っていた夏とは違い、大変な思いをしました。少雨と熱波でいんげんやきゅうりは枯れてしまいました。一方で、なすは自分も頑張り、なす自身も頑張ってくれました。体に堪える猛暑、早朝と夕刻に農作業を集中させ、昼休みはきちんととるように心がけました。

 

② 人参は、雨が少なすぎて思うように発芽せず、二回播きなおしました。このように暑さや天候が不安ですが、大根、レタス、キャベツ、白菜など、着々と準備を進めています。

 

③ 野菜の味の緻密さを追求する中で、動物性の肥料は極力入れない、または入れ過ぎないように栽培しています。チッソが多いと味に多少のえぐみが出てしまうように感じるからです。なので、基本的に緑肥や雑草で栄養補給するように試行錯誤を続けています。

 

④ お金がかかるのでまだできていませんが、土壌分析をしっかり行い、炭素循環農法〈無肥料栽培・自然栽培の流れ〉を追求していきたいと思っています。果菜類(ナスやトマトきゅうりなど実がなる野菜)はいけると見ています。また、自家用ににわとりを5-10羽くらい飼いたいな、と思っています。

 

(あとがき)

今年は本当に物凄い暑さで、私は日中畑に出ると一時間が限界で、水をたっぷり飲み、日陰で30分休み、作業再開といった状態でした。本来はこんなに暑くなる地域ではないのですが、少しずつ気候変動してきているように感じます。そんな中、毎日毎日生産にあたる皆さんがいて、新鮮な野菜やたまごがもたらされていることに心より感謝し、皆さんに敬意を表します。これからも彼ら生産者の皆さんの丹精込めた野菜やたまごをお送りできるよう、頑張って取り組んでいこうと思っています。また、自らも収穫物をお送りできるように努力を続けます。この秋の野菜・たまごにもぜひご期待ください。今後ともよろしくお願い致します。

Kosai Farm 農夫こさいたろう(小斉太郎)

 

Kosai Farm 生産者インタビュー ②

 

いつもお世話になり、ありがとうございます。

この度は、Kosai Farmよりお送りしている「無農薬・新鮮野菜」や「平飼いたまご」の生産に日々勤しんでいる皆さんの近況などを伺いました。こんな質問に答えてもらいました。

 

① 凄まじい暑さで、極端に雨の少なかったこの夏。生産活動への影響はいかがでしたか?

② 秋作に向けた準備のようすを教えて下さい。

③ 改めて、作り方のこだわりを教えて下さい。

④ これから挑戦したいことや試してみたいことはありますか?

 

第2回:徳光康平さん(8/20インタビュー)

すべて手作り、にわとりの放牧場をバックに

 

① この夏は小玉が増えてしまいました。詳しい理由はわかりませんが、猛暑でにわとりの食が細り、水ばかり飲んでいたことが原因だと考えています。また、暑さが酷すぎて日中に鶏舎に入ることが厳しく、この夏は朝4時から作業を始め、健康維持を最優先して、日中は外の作業をしないようにしていました。

 

② (養鶏のため省略)

 

③ 鶏舎内の不断の環境改善につきます。掃除をする、たまった鶏糞の搬出、床材の入れ替え、水漏れの修繕、等々。にわとりが生き物として快適に過ごせるように環境を整えることで、いいたまごを産んでくれます。いろいろ試しながら、地道に進めます。

 

④ 敷地内の草を食べてもらうことも念頭にヤギ2頭を迎えました。冬には種付けもして、増やそうと思っています。イノシシもいたのですが、逃げられてしまいましたので、再チャレンジを画策中。ロバにも関心があり、いろいろな動物のいる体験農園、ふれあい農園のような感じにできればと夢を膨らませています。

 

(あとがき)

今年は本当に物凄い暑さで、私は日中畑に出ると一時間が限界で、水をたっぷり飲み、日陰で30分休み、作業再開といった状態でした。本来はこんなに暑くなる地域ではないのですが、少しずつ気候変動してきているように感じます。そんな中、毎日毎日生産にあたる皆さんがいて、新鮮な野菜やたまごがもたらされていることに心より感謝し、皆さんに敬意を表します。これからも彼ら生産者の皆さんの丹精込めた野菜やたまごをお送りできるよう、頑張って取り組んでいこうと思っています。また、自らも収穫物をお送りできるように努力を続けます。この秋の野菜・たまごにもぜひご期待ください。今後ともよろしくお願い致します。

Kosai Farm 農夫こさいたろう(小斉太郎)

 

Kosai Farm 生産者インタビュー ①

 

この度は、Kosai Farmよりお送りしている「無農薬・新鮮野菜」や「平飼いたまご」の生産に日々勤しんでいる皆さんの近況などを伺いました。こんな質問に答えてもらいました。

 

① 凄まじい暑さで、極端に雨の少なかったこの夏。生産活動への影響はいかがでしたか?

② 秋作に向けた準備のようすを教えて下さい。

③ 改めて、作り方のこだわりを教えて下さい。

④ これから挑戦したいことや試してみたいことはありますか?

 

第1回:畑山貴宏さん(8/16インタビュー)

復活を果たしたきゅうり畑の前で

 

① 暑すぎて日中の作業に大きな支障がありました。トラクターを運転することすら厳しく、草取りが全くはかどりませんでした。少雨による乾燥で、種が播けない、苗が枯れてしまうなど影響が出ました。来年以降、この暑さが続くのであれば、雑草対策を根本的に改める必要があると感じています。

 

② 大根、かぶ、小松菜などは無事発芽して育っています。これから、いろいろな葉物野菜の種を播くなど、準備を進めます。

 

③ 植物性の肥料を活用した土づくりがこだわりです。ゆっくり育ち、味が濃くなると実感しています。また、30品目ほどの野菜は、種を自家採取しています。より思い入れ深い野菜が育ちます。

 

④ 家庭菜園向けの教室のようなことを始めています。今は年4回ほど座学の教室として開催しています。有機・無農薬の農業を始めて16年目、自然とつながる暮らしの実践者として、その経験や知識を伝える活動を広げていきたいと考えています。畑の先生のような立場を目指していければと思っています。

 

(あとがき)

今年は本当に物凄い暑さで、私は日中畑に出ると一時間が限界で、水をたっぷり飲み、日陰で30分休み、作業再開といった状態でした。本来はこんなに暑くなる地域ではないのですが、少しずつ気候変動してきているように感じます。そんな中、毎日毎日生産にあたる皆さんがいて、新鮮な野菜やたまごがもたらされていることに心より感謝し、皆さんに敬意を表します。これからも彼ら生産者の皆さんの丹精込めた野菜やたまごをお送りできるよう、頑張って取り組んでいこうと思っています。また、自らも収穫物をお送りできるように努力を続けます。この秋の野菜・たまごにもぜひご期待ください。今後ともよろしくお願い致します。

Kosai Farm 農夫こさいたろう(小斉太郎)

 

農夫こさいたろう便り 18/09/08

 

9月に入り、猛烈な台風により関西方面に大被害があり、6日には北海道で大地震が起きてしまいました。平成最後の年となる今年の夏は、自然災害が次々と重なる大変な季節となってしまっています。被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。できるだけ早期に平穏な日常が戻るよう、祈るのみです。

作物を作ることは大変ですが、大きな災禍もなく実りを頂けることがはどんなに幸せなことなのか。改めて考えさせられています。

 

農夫こさいたろう便り 18/08/31

 

【 8月7日 】

北巨摩〈きたこま〉の今

山里は、朝晩すっかり涼しくなりました。日中はまだ暑いですが、一時の危険な暑さではありません。天気の解説を見ると、9月中旬前には秋の移動性高気圧が大陸方面からやってくるようです。季節は着実に移り変わることを実感しています。

周囲の田んぼの稲も穂が垂れ始めています。今年は6月末の梅雨明け以降、猛烈な暑さが続き、例年よりも生育が早くなっています。このあたりで多くつくられているコシヒカリは、早いところでは9月上旬から稲刈りが始まりそうです。私が作っているお米は「亀の尾」というササニシキのおじいさんにあたる品種なので、登熟期間を長めにとることが必要なため、稲刈りはもう少し先になりそうです。

各生産者の皆さんは、秋に収穫する野菜の準備をされています。小松菜や水菜などの葉もの野菜、カブやダイコン、晩秋の白菜の苗づくりなど、精を出されています。秋の野菜もぜひご期待ください。

〈 農夫の備忘録 〉

大豆畑の雑草とり。半月余り、少しずつ進めて、ようやくまずまずきれいになりました。種まき時期が遅れたことが大きな要因です。小麦と大豆を交互に育てるのは厳しいことがわかりました。この秋以降、自宅前の畑の作付け、思案中です。

田んぼのお米は、順調に穂を垂らし始めています。9月中旬過ぎまで田んぼの水を出し入れしながら、ゆっくり熟すのを待ちます。写真の奥には富士山が見えるのですが… この写真ではわかりにくいですね (;^_^A

農夫こさいたろう便り 18/08/21

 

【 8月21日 】

〈 農夫の備忘録 〉

大豆畑の雑草とり。時期を逸したことで大変な作業となってしまい、まだ終わりません。昨日は朝6時半から4時半まで、休み休みではありますが、終日作業をしました。不思議なもので、雑草を取り除き畝をきれいに整えると、グンと大きくなります。今年は播種が遅れたので、ちゃんと生育し実がなるか心配なのですが、できる限り丁寧に世話をしようと思っています。

田んぼの方は、今日の時点では問題なく生育中です。稲穂がそろそろこうべを垂れ始めました。写真は、8月17日撮影。夏空に八ヶ岳がくっきりと映える素晴らしい晴天でした。

農夫こさいたろう便り 18/08/07

 

【 8月7日 】

〈 農夫の備忘録 〉

田んぼの稲がだいぶ育ってきました。たくさん草取りに入ったので、雑草に負けることなく順調に生育中です。そして、8月2日、ついに出穂・開花を確認しました。今年は小さな田んぼなので人力除草作業でできましたが、田んぼを増やす時にはどうすべきか、いろいろ考えながら過ごしています。

それと、播種時期が大きく遅れてしまった大豆。こちらも結局、立ち鎌を持ち人力で中耕作業。種の播き方にも課題あり。収穫できるかも勿論ですが、来年以降の栽培についても思いを巡らせています。ただ、昨年大豆を育て、そのあとに小麦、そして二回目の大豆。少しずつ土の状態がよくなってきたように感じます。

 

農夫こさいたろう便り 18/07/31

 

【 7月31日 】

北巨摩〈きたこま〉の今

古くからこの地に住む方も記憶にないというほどの猛暑。中山間部である山梨・白州の鳥原、例年は暑くとも30度越えの日が数日、日陰に入れば爽やかな風が心地よいはずが、7月中下旬は連日35度を超えるような状態でした。そんな中、やむなく大豆畑の作業に入ったのですが、左腕が軽いやけど状態になってしまいました。雨もほとんど降らなかったため、協力生産者さんのいんげんの実成りにも影響が出ています。

そして、今度は台風。それも、観測史上初めてという東から西に向かうもの。地球の気象が大きく変化しつつあることを感じます。ただ、台風の被害はほとんどなく、台風通過後は少しだけ気温が下がり、いつもの爽やかな夏がようやくやってきたような気がします。

そんな中、平飼いたまごの生産者・徳光さんがコツコツと準備を続けてきた「放牧場」が先日完成しました。にわとりたちは暑さをもろともせず、自然の草や虫を食べながら元気いっぱいに過ごしています。ますますたまごがおいしくなると思います。

〈 農夫の備忘録 〉

田んぼの稲がだいぶ育ってきました。たくさん草取りに入ったので、雑草に負けることなく順調に生育中です。あとは出穂、開花を待ちます。今年は小さな田んぼなので人力除草作業でできましたが、田んぼを増やす時にはどうすべきか、いろいろ考えながら過ごしています。

それと、播種時期が大きく遅れてしまった大豆。こちらも結局、立ち鎌を持ち人力で中耕作業。種の播き方にも課題あり。収穫できるかも勿論ですが、来年以降の栽培についても思いを巡らせています。ただ、昨年大豆を育て、そのあとに小麦、そして二回目の大豆。少しずつ土の状態がよくなってきたように感じます。

農夫こさいたろう便り 18/07/17

 

【 7月17日 】

北巨摩〈きたこま〉の今

過日、日本全国で大雨による大災害が起きてしまいました。犠牲になられた方のご冥福をお祈り致します。また、被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。

今回の大雨に関しては、関東地方や山梨県はほとんど被害が生じずホッとしているところではありますが、太平洋高気圧の張り出し方や、それに伴う台風の進路の変化など、地球の環境は常に変化をしていることを思い知らされます。これからどのようになっていくのでしょうか。人間がコントロールできない気象環境。農業も、栽培品目やスケジュールなどを変化させていく必要が出てくるような気がします。

※ 7月17日の田んぼです。だいぶ大きくなってきました。

〈 農夫の備忘録 〉

ようやく小麦を整理して、遅ればせながら大豆をまきました。小麦、生育が思わしくなく、スズメにもたくさん食べられ、倒されてしまい、ごくわずかの収穫となってしまいました。多くの勉強をさせてもらいました。奥深き、農の道。今からの大豆、成熟するまでに寒くなってしまいそうで、ちょっと厳しいかもしれません。でも、わずかな可能性に期待して種まき完了しました。

5月末、小さな畑にまいた大豆は、なかなか立派に成長しています。今回の大豆も同じように大きくなるように祈りながら育てます。

農夫こさいたろう便り 18/06/23

 

遅ればせながら、これから数回にわたり、この夏の様子をお伝え致します。

ご一読頂ければ幸いです。

 

【 6月23日 】

北巨摩〈きたこま〉の今

北巨摩の田んぼ、田植えが終わり、青々とした稲苗が並ぶ風景はとてもきれいです。6月の3週目から4週目は梅雨らしい空が続きましたが、下旬に入ると晴天が続きそうです。同じ山梨でも甲府盆地は30度超えの真夏日の季節に入ってきましたが、中山間地域の北巨摩は暑いと言えば暑いですが、日陰に入れば爽やかで、ぐったりするほどの酷暑にはなりません。短い夏の間だけは、過ごしやすい季節になります。

生産者の皆さんは、ナスやピーマントマトなど夏野菜の収穫に向けて種から育ててきた苗を畑に植える作業(定植と言います)も進んでいるようです。今から楽しみにする今日この頃です。

〈 農夫の備忘録:にんにくの収穫 〉

昨秋植えたにんにくを収穫しました。ちゃんと実ができているかわからなかったので、収穫直前に確認。まあまあ立派なにんにくができていました。採れたて生にんにくとして一部を販売し、残りは晩秋の種付け用に天日乾燥中。生にんにくの評判がよかったので、この秋は今年よりも少し多めに植え付けようと画策中です。

〈 農夫の備忘録:お米・小麦 〉

お米は今、10日に一度程度手押し除草機で田んぼ内に雑草が茂らないよう管理中。今のところは順調です。小麦は、スズメの食害、そして生育があまりよくなく、コンバインではうまく収穫できませんでした。これからどうするか。かなりへこんでおります。

 

 

これからの災害 復旧にとどまるだけでいいのか

 

こさいたろうの視点・論点 0064

2018/09/09

 

これからの災害 復旧にとどまるだけでいいのか

 

9月6日、北海道で大地震が発生した。その二日前には、関西から北陸にかけて激烈な台風が上陸。改めて、わが日本は自然災害から免れぬ運命であることを痛感させられる。

 

まずは、無情にも命を落とされた方々に心より哀悼の意を表するとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げたい。一日も早く平穏な日常を取り戻されるよう祈るばかりである。

 

 

2018年、まだ四か月残っているものの、すでに多数の自然災害が頻発する年となってしまっている。

 

北海道の地震、先の台風上陸に加え、冬の豪雪、1月の草津白根山噴火、4月の島根県西部地震、5月の霧島山・新燃岳噴火、6月の大阪府北部地震、7月の西日本豪雨など枚挙に暇ない。夏の殺人的猛暑も激烈な自然災害に数えるべきかもしれない。

 

あまりにたくさんの災害がありすぎて、新たな災害が起きると、以前の災害の記憶は急速に薄れていってしまう。旧知のテーラー経営者の方はFacebookで「店頭での義援金、今年は何回送金先を代えることになるのでしょうか」と投稿されていた。

 

昨年の干支は60年に1度巡ってくる丁酉(ひのと・とり)で、昔からこの年には自然災害が頻発するといわれてきたそうだ。それが一年遅れてやってきたとネット上では話題だ。そんないわれがあるほどに、日本は自然災害が起きやすい地域なのだと再認識しなければならない。

 

今のところ人間には制御不能である。地震も噴火も台風も、寒さや暑さも、止めたりコントロールしたりすることはできない。適当な言葉とは言えないが、これからはいかにうまく付き合い、やり過ごし、最低限命だけは守るということではないかと僕は思っている。

 

報道によると、今回の北海道大地震と西日本の台風災害を受け、補正予算案の編成方針を決めたとのこと。関係者は総額一兆円を超える規模になる可能性に言及しているという。

 

一日も早く人々が日常の生活に戻れるように取り組むこと、もちろんこれには反対しないし、迅速にやってもらいたい。ただ「復旧」という言葉が示すような「元に戻す」という対応を繰り返すことだけで本当によいのだろうか。

 

数年前、山梨でも大雪害があった。数多くの農業用ハウスが倒壊した。それらの撤去と建て替えには補助金が充てられた。償却年数がとっくに終わった古びたハウスが、雪害の後、ほとんど自己負担なく新品に置き換わったことを私は実際に目の当たりにした。

 

当時、北関東から長野県中部にかけて雪害地域に同様に適用された。充てられた税金の総額はいかほどになるのだろうか。自然災害が起きるたびに、同じような税金投入を続けることはできるのだろうか。私はかなり悲観的にならざるを得ない。

 

自然災害はいつかどこかで必ずやってくることを前提として、新たな国づくり、地域づくりをしていく必要があるのではないだろうか。住む場所も、建物の形状も、産業のあり方も、命だけは守れるように、建物や公共インフラは被害にあってもすぐに更新できるように、長い年月をかけても置き換えていくべきだと思う。

 

それには、長期的視点による計画が必要である。その昔、関東大震災後、復興院総裁となった後藤新平は「地震は何度でもやってくる」「大きな被害を出さないため公園と道路をつくる」と、国家の百年後を見据えた大構想をぶち上げる。

 

幅員100メートルの幹線道路や広大な緑地帯を、皇居を中心に環状に配する。学校と公園を一体整備し、地域の防火・避難エリアとする。環状道路や都心の一部学校、砧緑地などにその名残がある。まさに未来を見据えた大構想だった。

 

結果としては、地主やそれらを基盤とする既成政治家の大抵抗にあい、計画は大幅縮小、後藤構想とは似て非なるものとなってしまうのだが、今こそ、日本国全土にわたってそんな大構想が必要ではないだろうか。

 

しかし、その逆に政治はどんどん小粒になり下がってしまっている。目先の金をわが選挙区に引っ張ることで自らの選挙を有利に進めたい、政治の多くの動きがそんな風に見えてならない。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

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東京都心の摩天楼化を見て思い出すこと

 

こさいたろうの視点・論点 0063

2018/09/03

 

東京都心の摩天楼化を見て思い出すこと

 

先日、旧知の方より連絡がありました。港区西麻布の再開発に関して調べているとのこと。当該地周辺に住んでいる人で今も付き合いがある人があれば紹介してほしいとのことでした。私も山梨に移りすでに丸5年。振り返ってみれば、港区で生活していた日々は遠い昔のこととなりつつあります。

 

そんな話があったこともあり、今の港区の開発動向はどうなっているのか気になり、ネット検索をかけてみました。相変わらず、続いていますね。新橋・虎ノ門・赤坂の港区北部と、新橋駅から品川駅付近までの東海道線沿いは「再開発促進地区」に指定され、多くの開発が進行中です。

 

都市計画決定による街づくり地区位置図(PDF:943KB):港区役所公式サイトより

https://www.city.minato.tokyo.jp/toshikeikaku/toshikeikaku/chikukeikaku/documents/h30machizukuriichizu.pdf

 

都市計画による街づくり地区の一覧は、以下の表にまとめられています。完了しているもの、進行中のものを含めて、全部で50地区あります。この中には有名な、六本木ヒルズや東京ミッドタウンももちろん入っていて、最近ニュースになっている品川・田町間にできる山手線の新駅を核とした開発も含まれています。

 

都市計画による街づくり地区の一覧(PDF:108KB):港区役所公式サイトより

https://www.city.minato.tokyo.jp/toshikeikaku/toshikeikaku/chikukeikaku/documents/h30machizukurichikuchiran.pdf

 

私が港区議会議員に初当選させて頂いたのは平成7年(1995年)。そのころは13番目くらいまでが完成していました。その後、汐留、品川駅東口、泉ガーデンなど、続々と大規模な開発が完成していきました。この20年余りで、港区の街並みは大きく変貌したのです。

 

私は、大規模な再開発に必ずしも反対する立場ではありませんでした。時代に合わせ、防災上の観点や経済の進展も見据え、開発が必要な地域はあります。森ビルや三井不動産などは総じて、開発後のソフト面のまちづくりも見据えて手掛けていたように思います。

 

 

大手デベロッパーが大規模再開発を手掛ける一方で、主に経済政策的意味合いから建築関連の規制緩和がなされ、小さな敷地に異常に背の高いビルが建てられるようにもなっていきました。総合設計制度やら天空率やらという制度で容積率が緩和された結果、周辺のまちなみに合わないビルが立ち上がりました。

 

私は当時、良好な住環境を長期にわたり維持・発展させるためには、良好なまちなみ、景観を保つための仕組みが不可欠だと主張していました。背の高いビルが計画されると、周辺住民が反対するといういわゆる「建築紛争」が頻発していました。

 

法令上建築可能となれば、事業者はなるべく高く立てて、儲けを多くしたいとなります。まあ、やむを得ないですよね。だから、いくら反対運動を起こしても実のある結果は得られません。時には、ゴネにゴネて金で解決させようとする住民が、議員がいたことも事実です。

 

いろいろ勉強しまして、これは「絶対高さ制限」というルールを設定しない限り、まちなみの維持・保全はできないな、という自分なりの結論に至り、議会で強く取り上げることにしたのです。でも、あの当時の区役所は動きがかなり鈍かったんですよね。

 

以下のような質問を何度もしたのですが、まあケンモホロロ、と言いますか。正直、真剣に取り上げてくれるような雰囲気はありませんでした。

 

絶対高さ制限を定めよ(小斉太郎一般質問要約):https://wp.me/p8PEo8-qE

建物の高さ規制を早急に(小斉太郎委員会質疑要約):https://wp.me/p8PEo8-u7

 

でも、この機会に港区役所の公式サイトを見ましたら、実現させてくれていました。なかなかしっかりした形で。すでに、港区議をやめて7年になりますが、わずかながらも政策決定に影響を与えることができたように感じ、今更ながら勝手に喜んでいます。

 

絶対高さ制限を定める高度地区の概要(PDF:563KB):港区役所公式サイトより

https://www.city.minato.tokyo.jp/toshikeikaku/documents/koudo_summary.pdf

 

政治・行政の世界では、「都市計画は国家百年の視点で」とも言われます。老朽マンション建て替えを検討する関係者などには「資産価値が下がる」と評判が悪いようですが、長期的視野に立てば絶対に必要なルールだと私は今も確信しています。

 

こんなことを思い出しました。昔話にて恐縮ですが、「少数でも、主権者の賛同を得ることにより、言論で政治を動かせる」いうことを現役の政治家各位に今特に伝えたいと思います。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

※ 今の社会や政治に対して思うことを書き、発信する活動「こさいたろうの視点・論点」を始めています。

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「出自」ではなく「実力」が評価される社会が必要

 

こさいたろうの視点・論点 0062

2018/09/02

 

「出自」ではなく「実力」が評価される社会が必要

 

少年野球をしている息子が楽しみにしているテレビアニメがある。メジャーセカンドという作品(NHK Eテレ 毎週土曜17:35-)。小学生の野球漫画だ。

 

主人公と準主役の小学生二人の父親は、元メジャーリーガーで盟友という設定。さらには、主人公の祖父もプロ野球選手だったというストーリー。物語としては面白くていいのだが、このアニメを見ながら密かに感じていることが私にはある。それは、二世や三世が当たり前に描かれていることへの漠然とした違和感だ。

 

私が子どものころに熱中した野球漫画に、二世は出てこなかった。息子が野球を始めたことで思い出して、最近文庫版を大人買いしてしまった「ドカベン」。主人公の山田太郎は、小学生時代に交通事故で両親を亡くし、畳屋の祖父との貧しい家庭に育つという設定だ。

 

実際の野球選手でも、王選手は下町の中華屋の息子だったし、野村選手は母一人貧乏な生活から這い上がってきた。調べると、長嶋選手も大学時代に父親が急逝し、母親が行商で生活を支えたとか。

 

もちろん、スポーツ選手の二世でも、成功を収めるためには人並みを越えた努力をされているはずで、敬意を表する。ただ、今の時代なので貧乏からとは言わないまでも、特別でない環境から努力で夢をつかむ方に光を当ててほしい。というか、当てるべきだと私は思う。

 

出自ではなく、思い(夢)や努力の価値を重んじるべきではないだろうか。

 

 

私は、政治が与える影響も少なからずあるように感じている。今月、自由民主党の総裁選挙がある。安倍首相と石破氏の一騎打ちになりそうだが、この二人も実は世襲議員だ。

 

安倍首相の祖父が岸信介元首相であることは有名だが、父も父方の祖父も代議士である。一方の石破氏も、父は鳥取県知事から参議院議員となった政治家だ。

 

さらに言えば、総裁選挙にあたり名前の挙がっていた野田聖子氏は祖父が代議士、河野太郎氏と岸田文雄氏は祖父も父も代議士、小泉進次郎氏に至っては曽祖父以来4代目の大世襲政治家である。自民党の総裁候補は、これ以降も軒並み世襲政治家が続く可能性が高い。

 

政治家の子が政治家に。政治家一族。農家だとか造り酒屋が代々跡を継いでいくことに違和感はないが、政治の世界も同じようでいいのだろうか。国民の各界各層から有為な人材を、出自とは関係なく見つけ出していくことが求められるのではないだろうか。

 

特に、これから急速な少子高齢化が進み、社会の構造が変わり、新しい将来設計図を描かねばならない時、現行システムの中でいわば勝ち組ともいえる政治家一族の一員に、社会システムの大胆な変更を担えるだろうか。私は疑問符を付けざるを得ない。

 

スポーツの世界であれば、いくら二世でも実力が伴わなければ残念ながら淘汰されてしまう。しかし、政治の世界では、いわゆる地盤はもちろんのこと、人脈や経験など有形無形の財産が引き継がれることで、地位が継承されていく。必ずしも実力とは言えない下駄を履く。既得権といえる。

 

20世紀には圧倒的速度による文明の進展があり、これからはその歪みが世界の至る所で表面化していくはずだ。国内外における大きな変革期を迎えるにあたり、私たち主権者には、政治を任せる人材を出自によってではなく、その実力や見識、情熱を厳しく見極めて探し出す努力が求められる。

 

そんな時代にあるからこそ、子どもの野球漫画であっても、主人公の役柄設定を必要以上に気にしてしまう。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

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自民党総裁選を注視する

 

こさいたろうの視点・論点 0061

2018/08/22

 

自民党総裁選を注視する

 

ANN世論調査(8/18-19)、自民党の次期総裁には誰がよいかの回答。石破茂42%、安倍首相34%、野田聖子氏10%。ただ、自民党支持層に限定すると、安倍首相58%、石破氏31%、野田氏5%。

 

一方で、自民党国会議員の動向は、報道によると、主要派閥は軒並み安倍首相の支持を決めており、約70%の票を固めた形だという。

 

これらの数字に、昨今の日本政治の問題点が表れている。国会は民意を反映していないことがよくわかる。国民が安倍首相に不安や懸念・疑義を持っていても、自民党の国会議員はさほど感じていない。あるいは、別の要因で安倍首相を支持せざるを得ないのだろう。

 

そもそも選挙からして民意を反映しない制度となっていることが根本原因だ。常に指摘している通り、40%の得票で70%の議席を得ているのが国政の実態。選挙が終わると、多くの国民の声はかき消されていく。

 

さらに言えば、政党に所属し、選挙の際に公認を得ることが当選へのほぼ絶対の条件となっており、国会議員やその候補者は国民ではなく公認権を握る所属政党の幹部に顔が向くようになる。人事権も握られている。

 

ゆえに、国民の40%が次期自民党総裁には石破氏がよいのではないかと思っていても、自民党国会議員の70%は安倍首相続投を支持するという「ねじれ」が生じる。一時、「衆参のねじれ」が国政の停滞を招くといわれたことがあったが、いまや国民と国会がねじれてしまうに至ってしまった。

 

衆参のねじれは、両院がそれぞれの見識に従いお互いの決定をチェックするというメリットが少なからずある。しかし、国民と国会のねじれは、民主主義国家として大きな問題をはらむ。主権者である国民の意志とは別な方向に、権力者が政治を進めてしまう危険性がある。

 

言うまでもなく、9月の自民党総裁選挙の当選者は、次の内閣総理大臣となる。自民党の議席が過半数を大きく上回っているからそう断言できるのだが、だからと言って、自民党という乗組員グループの中だけで船長を決めて、あとの者は船長に従え、というのはいかがなものか。

 

 

 

一部の報道によると、政策テーマごとの討論を石破氏が希望しているのに対して、安倍首相サイドは消極的な姿勢だという。そのようなことがあってよいものか。

 

繰り返しになるが、今回の自民党総裁選挙は、実質的に次期総理大臣を決める選挙となる。つまり、国民全体の将来に大きく関わる選挙だ。自民党員にのみ投票の権利があるとはいえ、国民には選挙の行方を知る権利があるはずだ。

 

たとえ一票を持たないにしても、立候補者の人となりを知り、目指すべき国家像やそれを実現させる具体的政策を聞き、批判したり、あるいは支持したりする思いを表明することができてしかるべきである。

 

特に、この間の国政運営においては、モリカケ問題にとどまらず、自衛隊の日報隠し、働き方改革法案の杜撰なデータ捏造など、権力者サイドを忖度したかのような行政機関の不祥事が頻発してきた。これらをどう総括し、どのような政治責任を取り、改革していくのか、国民として見過ごすわけにはいかない。

 

また、安倍首相再選ならば憲法改正を政治日程に乗せるということのようだが、この点に関しても、9条2項を残しつつ自衛隊の存在を明記するという案、国民的議論が熟していると言えるのか。日本の将来にかかわる重大問題だけに、候補者の明確な姿勢を国民に伝えるべきだ。

 

いずれにしても、国民の意志を置き去りにした政治にならぬよう、あきらめずに注視し続けることが重要だと考えている。さらには、民意を反映する政治システムへの改変にも思いを致す時期に来ていると思う。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

 

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誤審・潔く認めるということ

 

こさいたろうの視点・論点 0060

2018/08/10

 

誤審・潔く認めるということ

 

先日、久方ぶりに夏の甲子園大会をテレビ観戦しました。旭川大高校と佐久長聖高校の一戦。手に汗握る好ゲームでした。

 

私の両親の出身地である北海道の代表校がどうしても気になります。今でこそ実力差はなくなってきていますが、昔はかなり弱くて、応援していても負けることばかりでした。しかし、最近はなかなかの好ゲームをすることが多く、彼らのプレーが楽しみです。

 

結果は、5対4のサヨナラゲーム。導入後初の延長13回からのタイブレーク勝負となり、佐久長聖高校がチャンスをものにしました。もちろん、佐久長聖のナインも全力プレー、両校の健闘を称える気持ちはありますが、実は8回表にある事件(僕はそう思っています)が起きていました。

 

旭川大が3-2とリードして迎えた8回表、佐久長聖の攻撃。二死走者なしから2番打者が左翼への浅い飛球を打ち上げました。左翼手は懸命に前進、ダイビングキャッチ。華麗なるファインプレーでした。僕も「よし!」と思わずテレビの前で叫びましたが…。テレビの画面には一塁に打者走者が立っている映像が映し出されていまではないですか。判定は捕球を認めず安打になったというアナウンサーの説明が聞こえてきました。

 

その後、数回スロービデオが流されましたが、どうみてもダイレクトキャッチの超ファインプレーにしか見えません。一緒に見ていた息子も「捕ってるよ~」と。でも、微妙な判定のプレーはNHKはVTRを繰り返さないのは昔から。ネットで確認してみると、捕球シーンの動画が無数に上がっていました。僕だけの勘違いではないことを確信しました。

 

試合後の、旭川大高校監督の談話。「審判がヒットと言えばヒットです」。当該の左翼手は、「自分の中ではつかんだと思ったんですが…」と述べた後、「その後ミスしたことには変わりない。自分のミスで負けてしまって申し訳ない」と話していました。潔さに感服しました。

 

でも、彼らの潔さはそれとして、ダイレクト捕球シーンがテレビで捉えられている中で、判定を下した審判や高野連は何の対応もしないのでしょうか。

 

 

 

2018年8月6日 21時27分 東スポWebの記事より。『試合後、高野連の竹中事務局長は「審判には完全捕球に見えなかったということ。(苦情や抗議の)電話は数件かかってきたとは聞いている。リプレー検証は今後も全く考えてないです」と話した。』

 

僕は、ダメだと思います。高校生の野球だからと、抗議してはいけない決まりだからと、今回のような判定を不問に付していいはずがないと思うのです。

 

確かに審判も人間です。ミスもあると思います。そして、審判の判定を最終的には受け入れねばならないのだとも思います。そうしなければ、勝負が成り立ちませんから。でも、映像を確認し、ミスがあったのならばそれを謝し、さらなる審判技術の向上につなげるべきです。いかにアマチュアの高校野球であっても、選手たちは勝利を目指して日夜厳しい練習を重ねてきているわけです。一つのプレーで流れが大きく変わるのと同じように、一つの判定ミスで流れが大きく変わってしまうこともあります。今回はまさにそれでした。責任は重大だと思います。

 

高校生に対してだからこそ、大人はミスがあれば潔く認めねばなりません。誤りがあっても、権威や権力をかさに着て誤りを認めない、世間の声にも耳を貸さず、自らに誤りなしと開き直る。これは、教育的観点からも間違えていると思います。私たちは、そんな社会を志向しているでしょうか。そんなはずはありません。

 

試合に出たいなら相手選手にけがを負わせろといったアメフトの監督、判定を捻じ曲げろといったボクシングの会長。ことが明るみに出た後も、そんなことは言っていないという開き直った嘘のコメント。問題の根幹は通底しているように感じます。

 

高校野球、夏の甲子園大会は今回で100回目とのこと。公共放送がほぼ全試合を生中継する。一部の私立高校は名前を売り優秀な生徒を集めるために選手を全国から集める。高校生の全力プレーが感動を呼びますが、その感動をいわば利用するかのような大人の利権が絡みすぎてきてしまっているのではないでしょうか。こんな高校スポーツは他にありません。

 

私の住む山梨県でもベストフォーに残る高校で地元選手のレギュラーメンバーは一握りしか見当たりません。こんなことを言うのもなんですが、佐久長聖高校の多くのメンバーは関西出身でした。

 

そんな問題に加え、今や「命にかかわる危険な暑さ」と形容詞がつく昨今の日本の夏。この時期の日中、炎天下で高校生にプレーさせてもよいのか、という議論も高まっています。

 

今回の「誤審」も一つのきっかけとして、高校野球のあり方を再考すべき時が来ていると感じます。さらには、スポーツ競技にかかわる組織・団体の閉鎖性、独善性にもメスを入れるべき時期にあるのだと強く思います。そして、それは日本社会体のありよう、目指すべき針路にも深くかかわる議論であるべきとも思います。

 

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

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地方議員のなり手不足

 

こさいたろうの視点・論点 0059

2018/08/03

 

地方議員のなり手不足

 

先日、村議会議員のなり手が足りず議会の存続が危ぶまれている、人口約400人の高知県大川村を小泉進次郎氏が視察したことで、「地方議員のなり手不足」について再び大きく取り上げられていました。

 

地方議員“なり手不足”400人の村で何が(18/07/31:日テレNEWS24)

http://www.news24.jp/articles/2018/07/31/04400237.html

 

昨年、この大川村が、このような状況の中で村議会をやめて、議会の代わりに「町村総会」を設けることを模索すると発表したことで、地方議員のなり手不足がにわかにクローズアップされてきました。町村総会とは住民全員が集まり物事を決めるというもので、地方自治法94条にその規定があります。

 

総務省が難色を示したことも影響したともいわれる中で、大川村では実現を断念したようですが、課題解決に至ったわけではなく、全国で同様の問題の深刻さを増しているのが実情です。私の住む山梨県の北杜市でも、一昨年の市議会議員選挙には定数22人のところ立候補者数は23人で、かろうじて選挙が実施されたような状態でした。

 

地方議員のなり手不足の原因として、報酬が低すぎてそれだけで生活が成り立たないからだとか、地方議員年金を廃止したから先行きに不安があるからだとか言われています。でも、報酬を上げれば、議員年金を復活させれば、問題は解決するのか。答えはNOだと僕は思います。

 

地方議会の役割は何か、その役割を十分果たすためにどのような議会が必要なのか、現状は役割を果たせる議会として機能しているのか、といった本質を議論しない限り解決策は見いだせないとうのです。

 

 

 

僕はかつて地方議員でした。東京特別区の議員だったため報酬は高く、議員報酬のみで生活をする専業議員でした。25歳からやらせてもらい、ほぼこの道しか知らずに年をとったため、議員を辞めてからは生きるためのスキルに乏しく苦労していますが、それは自らの責任と受け止めています。

 

むしろ、4期やらせてもらう中で子どもも生まれ、「生活するために当選し続ける必要があるのかもしれない」という気持ちが、自らの脳裡にめぐるようになってきたことが大きな悩みとなっていたことを思い出します。そうなってくると、当選するために追及の手が緩んだり、過度な住民要望に応えざるを得なくなっていく懸念があったからです。

 

役所の税金の使い道を厳しくチェックする、一部に偏った不公正な行政を正す、行政やそれを取り巻く特権的なありようを正す、といった僕自身の初心、議員が果たすべき役割を十分果たせなくなってはならない、そう考えました。そして、地方議員を辞め、国政の場でそれまでの経験を活かしたいと決意したのですが、結果は落選となりました。

 

そんな経験をもとに「地方議員のなり手不足」を考える時、報酬が少なくて生活が成り立たない、的な理由づけには納得できないところがあります。議員は職業ではなく、一時的に報酬が生活に充てられたとしても、生活するために当選し続けようと考えるような人に任せるべきではありません。

 

大川村の問題提起も受ける形で今年の3月、総務省の研究会が、小規模の市町村を対象にした新たな議会のあり方を提案する報告書をまとめました。本来は地域ごとに住民が話し合って答えを探すべきで国から押し付けるような形はよくないと思いますが、その報告には解決へのヒントがあるようにも思えます。以下サイトに詳しく解説されています。

 

「なり手不足 地方議会はどうなる?」(くらし☆解説)

http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/294803.html  (NHK公式サイト:18/04/11)

 

要約すると、① 報酬は低く、議員の数を多くする ② 報酬は上げて、議員の数は絞る という二案。僕は、行政を厳しくチェックするのが議会の最も大きな役割と考えており、その意味で①は絶対機能しないと思います。常に仕事として行政を担う役所の情報量や準備能力にかなわず、議会が追認機関、ガス抜き機関になってしまうおそれが大です。

 

僕は、議員の報酬をもう少し上げて、議員の数を絞り、行政の仕事ぶりをしっかり監視できる能力を持った人を議会に送り込むことが住民の全体利益にかなうものと思います。一部集落や組合、職域の利益を代表する人の集まり、という古い議会のありようを、これを機に替えていく必要があると思います。

 

あわせて、議員と元の職との兼業を可能とするために、議会は夜間、休日開催とし、総務省の報告書にもあるように、幅広い民意を反映させるために議員以外の住民にも議会に参画してもらう仕組みを作ればよいと思います。経験上、鋭い問題意識を持った住民はかなりおられるはずです。また、議員を辞したら職業復帰できる社会風土を作ることも重要です。

 

来年4月には統一地方選挙が行われます。地方自治法ができてから70年余りが経ちました。地方議会のあり方をゼロベースで見直し、真に住民のために機能する議会に作り直していかなければならない時期に来ていると思います。私が新たな山里に移ってきても、市議会が何をやっているのかはほとんど見えてこないことが問題の根深さを物語っていると思います。

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

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唐突な「夏休み延長」

 

こさいたろうの視点・論点 0058

2018/07/26

 

唐突な「夏休み延長」

 

今年の日本列島の夏、大変な状況になっています。猛烈な雨と大災害、その後にやってきた猛烈な暑さ。地球の長い歴史を見れば気象に当たり前はなく、大きな変化の時を迎えているのかもしれません。

 

私たちの生活様式を見直し、地球温暖化を抑えていく努力はしていかねばならないと思いますが、温暖化だけに昨今の気象の変化の要因を求めていいのかとも思います。変化し続ける地球環境にどのように適応していくかも合わせて考えなければならないと思います。いずれにしても、私たちは自然に生かされている存在だということを忘れてはならないと私は常々考えています。

 

 

さて、この猛暑、酷暑を受け、菅官房長官が記者会見で次のようなことを明らかにしました。

 

菅義偉官房長官は24日午前の記者会見で、全国各地で記録的な猛暑が続いていることを受け、「小中学校に関する暑さ対策の一つとして夏休み期間の延長を検討すべきだ。総授業数を確保しながら、どのような工夫が可能なのか、文部科学省で検討する」と明らかにした。菅長官は「児童生徒の安全、健康を守るための猛暑対策は緊急の課題だ。学校へのクーラー設置を支援していく必要は当然ある」と指摘。財源に関しては「来年のこの時期に間に合うように責任を持って対応したい」と語った。(2018/07/24-12:32:時事通信)

 

クーラーの件はまた改めて論じたいと思うが、気になるのは夏休みを長くすべきだと官房長官が公式に述べている点。これまで現政権からそのような意向が示されたことはなかったのではないでしょうか。

 

むしろこれまでは、ゆとり教育からの転換と称して学習指導要領を改定するなどし、学校での教育時間を増やし、結果的に子どもたちの休みを削る方向にあったはずです。現に、公立学校の長期休暇は短縮される傾向だったと感じています。

 

想定を超える猛烈な暑さに全国が見舞われる中、子どもたちの健康を第一に考えていますよ、というアピールなのかもしれませんが、あまりに唐突で、国民の歓心を得たいようにしか見えません。これまでやっていることと全く整合性が取れないと感じるのは私だけでしょうか。

 

ものすごく暑くなってきたから、夏休みを長くします。全国一律でやります。安倍政権は皆さんのために、子どもたちのために頑張ってます。増やした授業時間の確保は何とか帳尻合わせるようにします。といった場当たり的な対応で本当にいいのでしょうか。私には、この官房長官会見の内容は、安倍政権、ひいては最近の劣化した政治を象徴しているように見えます。

 

子どもたちのために、夏休み(長期休暇)はどうあるべきなのか、「本質的」に考えることから始めなければならないと思うのです。

 

まずは、地方分権型社会を目指しているのであれば、学校が、地域が、保護者や地域社会と話し合い、決めていけばいいのだと思います。学校や地域によって環境に違いがあるはずで、みんな違っていいと私は思います。

 

その上で、子どもの長期休暇は、親への負担がとても大きいものです。一昔前、私が子どものころは、お父さんが働きに行ってお母さんが家事を担う、いわゆる標準世帯が一般的でした。夏休み制度はそんな環境の上に成り立っていたのではないでしょうか。

 

今は、共働き当たり前。むしろ、女性の社会参加が促され、それが標準になりつつあります。また、ひとり親家庭も増加。実際、私自身も、夏休みが終わる8月いっぱい、三度の食事をどうこなしていくか、喫緊の課題になっているのです。

 

さらに言えば、経済的な格差も影響してくると思います。比較的豊かな家庭では、学習塾に通わせる、体験型イベントに参加させるなど、夏休みだからこそできる教育方法も選択できると思います。しかし、そうでなければ、子どもは家にいるか、学童に毎日行かされるといった感じになってしまうのではないでしょうか。学童に毎日行くなら、学校に行くのと一緒です。

 

夏休みを長くするとか短くするとか言う前に、どうすれば子どもにとって意義深い長期休暇を与えられるのか、社会全体で考えるべき時に来ているのだと思うのです。

 

もちろん、一義的には親の責務があるとは思います。私自身も、時間をやりくりし、ない頭を絞り、自分の息子が少しでも楽しく、意味のある夏休みになるようにしてやろうとは思っています。

 

さはさりながら、日本の、そして世界の未来を担う子どもたちが個性を輝かせ羽ばたいていくためには、社会全体でその成長を支える環境も必要だと感じます。

 

猛暑に対応して夏休みを長くするなどと言い出す政府、その軽薄さだけを感じてしまうのです。皆さんはどのようにお考えになりますでしょうか。

 

農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)

 

 

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